[写真]予算委員会で野党トップバッターとなった岡田克也さん、先月、宮崎信行撮影。
「安全保障」「こども」「エネルギー」の3本柱の頭出しで、予算審議がスタートしました。おおむね6週間ぐらいから当ニュースサイトが描いてきたとおりです。これはもう、すべてのメディアを抜きんでた先見性。例えば原子力規制委員会キャリア官僚が当ニュースサイトを見ていれば、きょねんから「原発へのミサイル攻撃」の答弁を書けていたことになります。
【衆議院予算委員会 きょう令和5年2022年1月30日(月)】
「令和5年度予算案」は、趣旨説明を1日と数えて、2日目。基本的質疑1日目となります。
立憲民主党幹事長の岡田克也さんは「43兆円のうちスタンドオフミサイルが5兆円。43兆円の中身を私たちはしっかりと検証したい」「国会無視、国民無視なんですよ」とし、安保3文書の閣議決定からのけ者にされた意趣返しとばかり、野党がこれから5年間、予算委員会で攻め続けることを宣戦布告しました。岡田さんはきのうのNHK日曜討論で小池晃さんと同調した「集団的自衛権のもとでの反撃能力だから日本と関係ない国にミサイル攻撃しなければならなくなるのではないか」として2015年安保法制の周辺事態改め存立危機事態の定義では、首相は「全く我が国と関係ない事態に対応することはない」として、日本だけだと答弁しました。
2点目のこども政策。岡田さんは前日のNHK日曜討論で、茂木敏充幹事長が野党・自民党の子ども手当攻撃に「反省している」と語ったことについて、首相は「ひとつの意見だ」と突き放し「前回の見直しから10年経っている」と悪びれずに答弁しました。岡田さんが「社会全体でこども子育てを応援するのが子ども手当だ」と強調すると岸田さんは「我々男性は子育てへの関与が薄いと言われてきたが、家族か社会かの二者択一ではない」とかわしました。
3点目のエネルギー。岡田さんは「ウクライナは数年、原発は数十年。時間軸が違う」とし「GX推進会議で、最悪の事態にどう対応するか議論された形跡がない」と指摘しました。岡田さんは安保と絡めて「原発へのミサイル攻撃が避けられないから、反撃能力の議論にもつながっているのではないか」と問いただすと、首相は「違う、違う」と色を成しました。岸田さんは執務室では声を荒げることがあるとされますが、その片鱗を珍しく見せました。
階猛さん(岩手1区)は「盛岡がニューヨークタイムズのことし行くべき世界の52カ所の2位に選ばれた」と切り出し、「復興特別所得税の横流しは3兆円程度になるのではないか」と問いました。答弁は当然、鈴木俊一財務大臣(岩手2区)が担当し、税制改正大綱を読み上げました。
山井和則さんは、子ども手当法の採決で、長妻昭大臣・山井政務官が自民党席から「バラマキだ、バラマキだ」の罵詈雑言を浴びたと振り返りました。旧統一教会の田中会長が新年早々「宗教弾圧だ、サタンだ」と発言したと紹介。岸田翔太郎・首相政務秘書官が5か国歴訪で観光をしたと週刊新潮が報じたことについて外務省欧州局長は「街の風景、ランドマークを撮影したが、中には入っていない」と断定しました。
逢阪誠二さんが筆頭理事としては珍しく1日目のしんがりを担当。逢坂さんは、フィリピンにいる「ルフィ」らの特殊詐欺に応募した闇バイトについて問い、警察庁刑事局長が「2019年1月にフィリピン当局が36人を逮捕した」ものの現地で他の訴訟があるとして日本に送還されていなかった者がスマホを使い詐欺の指示をしており強盗殺人にいたったと明かしました。
[写真]逢坂誠二・衆議院予算委員会野党筆頭理事(立憲民主党代表代行)と泉健太代表、きょねん7月10日夜、宮崎信行撮影。
[写真]予算委員会で野党トップバッターとなった岡田克也さん、先月、宮崎信行撮影。
これに先立つ、与党の質問。
