こんな本よみましたよ

読んだ本の個人的感想を垂れ流し、勝手に★をつけます。

【小説】「勝手にふるえてろ」/綿矢りささま

2014年02月03日 | 小説
先日、本の町・神保町に初めて行ってみました。
ふらふらと歩いた印象は、戦後!というかんじ。
本屋さんそれぞれがそれぞれのジャンルを極めているかんじで面白かったです。
ブックオフとは一味ちがうぜ。。。

古本ではなく、ふつうの新品の本を扱う四、五階建ての本屋さんにも入ってみました。
その店舗の「週間ベストセラー(文庫)」を見て、神保町の本気度を知りました。

全部は覚えていないのですが、

1位 「下町ロケット」池井戸潤さま

これは納得ですね。あの「半沢直樹」シリーズの作者の直木賞受賞作の文庫化です。

2位がなんと。。。

「万葉集」!!!!どんだけロングセラーやねん!

3位がチョムスキーの、統辞なんとか構造、みたいな本。。。

その他、各階、近所の本屋にはどこに隠されているのかわからないような本たちが前面に押し出されており、今度図書館で借りてみようと思いました(←せこい)。

そんなこんなで階段をのぼったりおりたりして疲れたので、目当ての喫茶店で休憩をすることに。
ミロンガ、という、「バラック!」という言葉を連想させるような、これまた戦後感満点の喫茶店でした。
常にアルゼンチン・タンゴがかかっていて、コーヒーを飲んでいるだけで自然に眉根が寄り、切ない顔になれます。

前置き長くなりましたが、そこで読んだのが綿矢さまの「勝手にふるえてろ」。(これも図書館で借りました。。。)

自意識過剰OLが自分を覚えているかさえ不明な本命の「イチ」と、あつくるしく求愛してくる「ニ」との間で妄想を爆発させながら揺れる、というお話です。

ひとによるかもしれませんが、共感できるところが多々あり、
また思わず喫茶店で吹き出してしまうような、笑える部分もちょこちょこあり、おもしろいです。
今まで綿矢りささま作品はこれと「蹴りたい背中」しか読んでいませんが、
どちらか読んでみようかな?と検討されている方には「蹴りたい背中」をおすすめしたいです。










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