【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

町田市議会の佐藤和彦・候補(南成瀬)

2010年02月20日 21時21分59秒 | その他
[写真]町田市議候補の佐藤和彦さん

 町田市の向こう4年間の市長と市議会議員(市議)を選ぶ選挙が、2月21日(日曜日)午前7時から午後8時まで、投票されます。
http://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/senkyo/100221sigisityou/index.html

 この選挙には、

 佐藤和彦(さとうかずひこ)候補

http://www.senkyo.janjan.jp/bin/candidate/profile/profile.php?id=207042
(リンク先は「ザ選挙」

 が初出馬しているので、気になっています。

 民主党公認の新人です。

 佐藤候補とは、一昨年の忘年会で親友から紹介されました。当時は「トヨタレンタリース東京」の社員(サラリーマン)でした。「選挙に出たい」ということなので、私は、①鈴木精七さんの『選挙参謀手の内すべて』(講談社)を入手して、その後の公選法改正と照らし合わせながら、熟読すること②まずは同窓会をすること③他の市議の住所(なわばり)を地図にマーカーで記して確認しておくこと。その3点が大事だと申し上げました。

 佐藤候補は、昨年11月11日に私が講師としてお話しさせていただいた勉強会にもひょっこり来てくださいました。その時は、民主党の公認申請などいろいろと準備しているとのことでした。

 さきほども書きましたとおり、佐藤和彦(さとうかずひこ)候補は、トヨタレンタリース東京の社員(サラリーマン)として働きました。全トヨタ労連の組合員でもあったそうです。南成瀬在住。37歳。

 私は日経新聞在籍中、政治記者としても、経済記者としても、労使双方のトヨタマンとご縁がありました。トヨタマンは志は高く、手は低く。日々しっかりキッチリ働いて、そして働きに応じたご褒美をもらう。正直、私は自分がトヨタマンになるのは「大変だなあ」と思うけど(^^;)、トヨタマンを尊敬するし、日本人として誇りに思います。

 トヨタで通用する人は、どんな社会でも、必ず通用します。

 佐藤和彦候補の初陣の結果がどうなるか。ドキドキしています。

【追記 2010年2月22日】

 佐藤かずひこさん当選。2,823票(案分票切り捨て)
http://www.city.machida.tokyo.jp/cgi-bin/senkyo/sokuho/kouho.cgi?thread=a

 おめでとうございます。

箇所付けペーパーを作成したのは役所

2010年02月20日 19時50分39秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
 鳩山由紀夫総理(民主党代表)が「民主党らしさを取り戻したい」と話しておられるようですが、「箇所付け漏洩事件」は、もっとも民主党らしくない事件です。

 さて、1月29日に民主党の阿久津幸彦副幹事長が47都道府県に配布した(漏洩した)「箇所付け」の資料の中、「海猿」でおなじみ海上保安庁が作成したとみられるペーパーが入っていたことが分かりました。当ブログが独自に分析した結果、分かりました。

 政府が1月22日に提出した「平成22年度一般会計予算」の848ページには、海上保安庁の「船舶建造費」として「244億円」が計上されています。この細目については、予算書の中にはありません。で、この細目が「箇所付け」になります。将来的には、予算書提出の段階で細目まで入る方がベストです。

 民主党幹事長室が1月29日に配ったペーパーには、この244億円でどんな船をつくり、うち、22年度はいくら予算執行するか、が書かれた一覧表があります。

 例えば、中型巡視船(350トン型)建造4隻に全体事業費「98億円」で、平成22年度は「57億円」などと書いてあります。「海猿」なんかは「小型巡視艇20メートル型」などに乗るでしょうが、これは4隻建造し、全体事業費・平成22年度予算ともに「13億円」がついています。

 また、大型巡視船(1000トン型)建造2隻は平成22年度「0」となっており、予算が付いていないようです。

 そして、この一覧表の金額を電卓で叩くと、243億円となります。このエントリーの冒頭にも書いたように、予算書には「244億円」と書いてあります。このペーパーは、端数を切り捨てた箇所付けの仮配分表で、それが、衆院での予算案の審議入り前に流出していた、ということで間違いないでしょう。

 造船会社経営者ならぜひ欲しい情報ですが、民主党支持者には、造船会社の労働者が多いのです。小沢一郎幹事長は今後は経営者と付き合っていくつもりなんでしょうか。

 また、1月29日のペーパーには不自然な点があります。

 「河川」に関するペーパーには、「(案)」「部内限り」

 「道路」に関するペーパーには、「(参考)」「部内限」

 「港湾」に関するペーパーには、「(参考)」「部内限」

 「船舶」に関するペーパーには、「(案)」「部内限」

 と書いてあります。つまり様式が不揃いなのです。

 ということは、それぞれ、河川局、道路局、港湾局、海上保安庁の各部局がワープロ打ちしたペーパーを、阿久津副幹事長ら民主党幹事長室がコピーをして、47都道府県に分けて、ホッチキスで留めて、封筒に詰めたのではないかという疑念が生じてきます。

 この場合、国家公務員法の守秘義務との関係が問われます。しかも、問われるのは、幹事長室からせっつかれた、国交省政務三役になってしまうという不条理な話になります。

 鳩山総理は16日のぶら下がりで「「民主党らしさ」とは、野党時代の歯切れの良さみたいなもの。その姿が与党になると、なかなか隠れてしまいがちだ」と答えています。平野博文官房長官の箇所付け事件に関する衆院予算委での答弁は歯切れ悪いどころではありません。

 来週の衆院も箇所付け問題が引き続き争点になりそうです。