こんな本よみましたよ

読んだ本の個人的感想を垂れ流し、勝手に★をつけます。

「十九、二十」/原田宗典 ★★

2012年01月30日 | 小説
あほなエッセイかと思ったらちゃうかったー。まちがえたー。
しかも、ヨンだことあったのにー。

主人公(男)は現在十九歳の貧乏大学生。あと数週間で二十歳。彼女にもフラれ、いいことないので、帰省の電車賃をかせぐべく、なぜかエロ本専門出版社でバイトを始める。エロ本専門出版社では、わけあり過去を抱えている様子の社長兼カメラマン、社長の信奉者の先輩にこき使われ、なぜかガリガリの女性社員といいかんじに。一方、借金まみれでやる気0の父親が下宿を訪ねてき、、、。

ちょっと違うかもしれませんけど、基本的には、アカン父とその息子の物語が中心かと思います。

すっからかんの父が、「僕」の下宿にやってきて、「僕」が寝てる間に「僕」の財布から全財産をもってふらっとでていく。
「僕」は実は、起きていて、「ほんまに寝ていたらよかった」と思う。

このあたりがせつないかんじでした。

「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しい時だなんて誰にも言わせない」というポールさまのお言葉が引用されたりしています。

こういう意味ではないにしても、同じ着物を着た二十歳の自分の写真と二十六歳の自分の写真を見比べると、
やっぱり二十歳が(自分なりに)もっとも美しいかも、と思います。(肌とかがやっぱり全然ちがう)

ちょっと気分じゃなかったし、星2つ。