「地獄に落ちる」などと不安をあおり水晶彫刻の購入を迫ったとして、世界基督教統一神霊協会(統一教会)の女性信者(61)が逮捕された事件で、福岡区検は28日、特定商取引法違反(威迫)罪で、女性信者と勤務先だった「サンジャスト福岡」(福岡市博多区、清算手続き中)を略式起訴した。福岡簡裁は同日、いずれも罰金50万円の略式命令を出し、即日納付された。
起訴状によると、女性信者は昨年4~6月、福岡市内の女性に3回にわたって「先祖の因縁も深い。残り2つも買わないと大変」などとしつこく売買契約を迫って、威迫したとされる。
参照 http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/incident/jiji-090528X202.html
私は法律の専門家ではないが、略式起訴というのは、被害者の同意が必要だそうだ。
被害が大きくはなかったといことで、被害者の同意をとって略式起訴になったのだろうか。
一物販会社と一社員の起こした問題ではない、宗教法人が組織的に関与した疑いがあるから、公安がはじめて統一教会公認教会に捜索に入ったわけであるから、これでこの事件の幕引きとならない。今後の捜査の動向を見守りたい。
ところで、騙すやつも悪いが、騙される人にも責任があるような風潮がある。確かに騙されないように気をつけなければならないが、それを個人の責任論に転化してしまったら、問題の本質的解決とはならない。
もし本当に個人の責任論をいうならば、学校教育の中で、「カルト対策」をきちんとするべきだ。世の中、自分はしっかりしている言う人に限って、カルトに無防備なのだ。
1959年に統一教会が日本に上陸して以来、違法勧誘、霊感商法で多くの裁判が勃発ししながら、見て見ぬふりをする自民党政治。こうしてブログを書いている間にも、日本のどこかで騙されている人がいると思うとやり切れない思いになる。