こんな本よみましたよ

読んだ本の個人的感想を垂れ流し、勝手に★をつけます。

【漫画】「海街diary」/吉田秋生

2013年03月27日 | 漫画
先日マンガ大賞を受賞したというニュースをみて買ってみました。コミックは5巻まで出ていて、連載継続中です。

海の見える鎌倉を舞台にした四姉妹のおはなしで、
つぎつぎページをめくりたくなる!というよりは、じんわり読めるようなかんじです。

三姉妹が暮らす鎌倉の古い一軒家で、今まで会ったこともなかった中学生の異母妹も一緒に暮らすことに。
医師と不倫中?で、しっかりものの長女、
わけありの高校生にフラれた飲んべえの次女、
スポーツショップで働く明るいアフロの三女。
四女のすずは「女子寮の下っ端みたい」に三姉妹にとけこんでいく。
そんな中で家族やご近所さんの間でいろいろいろいろなことが・・・!

ざっくりで申し訳ないです。。。

でも1巻を読んだだけだとなんとなくものたりないような気持ちになりましたが、
つづきを読んでいくうちに登場人物に愛着が湧いてきましたので、
是非読もうと思われている方は3巻くらいまで読んでみるのがよろしいかと思います。

「坊ちゃん」/夏目漱石 ★★★★

2013年02月18日 | 漫画
夏目漱石は何冊か読んだことがあるのに、こんなに有名なこれは読んだことがありませんでした。

読んでよかった。個人的には「こころ」よりも「三四郎」よりも好きです。

千円札にまで掲げられた日本を代表する作家夏目さまがぐっと身近に感じられます。

赴任先のやんちゃな学生に対するそんな暴言がこちら。

「まるで豚だ。」

死ぬまでに一度は言ってみたいセリフです。

【漫画】「竜の眠る星」/清水玲子 ★★★★

2012年11月01日 | 漫画
画がきれい!せつない!とにかくせつない!

NYに住むものすごい能力を持ってる点以外はすごく人間的なロボット探偵のジャックとエレナが、
依頼を受けて惑星「竜王星」へ。

依頼者はある国の王女(まだ少女)で、敵国の王を暗殺してほしい、と言う。

しかし、そこにはもろもろせつない事情が。。。!

とにかくみんな相手のことを思っているのに、すれちがいすぎる!

個人的に一番ぐっときたのは、女王がもろもろの事情から地下の囚人用の死体置き場からある人の遺体をあるところに移動させるシーンです。

ラスト1/5くらいは、ところかまわず落涙必至です。

清水さまの漫画は子供のころに「輝夜姫」というのを読んだことがあったように思います。
これもすごく画がきれいで話もおもしろかったような気がします。

そして最近思うのですが、アイドル曲って意外と詩的な歌詞が多いですね!






【漫画】日出処の天子/山岸涼子 ★★★★

2012年09月25日 | 漫画
聖人君子だと思っていた聖徳太子がこんなことを。。。?!
毛人(蘇我蝦夷)を好きすぎるし、嫉妬しすぎるし、行動しすぎるし、頭よすぎるし、おそろしすぎる!
そして、みんな変装に気づかなすぎる!
でも、全7巻のうち数回、語尾にハートマークがついてる。。。どういうつもりなの。。。
先が気になりすぎて全7巻(白泉社文庫)を1.3日くらいで読破。(文字が多いにもかかわらず)
最初は適当に読んでいた夫(男性・35歳)も夜を徹して読むほどのはまりよう。

歴史に興味がある人はもちろん?全く興味のない人もはまらずにはいられないでしょう。



3月のライオン(漫画)/羽海野チカ ★★★★

2012年04月23日 | 漫画
そして、私だけではなく、多数の読者を将棋に導くコミックがこちら。

『ハチミツとクローバー』でもおなじみの羽海野さまの作品(1~7巻、「ヤングアニマル」にて連載中)。

東京の下町に1人で暮らす17歳の高校生、桐山零。プロ棋士。
幼い頃に家族を失い、プロ棋士の家に引き取られた。そこには、父親の関心をかうために必死で将棋にくらいつく娘と息子が。しかし、心の拠り所が将棋しかない零に二人の実子はかなわず、父親は零だけを棋士にする。
ぎくしゃくした関係から逃げ出し、一人暮らしをはじめる。
そんな孤独な零の前にあらわれた3姉妹あかり、ひなた、もも。
彼女たちや、心友(ライバル!)の二階堂や他の棋士たちとふれあう中で、零は諦めていたものを取り戻していく。

というようなお話。将棋についての知識なしでも十分楽しめます。
そして将棋してみたいな、(というか勝負してみたいな)というような気持ちになります。
主人公が自分の世界を少しずつ広げていくさまもグーです。

さらにやはり羽海野さまのすばらしさのひとつは、いろんな形を見せ、そのほとんどをよしとしてくれるところと思います。
『ハチクロ』でも、まさに、いろんな形の関係を見せてくれました。
(なのに、映画では、ステレオタイプの恋愛に全てをまとめてしまっていて、実に残念でした。。。!)
今回もいろんな棋士たちを通じて、同じものを目指していても、目指し方はいろいろあるんやな、ということも見せてくれます。

なかなか新刊が出ないのですが、ぜひご興味あればご一読ください。