[画像]平成29年度予算案の採決のようす、2017年2月27日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
【衆議院予算委員会 平成29年2017年2月27日(月)】
「平成29年度予算案」は、2017年2月27日(月)の衆議院予算委員会で採決され、自民党と公明党の賛成多数、民進党、共産党、維新の会の反対少数で、「可決すべし」と決まりました。浜田靖一予算委員長が夕刻の本会議に登壇して報告。採決のうえ可決し、参院に送られます。
維新は衆院段階で反対したため、参院の予算委員会でも反対する立場から質疑にのぞむものと思われます。
政府原案の採決前に、民進党、共産党は、各々、組み替え動議(政府に対して、撤回のうえ、編成替えを求めるの動議)を提出。
採決では共産党の組み替え動議は、共賛成、自公民維反対多数で否決。
民進党の組み替え動議は、民共賛成、自公維反対多数で否決。
この後、上述の通り、政府原案は、民共維反対、自公賛成多数で可決しました。
衆議院予算委員会の質疑は平成29年度予算案の17日目の審議を行いました。過去2年は、集中審議と締めくくり質疑をあわせるテクニックで、テレビ中継されましたが、今回は、3年前までの通例に戻り、全閣僚出席の締めくくり質疑ながらテレビ中継はありませんでした。
【衆議院財務金融委員会 平成29年2017年2月27日(月)】
前回、質疑の終局が宣言されていた「所得税法改正など平成29年度税制改正法案」(193閣法6号)は民共維反対、自公賛成多数で可決しました。維新は予算案と同じく反対に回りました。日本維新の会の丸山穂高さんは強い口調で政府案を批判して反対討論。丸山先生も政治家ですなあ、といったところです。共産党の宮本岳志さんは政府原案の反対に加えて、本来ならば、特例公債法案を毎年出して、税制法案と歳入2法案としてセットで審議すべきだと政権及び民進党の姿勢を批判しました。
この後、附帯決議が、共反対、自公民などの賛成多数で採択されました。
【衆議院総務委員会 平成29年2017年2月27日(月)】
「地方税法改正など平成29年度税制改正法案」(193閣法10号)と「地方交付税法改正案」(193閣法11号)について、新たな質疑者がいないとのことで、質疑の終局が宣言されました。
討論で、日本維新の会の足立康史さんは賛成を表明しました。「維新の大改革からすれば、政府原案は弥縫策に過ぎないが、よくできた弥縫策だ」と語りました。なぜか、地元が同じ自民党の原田憲治総務副大臣を個人攻撃しました。前日に党本部の千代田区永田町の官邸隣から、中央区湊への移転を発表した社民党の吉川元さんは反対を表明しました。
採決の結果、民共社反対、自公維賛成多数で、両案とも可決されました。この後、委員会決議をして、散会しました。
【衆議院本会議 平成29年2017年2月27日(月)】
「平成29年度予算案」が緊急上程されました。討論で、民進党の井坂信彦さんは「提案もいいのですが、おかしいことをおかしいと入れる国会をつくっていきたい」と語りました。
採決の結果、投票総数469、賛成330、反対139で可決し、参院に即日送付。
「地方税法改正など平成29年度地方税制改正法案」(193閣法10号)と「地方交付税法改正案」(193閣法11号)は討論、採決のうえ、民共社反対、自公維賛成多数で可決し、参へ。
「所得税法改正など平成29年度税制改正法案」(193閣法6号)。
は、民共維反対、自公賛成多数で可決し、参へ。
【衆議院議院運営委員会 同日】
開かれました。
【参議院 平成29年2017年2月27日(月)】
審議は特にありませんでした。
この記事の本文は以上です。
(C)2017 宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
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