牧原秀樹さんは「総理がころころ代わるようでは、国の存在が下がる。長期政権の入り口だ」と首相を持ち上げつつ、「駅頭に立ったり、新年会に行ったりすると、自民党への批判は2009年当時のように厳しい」と述べ、野党・自民党の谷垣偵一さんのペーパーを紹介。首相に対して派閥離脱を促しました。
自民党の鈴木貴子前外務副大臣は「安保3文書が決まったが、平時からの備えが大事だ」として、今月視察したエチオピアの給食支援を要望。首相が前向きな答弁をすると、鈴木さんは「本当はここで拍手があがるはずだ。初めての答弁ですよ」と語りましたが、それでも与野党とも拍手が出ませんでした。SNSでは「日本で食べられないこどももいるのに」との批判が出ました。一方、林芳正外務大臣は「久しぶりに、貴子節を聞かせてもらった」と二世議員同士の内輪受けの答弁で、市井とのずれっぷりを際立たせました。
きょうあすとも、泉健太、馬場伸幸、玉木雄一郎各党首は登場しません。
おととし2021年は初日から「菅義偉首相と長男と元・前・現総務省情報流通行政局長」の週刊文春スクープが「ピンアップ」になりました。私は初登場の森山浩行委員に対して「答弁した総務省官房長と国家公務員倫理審査会事務局長は、実は自治省同期入省だから、擁護を続けて、最後に郵政を切って総務省を守ろうとするはずだ」と助言し、採決当日朝に全員切られて、衆議院審議通じて、森山さんがバッターを続けることができました。2年前のアクセス解析を見ると、2月からすごい勢いで、5月ごろ一時下がりましたが、枝野幸男ブームで総選挙を迎えるまで大変な勢いで、枝野・立憲がなぜ議席が減ったのかはいまでも謎ですが、森山さんは大阪府で唯一再選しました。
そしてきょねんは「コロナ」だけで予算審議のアクセスが一向に上がらないまま一年が過ぎてしまいました。
ことしは今月からようやくアクセス数が回復してきました。安全保障、こども、エネルギーは当面話題として続きそうです。こどもは法案がありませんが、安全保障は5年間続きますので、しっかりと「鍛錬」しつつ圧倒的に質が高い記事を提供していきます。
以上です。
「安全保障」「こども」「エネルギー」の3本柱の頭出しで、予算審議がスタートしました。おおむね6週間ぐらいから当ニュースサイトが描いてきたとおりです。これはもう、すべてのメディアを抜きんでた先見性。例えば原子力規制委員会キャリア官僚が当ニュースサイトを見ていれば、きょねんから「原発へのミサイル攻撃」の答弁を書けていたことになります。
【衆議院予算委員会 きょう令和5年2022年1月30日(月)】
「令和5年度予算案」は、趣旨説明を1日と数えて、2日目。基本的質疑1日目となります。
立憲民主党幹事長の岡田克也さんは「43兆円のうちスタンドオフミサイルが5兆円。43兆円の中身を私たちはしっかりと検証したい」「国会無視、国民無視なんですよ」とし、安保3文書の閣議決定からのけ者にされた意趣返しとばかり、野党がこれから5年間、予算委員会で攻め続けることを宣戦布告しました。岡田さんはきのうのNHK日曜討論で小池晃さんと同調した「集団的自衛権のもとでの反撃能力だから日本と関係ない国にミサイル攻撃しなければならなくなるのではないか」として2015年安保法制の周辺事態改め存立危機事態の定義では、首相は「全く我が国と関係ない事態に対応することはない」として、日本だけだと答弁しました。
2点目のこども政策。岡田さんは前日のNHK日曜討論で、茂木敏充幹事長が野党・自民党の子ども手当攻撃に「反省している」と語ったことについて、首相は「ひとつの意見だ」と突き放し「前回の見直しから10年経っている」と悪びれずに答弁しました。岡田さんが「社会全体でこども子育てを応援するのが子ども手当だ」と強調すると岸田さんは「我々男性は子育てへの関与が薄いと言われてきたが、家族か社会かの二者択一ではない」とかわしました。
