昨夜（８月２２日）、キンスマ見ました。
金曜日のゴールデンタイムにカルト啓発番組が放送された意義は大きいと思います。
統一教会などは安倍晋三をはじめ保守政治家との結びつきも強く、再登場した安倍政権は、NHK人事に介入し番組の検閲、干渉もやりたい放題、クローズアップ現代の国谷裕子キャスターを泣かせたとか、とんでも内閣だとも言われています。
今や「統一教会」という名前を出すことさえできなくなっているのが日本のNHKをはじめとする放送局の実態です。
このような、いろいろな制約がある中で、TBSはよくぞカルト問題を取り上げてくれたと思います。
「マインドコントロール」という言葉を社会的な言葉として認めさせることに尽力されている紀藤正樹弁護士はTOSHIが洗脳されたホームオブハートの被害者の救済活動もされ、当初ホームオブハートの広告塔であったTOSHIとも対置していました。
最終的にはホームオブハートに対して目覚めたTOSHIの被害請求に関わった方ですが、この番組のコメンテーターとして参加され、番組でもマインドコントロールが違法行為であることを指摘されていました。
ホームオブハートの教祖を頂点とする実態についてはこの番組ではあまり触れられていませんでしたが、興味のある方は、TOSHIの「洗脳」（講談社1600円税別）を読んでいただけたらと思います。
番組内ではもう一人のコメンテーターがいました。
元新興宗教の信者と紹介がありましたが、1992年の桜田淳子、山崎浩子の合同結婚式騒ぎにつづいて統一教会への入信が発覚した飯星景子さんです。
彼女は『仁義なき戦い』の原作者の飯干晃一氏の娘で、当時パーソナリティとして活躍していました。
入信が発覚するや否や父親はテレビで統一教会に宣戦布告し、週刊文春を中心にマスメディアが連日報道する状況となり、脱会も難しい状況となったのですが、最後に彼女が父親の愛情の深さを知る中で脱会されました。
この番組ではご自分の体験を振り返りながら、誰の力も借りずに一人でカルトの誤りに気づき、そこから抜け出すことの大変さをコメントされていました。彼女は家族、専門のカウンセラーに恵まれマインドコントロールから解放されたのですが、TOSHIの場合に比べれば、恵まれた環境があったのではないかと思います。
ただカルトからの解放は脱会だけで終わるものではありません。そのことを紀藤先生はすこし述べられていましたが、私どもの娘の場合もそうですが、吹っ切るまでには人にもよりますが時間のかかるものです。
恵まれた環境はあったとはいえ、本人が自立していく過程は植え付けられた思考との闘いであり、本人でしかわからない苦しみがあったと思います。
TOSHIが歌い終わった後、彼女はうっすらと涙を流していましたが、脱会後のTOSHIがテレビ画面を通して受け入れられた瞬間であり、ご自分の目覚めのために命がけで取り組んでくれた今は亡き父親の疲れきった姿を思い出していたのでしょう。
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参照
北風と太陽 2012.2.24
飯星景子が語った「脱会のきっかけ」・・2/24ミヤネヤ・オセロ中島知子問題
