麻生内閣の“二世議員率”は61%、県議地盤も含めた“世襲率”では72%になることが当ブログの集計で分かりました。
麻生太郎首相は父親の引退後、間を置いての世襲で1回落選しています。
鳩山邦夫総務相は祖父・鳩山一郎さんから間を置いて世襲。父親の威一郎さんは参院東京選挙区で当選しています。鳩山邦夫さんは1回落選経験があり、その後、東京都知事選出馬=落選=で選挙区を失い、福岡に国替えしました。
森英介法相は千葉の大地主で、参院も含めて代々世襲。森ビル経営者の森稔さんは親戚です。
中曽根弘文外相は言うまでもなく中曽根元首相の息子です。元首相が現役のときから参院群馬選挙区で当選を重ねています。父親より大きい選挙区とはいえ、「群馬の中曽根」ですから、そんなの関係ありません。
中川昭一財務・金融相も世襲。父の弟の中川義雄さんは参院北海道選挙区選出ですから、“完璧”といっていいでしょう。
塩谷立(しおのや・りゅう)文科相も世襲。
舛添要一厚労相。ここで初めて非世襲議員が登場。
石破茂農相の父は鳥取県知事・参院鳥取選挙区。茂さんは衆院鳥取全県区から初当選していますが、父親と選挙区の大きさはまったく同じです。
二階俊博経産相は、県議としては世襲、国会議員としては非世襲です。
中山成彬(なりあき)国交相は非世襲ですが、東大法学部→大蔵省→代議士という非世襲ではもっともありがちなルートです。
斉藤鉄夫環境相は非世襲です。
浜田靖一(やすかず)防衛相は浜田幸一さんの地盤を受け継いでいます。
河村建夫(たけお)官房長官は非世襲ですが、県議としては2世です。
佐藤勉・国家公安委員長・沖縄北方相は県議出身の非世襲です。
与謝野馨経財相は祖父母が有名人ですが、非世襲です。
甘利明・内閣府特命相の父は選挙が弱かったのですが、地盤を引き継いでいることには変わりありません。
野田聖子・内閣府特命相は建設相を務めた祖父(養父)の地盤を受け継いでいます。
小渕優子・内閣府特命相は総理大臣を務めた父親の地盤を守っています。
というわけで国会議員としての2世(以上)議員は11人、非二世は7人。(毎日新聞は両親が国会議員である2世議員を10人としています。当ブログは国会議員の祖父と養子縁組している野田聖子さんも2世議員と定義しました)。
非二世の7人のうち2人は県議としての地盤は父から世襲しています。
【自民党3役+主要幹部は“二世議員率”は75%】
細田博之幹事長は世襲。
笹川尭総務会長は父・笹川良一衆院議員から間があいていますが同じ選挙区で当選。
保利耕輔政調会長も衆院議長・自民党幹事長だった父からの世襲。
古賀誠選対委員長は秘書出身の叩き上げ。
菅義偉選対副委員長も秘書出身の叩き上げ。
大島理森国対委員長は世襲。
石原伸晃幹事長代理は父と選挙区は違いますが、初出馬時は石原プロの全面的な応援を受けました。というわけで二世議員だが、世襲ではないという定義にします。
林幹雄(もとお)幹事長代理も父から世襲しています。
自民党3役と選対・幹事長室の主要メンバーと私が定義する8人のうち、“二世議員率”は75%、“世襲率”は63%になります。
今後、閣僚・自民党幹部の発言に「はあ?」と思うことがあったら、この世襲リストを振り返ってみてください。自民党には388人も国会議員がいますが、何たる人材の枯渇振りでしょうか。
民主党の次の内閣(NC)の新メンバーが決まったら、そちらの「二世議員率」、「世襲率」も時間があれば、出してみたいと予定しています。
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【国会傍聴記 2008-9-24 参院本会議】
第170臨時国会がきょう(24日)、召集されました。
参院本会議場。
午後1時半、江田五月議長が入場、議長席に座りました。
江田さんが話し始めます。
「これより会議を開きます。日程第一 内閣総理大臣の指名。本日、福田内閣総理大臣からの次の通知に接しました。『内閣は、本日、総辞職することに決定いたしましたから、国会法第64条によって、この旨、通知いたします』以上であります。
