桐島、部活やめるってよ／朝井リョウ ★★★

映画がとてもよかった！

平たくいってしまえば、悩める高校生の群像劇です。

本も高校生の微妙な心の揺れがけっして重くないタッチで今っぽく書かれていてよいのですが、
映画ではもっと具体的でリアルかつエモーショナル？に描かれています。
「イケてる子」と「イケてない子」の格差や「やりたいこと」がある人／ない人等々。

おそらく今高校生である人たちよりも、「高校生だった自分」をある程度距離をもって懐かしめる世代の方のほうが楽しめると思います。

特に映画の中の映画部がすごくいい味だしています。
笑わせてくれつつもキュンとできる映画でした。

【漫画】日出処の天子／山岸涼子 ★★★★

聖人君子だと思っていた聖徳太子がこんなことを。。。？！
毛人（蘇我蝦夷）を好きすぎるし、嫉妬しすぎるし、行動しすぎるし、頭よすぎるし、おそろしすぎる！
そして、みんな変装に気づかなすぎる！
でも、全７巻のうち数回、語尾にハートマークがついてる。。。どういうつもりなの。。。
先が気になりすぎて全７巻（白泉社文庫）を１．３日くらいで読破。（文字が多いにもかかわらず）
最初は適当に読んでいた夫（男性・３５歳）も夜を徹して読むほどのはまりよう。

歴史に興味がある人はもちろん？全く興味のない人もはまらずにはいられないでしょう。

悶絶スパイラル／三浦しをん ★★★

電車内読書要注意エッセイ。
これを読んで真顔でいられる人を私は尊敬します。
くだらなさすぎる！でも、わかる！

ちなみに、今回は、本作読了後、「日出づる処の天子」全巻セット（中古）を思わずアマゾンでポチってしまいました。

フライ，ダディ，フライ 金城一紀／★★★

ザ・ゾンビーズシリーズ。
お父さんを復讐へ向ける動機の設定が安易でなくとてもよい！
ポップで爽快感あり。やる気が出る。


※今後はコメントの簡略化に努めたいと思います。

映画『夢売るふたり』／監督・脚本 西川美和、出演 松たか子、阿部サダヲ

今度からたまにしか観ませんが映画もご紹介することにしました！

記念すべき第１作目は9/8に封切りされたばかりの『夢売るふたり』。

『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和監督、脚本作品で、主演は松たか子さんと阿部サダヲさん。

火事で自分たちの小料理屋を失った夫婦（松さまと阿部さま）が、
新しく店を出すための資金を結婚詐欺で調達していくが、、、！

という、、、お話の詳細については公式サイトご参照ください。
http://yumeuru.asmik-ace.co.jp/

土曜日に観に行きましたが、自分映画ランキングかなり上位です！
そして、観終わったあと、映画らこちらに戻ってこれないランキングでもかなり上位です！

観る人によって違うかもしれませんが、
女がなんとかして自分の人生を意味あるものにしようとしてる、というかんじの映画でした。

「夫婦で結婚詐欺」という、自分の日常にはちょっとないような設定ですが、意外に共感できます。

個人的にしっくりくる監督インタビューはこちら↓
http://www.nikkei.co.jp/category/offtime/eiga/interview/article.aspx?id=MMGEzu000003092012


まさに「映画」というかんじの映画なので、是非DVDやTV放送を待たず劇場へ！