【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岸田首相世論を意識か「こども家庭庁」を「消費者庁」と言い間違え動揺、泉代表は「伴走型ならぬばんそうこう型異次元の少子化対策だ」

2023年01月08日 11時01分52秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]自見はなこ参議院議員、先月、都内で宮崎信行撮影。

 岸田文雄首相は先週4日の伊勢神宮での記者会見で「異次元の少子化対策」を語りましたが、きょう2023年1月8日のNHK日曜討論で首相が「基本的には今年4月に消費者庁がスタートします」と「こども家庭庁」を言い間違えるシーンがありました。

 首相は司会者から指摘され、「こども、失礼失礼、こども家庭庁失礼、こども家庭庁がスタートします」と「失礼」を3回連発。かつて安倍首相が「保育園落ちた国会」の参議院本会議で、保育所を保健所と言い間違え、複数回訂正したこともあり、東京生まれの3代目代議士として、こども施策の経験の違いも踏まえて、世論の動きに敏感になっていると考えらえれます。

 消費者庁は福田康夫首相が「1内閣1仕事論」として根拠法成立を実現。スガ前首相は「デジタル庁」を実現しました。このため、「1内閣1仕事論」として岸田首相もこども家庭庁を実績にあげたいと考えているのは確実ですが、もともと、参議院自民党の自見はなこ議員(日本医師政治連盟組織内)ら2議員の勉強会・提言書をとりあげたものです。また、検討過程で、「子ども庁」が「こども家庭庁」に変わった政策プロセスに、旧統一教会の関与も疑われています。

 首相は「はい少子化対策については昨年から様々な議論を行っていきました。基本的には今年4月に消費者庁がスタートします。失礼失礼、こども家庭庁失礼、こども家庭庁がスタートします」とし「政策を整理した上で、
必要な政策を追うしっかりとこの確認した上で予算や財源についても考えていくこうした考え方を申し上げてきました」と述べました。そのうえで「こども家庭庁のスタートを前に先日、小倉担当大臣に対してこども政策について様々な経済的な支援、そして様々な整備の充実、また女性をはじめとする働き方改革とそれを支える様々な制度。こうしたこの三つについて具体的なたたき台を作って作るようにという指示を出しました。このたたき台基づいて具体的な議論を行っていきたいと思います。省庁の縦割りではなくして政府を挙げて、この政策、横断的に子供政策を考えていくことによって全体像を明らかにしていく政府の本気度。しっかりと示していきたいと思っています」と述べ、6月の骨太の方針よりも前に、政策パッケージをとりまとめるとの指示を明言しました。

 この後に出演した泉健太・立憲民主党代表は、異次元の少子化対策について「伴走型支援と言っているが、ばんそうこう型支援だ」として、親に発生した経済的損失の後からの穴埋めに過ぎないとして、この問題と安全保障の2つを予算委員会で取り上げていきたい考えを示唆しました。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は「異次元の少子化」という表現は、同党がオリジナルだと強調しました。

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