【平成27年2015年1月29日(木)衆議院予算委員会 平成26年度補正予算(案)の基本的質疑1日目】
馬淵澄夫さんが、原子力発電のシロアリ、RITE(ライト)こと「公益財団法人地球環境産業技術研究機構」というシロアリを攻撃しました。
馬淵さんは、原子力行政などには、「不作為の連鎖」があり、誰が悪いか分からないことがあるので、閣僚は身を律してほしいと呼びかけました。
これに先立ち、安倍晋三首相(自民党総裁)は、馬淵さんに答弁し、「福島原発の過酷事故は安全神話によりかかっていた」と断定調で語り、東京電力経営者らに安全神話があったことを公言しました。
さて、法務省の東京地方検察庁におかれている特別捜査部の部長が交代したようで、今後は経済事件のみ扱う、という趣旨の記者会見をしたようです。
英国製の「コメット号」という飛行機が連続して墜落事故を起こした時に、チャーチル首相は「中央銀行の金庫が空になるまで徹底的に調査する」と語り、この調査報告書がもとになって、英国製飛行機の信頼性が高まり、その後の米ボーイング社の大躍進にかくれながらも、現在の多国籍企業エアバスの堅調な経営につながっているようです。
韓国の検察は、「ナッツリターン」問題で、大韓航空の副社長を逮捕しました。
ところが、東京地検特捜部は、この1月31日が期限となっている、東京電力福島第一原子力発電所の事故で告発され、検察審査会からも不起訴不当とされた、東京電力の会長だった勝俣、副社長だった武藤栄、取締役技術顧問だった武黒一郎の3人を不起訴にするようです。存在意義が問われる話であり、上川陽子法相は検察庁法にもとづき、捜査し、逮捕するよう、検事総長に指揮権を発動すべきでしょう。
きょう初めて設置根拠を調べたら、「法務省設置法」という法律はないようです。検察庁法の付属文書で、法務省訓示の「検察庁事務章程」というものがあり、この別表が、東京地方検察庁の特別捜査部の設置根拠に過ぎないようです。このような法律上の根拠のない組織が必要なのでしょうか。仮に東電経営陣、勝俣容疑者、武藤容疑者、武黒容疑者を今月中に、逮捕して、東京拘置所のブタ箱にぶち込み、尻の毛をむしり取り、起訴するまで10年でも、100年でも勾留することができないようなら、事務章程を変更し、東京地検特捜部を廃止すべきでしょう。ただ、この事務章程をみると、どの検察支部にも必ず当直者を置かないとされており、このような勤務環境が、検察官の世間ずれにつながっているかもしれません。「不作為の連鎖」を断ち、万事徹底的に調査しないと、日本が貧しくなります。
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