こんな本よみましたよ

読んだ本の個人的感想を垂れ流し、勝手に★をつけます。

【その他(本)】「パイドロス」/プラトンさま著・藤沢令夫さま訳 

2014年01月29日 | その他(本)
「プラトン」に「さま」をつけるとちょっと馬鹿にしてるみたいだけれど、
決してそんなことはありません。
馬鹿は私です。

しかし、この本を読み始めると、
プラトンさまのお師匠様であるソクラテスさまに対して
ちょっと親近感を持つことができるかもしれません。

この本はソクラテスさまと、パイドロスさまという方のおしゃべり形式で書かれています。
有意義なおしゃべりのためには、場所の選定が重要ですね。
ソクラテスさまはあまり町の中から出ません。
なので、パイドロスさまが川岸の素敵な木陰へとソクラテスさまを案内してあげます。

ソクラテスさまは、そのプラタナスの木を1ページ以上にわたって褒めたたえ、
しまいには、「いちばんうまくできているのは、この草の具合だ」と
ごろん!横になってしまいます。

おしゃべりに最適な(ちょっと寝てしまいそうですが)場所を確保した二人は、
恋について、弁論術について熱い議論を交わします。
テンションMAXのソクラテスさまは叫びます。
「さりとてそれは殺生な!」
殺生な、ってギリシャ語(?)で何て言うんでしょう。。。?
ソクラテスさまのお心は古きよき日本に通じているような気がいたします。

そして、後半、どんどんヒートアップしていくソクラテスさまに対し、
主に聞き役に回っているパイドロスさまが
「たしかに。」
を連発しはじめます。
この言葉、わたしもよく使います。基本的には話を聞き流しているときに。。。
気持ちわかるよ!パイドロス!(←親近感がわきすぎて「さま」が抜けました、失礼)

というように、、、
要するに私の脳みそではパイドロスさまの気持ち以外
ほとんど理解できなかった。。。
ということです。。。残念!(波田陽区、元気かな。。。?)



【その他(本)】「ボツワナを知るための52章」 /池谷和信 編

2013年07月05日 | その他(本)
ボツワナ! どこにあるかご存知ですか?

南アフリカの真上です。
ほとんど戦争が行われたことのない平和な国!
そしてイメージとは違って?ダイヤモンドのおかげでけっこうリッチな国!
ブッシュマンのいるカラハリ砂漠のある国!

行ってみたいですねー!

↓わたしはとりあえずこのわりとライトそうなツアーに参加キボンヌです。
http://www.dososhin.com/tour/143.html

自然、経済、歴史、民族、風俗などなどいろいろな方面からのコラム(1つ5ページくらい?)から構成されていて、
ボツワナにちょっと興味あるわ!という方にはぴったりだと思います。

本の内容とは関係ありませんが、
関連書籍をアマゾンの中古品で取り寄せたら、
筆者のうちの一人の方のお名前がうしろのページに書かれていました。
わたしが読んだ本の筆者のひとりが読んでいた(と推測される)本をわたしが読むことになるとは
なんとも不思議ですねー!




【その他(本)】「野心のすすめ」/林真理子

2013年06月11日 | その他(本)
お、帯の写真が、ブ、ブサイクすぎる!
(ごめんなさい。でも。。。)
と思いつつ買ってしまいました。

野心!まさに今わたしの心にあるもの!

やる気が出るうえに夢が膨らみますので、おすすめです。


↓アマゾンさまから拝借


「有名になりたい」「作家になりたい」「結婚したい」「子どもが欲しい」
――無理と言われた願望をすべて叶えてきた人気作家による「夢を実現させるヒント」。

「やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、
やらなかったことの後悔は日々大きくなる」をモットーとする作家・林真理子。
中学時代はいじめられっ子、その後もずっと怠け者だった自分が、
なぜ強い野心を持つ人間になったのか。
全敗した就職試験、電気コタツで震えたどん底時代を経て、
『ルンルンを買っておうちに帰ろう』での鮮烈なデビュー、その後のバッシングを振り返り、
野心まる出しだった過去の自分に少し赤面しながらも、“低め安定”の世の中にあえて「野心」の必要性を説く。

【その他(本)】「真贋」/吉本隆明 

2013年06月11日 | その他(本)
今、世の中にはあまりにも常識的な「問いと答え」が溢れ本当に考えるべきことが置き去りにされている。空気に流されず自力で考え続けたい人に寄り添う真摯な論考

(↑アマゾンさんより拝借)

2007年に出版されたもののようですが、
これは新しい!目からうろこだ!というようなことが書かれているわけではないように思いました。
ただ、大変やさしい言葉で書かれていて読みやすく、
潔い書きぶりが、自分の言葉に責任をもってます!というかんじでよかったです。

ところで、これは、都立大学駅前の細長い古本屋さんで買ったのですが、
まるで新品同様のきれいさでした。値段はブックオフとかわりません。
きれいですね!と言ったところ、ぞうきんでカバーを拭くだけでなく、
ページ側面に紙やすりをかけたりしているのだとか!
なるほど。努力は報われますね。
なかなか都立大学駅に行く機会はありませんが、行ったときには必ず立ち寄ってみよう!と思いました。



【その他(本)】日本文学史 - 近代・現代篇一 /ドナルド・キーン

2013年05月13日 | その他(本)
アメリカ出身の日本文学者のドナルドさまがけっこう前に執筆された日本文学史。
ドナルドさまは、3.11後今こそ日本に寄り添うべし!と日本国籍を取得されたみたいです。情熱家ですね。

古代篇などもあるようでしたが、少しでも身近な近代・現代から読んでみることにしました。

最初のほうは文明開化直後の日本文学全体の流れが書いてあり、なるほどー!と思います。
その後、具体的な作家について書かれてあるところになると、個人的にはよりおもしろく感じました。
誰と誰はライバル関係で~など。

一番すてき!と思ったのは、崖っぷち?な尾崎紅葉が校正にしつこく赤を入れていて、編集者に「もういいじゃないですか」と言われたときに、「お前は銭の損ですむが、俺は命だ!」的なことを言ったという話。

この中で面白そうだなと思った作家の小説をあらためて読んでみるのも楽しいかもしれません。

この「近代・現代篇一」で紹介されているのは、主に、坪内逍遥、二葉亭四迷、尾崎紅葉、幸田露伴、樋口一葉、泉鏡花。