先日、韓国のT牧師からお話を聞く機会が与えられた。
韓国にはカルト宗教が200団体ぐらいあるそうだ。その中に教祖自らが神であると主張しているのが50団体あるとのこと。統一教会の文鮮明もその一人である。
一度、この50人の教祖をならべて、だれが本当のメシアか選挙でもしてみたらどうだろうと、個人的にふざけて考えたりすりのだが・・・・・。
多くの統一教会の食口たちは、韓国にメシアが50人もいることさえ知らない。
一方でカルト宗教の防波堤となるべき韓国の既存のキリスト教会のカルト化(異端化)している実態も明らかにされた。
T牧師は、異端の恐ろしさについて2つのことをあげられた。
一つは、聖書の否定。
もう一つは、奉仕活動(ボランティア)のよって大統領から感謝状をもらっている。すなわち公的機関のお墨付きをもらっていることだ。
先日のブログでも書いたように、日本でも統一教会の下部組織や偽装ボランティア団体が公的ボランティアとして認知されてしまっているところもあるようだ。
新世物販会社の霊感商法の刑事告訴で、今崖っぷちに立たされている統一教会のよりどころは、勝共議員は総選挙で落とされなかで、奉仕活動一点に絞られたといっていいだろう。
公的お墨付きをもらう活動で生き残りをはかろうとする彼らに、統一教会の本当の姿を社会的に暴露することが今一層もとめられているのではないだろうか。
ふり返って考えると、韓国の長い植民地統治時代の中で、庶民の中に自分たちを救ってくれる革命家や救世主を待望する感情が芽生えるのは当然だろう。
第2次大戦を通して、北に金日成という革命家があらわれ、南には独裁政権が誕生した。
独裁政権は倒れた。
今韓国は、日本と同様にルールなき民主主義の中で、貧富の格差の拡大するなかで精神的なよりどころを宗教に求めている人々は少なくない。
そこにカルト宗教が入りこんでゆく。
しかし、今回T牧師を通して、カルトと闘う多くの宗教団体や文化人の存在を知ることとなった。
大韓イエス教長老会統合、張在亨牧師を鋭意注意、警戒対象として規定
韓国「アーメンニュース」2009 9.25報道より転載
この記事を読むと、なにやら最近、韓国のキリスト教各派を統合するところの議長さんが、クリスチャントゥデイという宗派の代表が統一教会と繋がっているので警告を発したというような記事のようである。
韓国事情には疎いので、詳しい方のコメントをいただけたらと思う。
写真は、萩原遼著「淫教のメシア文鮮明」表紙