こんな本よみましたよ

読んだ本の個人的感想を垂れ流し、勝手に★をつけます。

未踏峰/笹本稜平 ★

2012年05月23日 | 小説
ここで逃げたら、
死ぬまで人生から逃げ続けることになる――

ハンデを背負った三人の若者と、
未来を手放した伝説の登山家。
運命の出会いが、「祈りの峰」への扉を開く。
ヒマラヤを舞台に、人間の希望を描く感動長編!

ということで、けっこう期待したのですが、最初の10ページくらいでリタイア。
文章にひきつけるところがなく、どうしても読み進められない。
「パウロさん」というあだ名の日本人が出てきてちょっと不思議な気持ちになる。

ので、おすすめしません!!

のぼうの城(上)(下)/和田竜 ★★★

2012年05月23日 | 小説
以前ご紹介した「忍びの国」の和田竜さまの作品。

今年2012年11月2日映画が公開されます!知人が関わっているのでぜひ見に行って下さい!
http://nobou-movie.jp/

戦国期、天下統一のための諸事情で豊臣秀吉の家臣石田三成率いる2万の大群が、
わずか500の兵しかもたない、忍城を攻める。
忍城の城代は成田長親。始終ぼーっとしていて農作業ばかりしているが、不器用すぎてむしろ邪魔。
なにもできない木偶の坊だから、領民からも「のぼう様」と呼ばれている。でもみんなに好かれる人気者。
だが、戦いの時、いつもどおりぼーっとはしているものの、なぜかのぼう様の働き?によってどんどん勝利に近づいていく!

というようなお話。

「忍びの国」同様、主人公のぼう様の他にも、各武将個性派ぞろいです。

真面目なザ・武士正木丹波守、ザ・筋肉柴崎和泉守、戦略家の美青年酒巻靱負、男前な美女の甲斐姫、などなど。

盛り上がりを迎えるまでがちょっと長すぎるかなあと思いましたが、かなりエンタテインされました。
「忍びの国」もですが、キャラクターがたっており、全体の画も派手なので、映画にはぴったりそうです。

曙光の街、白夜街道、凍土の密約/今野敏 ★★★★

2012年05月23日 | 小説
おもろい!

読んでからけっこう時間がたってしまったので、あらすじはアマゾンから抜粋させてください。

元KGBで日露混血の殺し屋が日本に潜入した。彼を迎え撃つヤクザと警視庁外事課員。冷戦時代の大スキャンダルがやがて明らかになる。

これが「曙光の街」のあらすじです。ここでのメインの人物はこの「混血の殺し屋」ヴィクトルです。
ザ・プロの殺し屋で、完璧な仕事をするのですが、けっこうかわいいところもあります。
緊張してお腹がいたくなったりします。そしてヨーグルトを食べて治します。
また、意外に情に厚く、不憫な若者がいると、助けてあげたり、人生におけるアドバイスをしたりします。
読みすすめるにつれて、どんどん好きになるタイプのキャラクターです。

そして、この「警視庁外事課職員」というのが倉島という男(30代)で、
続編(話は各作品で完結してます)の「白夜街道」「凍土の密約」では彼がメインです。
「外事課職員」というとちょっとよくわかりませんが、
要するに公安の人で、外国人が日本に対して何かしてこないか、常に情報を集めて、未然に防ぐようがんばる人です。
倉島は最初はほんまにアカン!奴で仕事もかなり適当です。
でも、ヴィクトルとの出会いから一変、どんどん成長していき、3作目の「凍土の密約」ではなかなかのやり手っぷりを見せてくれます。
この人もちょっと器の小さいところがありますが、なかなかええやつです。

キャラクターについてながながと解説してしまい、ちょっと疲れたので、ストーリーについてはあまり触れませんが、
とても面白いのでおすすめです!私はけっこう一気に読んでしまいました。
「どういうことなん?!」「あいつが怪しいのでは?!」「そっから殺し屋出てくるんちゃうん?!気をつけて!」
などなどけっこうなスリルが味わえるエンタテインメント刑事ものです。

ぜひどうぞ。