3点目のエネルギー。岡田さんは「ウクライナは数年、原発は数十年。時間軸が違う」とし「GX推進会議で、最悪の事態にどう対応するか議論された形跡がない」と指摘しました。岡田さんは安保と絡めて「原発へのミサイル攻撃が避けられないから、反撃能力の議論にもつながっているのではないか」と問いただすと、首相は「違う、違う」と色を成しました。岸田さんは執務室では声を荒げることがあるとされますが、その片鱗を珍しく見せました。
階猛さん(岩手1区)は「盛岡がニューヨークタイムズのことし行くべき世界の52カ所の2位に選ばれた」と切り出し、「復興特別所得税の横流しは3兆円程度になるのではないか」と問いました。答弁は当然、鈴木俊一財務大臣(岩手2区)が担当し、税制改正大綱を読み上げました。
山井和則さんは、子ども手当法の採決で、長妻昭大臣・山井政務官が自民党席から「バラマキだ、バラマキだ」の罵詈雑言を浴びたと振り返りました。旧統一教会の田中会長が新年早々「宗教弾圧だ、サタンだ」と発言したと紹介。岸田翔太郎・首相政務秘書官が5か国歴訪で観光をしたと週刊新潮が報じたことについて外務省欧州局長は「街の風景、ランドマークを撮影したが、中には入っていない」と断定しました。
逢阪誠二さんが筆頭理事としては珍しく1日目のしんがりを担当。逢坂さんは、フィリピンにいる「ルフィ」らの特殊詐欺に応募した闇バイトについて問い、警察庁刑事局長が「2019年1月にフィリピン当局が36人を逮捕した」ものの現地で他の訴訟があるとして日本に送還されていなかった者がスマホを使い詐欺の指示をしており強盗殺人にいたったと明かしました。
[写真]逢坂誠二・衆議院予算委員会野党筆頭理事(立憲民主党代表代行)と泉健太代表、きょねん7月10日夜、宮崎信行撮影。
[写真]予算委員会で野党トップバッターとなった岡田克也さん、先月、宮崎信行撮影。
これに先立つ、与党の質問。
牧原秀樹さんは「総理がころころ代わるようでは、国の存在が下がる。長期政権の入り口だ」と首相を持ち上げつつ、「駅頭に立ったり、新年会に行ったりすると、自民党への批判は2009年当時のように厳しい」と述べ、野党・自民党の谷垣偵一さんのペーパーを紹介。首相に対して派閥離脱を促しました。
自民党の鈴木貴子前外務副大臣は「安保3文書が決まったが、平時からの備えが大事だ」として、今月視察したエチオピアの給食支援を要望。首相が前向きな答弁をすると、鈴木さんは「本当はここで拍手があがるはずだ。初めての答弁ですよ」と語りましたが、それでも与野党とも拍手が出ませんでした。SNSでは「日本で食べられないこどももいるのに」との批判が出ました。一方、林芳正外務大臣は「久しぶりに、貴子節を聞かせてもらった」と二世議員同士の内輪受けの答弁で、市井とのずれっぷりを際立たせました。
きょうあすとも、泉健太、馬場伸幸、玉木雄一郎各党首は登場しません。
おととし2021年は初日から「菅義偉首相と長男と元・前・現総務省情報流通行政局長」の週刊文春スクープが「ピンアップ」になりました。私は初登場の森山浩行委員に対して「答弁した総務省官房長と国家公務員倫理審査会事務局長は、実は自治省同期入省だから、擁護を続けて、最後に郵政を切って総務省を守ろうとするはずだ」と助言し、採決当日朝に全員切られて、衆議院審議通じて、森山さんがバッターを続けることができました。2年前のアクセス解析を見ると、2月からすごい勢いで、5月ごろ一時下がりましたが、枝野幸男ブームで総選挙を迎えるまで大変な勢いで、枝野・立憲がなぜ議席が減ったのかはいまでも謎ですが、森山さんは大阪府で唯一再選しました。
そしてきょねんは「コロナ」だけで予算審議のアクセスが一向に上がらないまま一年が過ぎてしまいました。
ことしは今月からようやくアクセス数が回復してきました。安全保障、こども、エネルギーは当面話題として続きそうです。こどもは法案がありませんが、安全保障は5年間続きますので、しっかりと「鍛錬」しつつ圧倒的に質が高い記事を提供していきます。
以上です。