よって、これより内閣総理大臣の指名を行います」
として1時34分、指名・点呼〈いわゆる堂々めぐり〉がはじまりました。
参議院は議長席に向かって右からのぼり、投票用紙を事務局員に渡し、左に降ります。
姫井由美子さんは元気そうで何よりでした。肩パットが目立つジャケットを着ていて、気丈に見せようという心理がうかがえるのではないか、と思いました。新会派「改革クラブ」の渡辺秀央さんら4人衆は最後に投票、自民党議員席から大きな拍手、民主党席は野次もなく無反応でした。「改革クラブ」の正体見たり。
1時41分、投票終了。事務局員4人が開票、集計しました。
1時48分、参院事務総長が集計結果を記した紙片を確認し、江田五月議長に手渡しました。
江田さん「投票の結果を報告いたします。投票総数240票。本投票の過半数は121票でございます。
小沢一郎君 120票
麻生太郎君 108票
志位和夫君 7票
福島みずほ君 5票
ただいま報告いたしましたとおり、得票者の得票数はいずれも投票の過半数に達しておりません。よって、本院規則第二十条第三項の規定により、投票の最多数を得られた二人について決選投票を行わなければなりません。これより内閣総理大臣の指名について決選投票を行います。投票の最多数を得られた方は、小沢一郎君と麻生太郎君であります。両君のうち一人の氏名を記名投票用紙に記入して、御登壇の上、御投票を願います。氏名点呼を行います」
1時50分、2度目の堂々めぐり開始。
ちなみに決「選」投票であって、決「戦」投票ではないんですね。はじめて知りました。
1時59分、堂々めぐり終了。2時 集計開始、2時7分に終わりました。
江田さんが決選投票の結果を報告します。
「 投票総数 240票
小沢一郎君 125票
麻生太郎君 108票
白票 7票
よって、本院は、
小沢一郎君を内閣総理大臣に
指名することに決しました」
参院が小沢一郎さんを内閣総理大臣に指名するのは第168臨時国会の9月25日の本会議以来365日ぶり2度目です。私が実際に傍聴したのはきょうが初めてです。
第45回衆院選から30日以内に召集される特別国会初日には衆院本会議でも、同じ言葉が新議長から発せられると良いですね。
いつか正夢。夢を現実にするのは、主権者である私たちです。
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きょう午後、国会が麻生太郎さんを第92代首相に指名します。麻生次期首相は第170臨時国会で政府が提出する補正予算案を衆院予算委員会で審議する方針を固めたようです。
このため、当ブログが予想していた10月3日解散の可能性は低まり、10月9日の前後に解散する可能性が高い状況になってきました。
過ちを改むるに憚ることなかれ、ということで衆院選は11月にずれ込み、11月2日、9日、16日の日曜日が投票日になる可能性が高い、ということを認めることに致します。
11月2日投開票なら今日を入れてあと40日間
11月9日投開票なら今日を入れてあと47日間
11月16日投開票なら今日を入れてあと54日間ということになります。
上の数字は投票日も含めています。稲盛和夫さんは「私は若くて未熟です。しかし、今回の選挙は数がいるんですと語るべきだ」と話しました。
第45回衆院選は各選挙区の構図により、投票日当日も有権者の投票行動が動く可能性があります。「あいつを勝たせないとダメなんだ」というコンセンサスを作り上げることが重要です。私はこのような考えの下、投票日も含めて選挙戦を考えていきたいと思います。
いずれにしろ、今日から国会開会中。開会中は衆院本会議があればいつでも解散できます。ただし、解散前には必ず臨時閣議を開かなければいけません。ですから、臨時閣議招集のニュースが入ったら、スタートラインに着く心の準備をしなければいけないということになります。
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