【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「1票の確認」ということばを知らない方が多いようです

2009年08月27日 07時18分13秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 「1票の確認」という言葉を知らない方が意外と多いようです。

 きょうは27日(木)、28日(金)、29日(土)、そして投票日の30日(日)。

 この4日間、期日前投票を済ませたか、期日前投票の時刻・場所のご案内(自治体ホームページから情報を取り出せます)、当日投票するのか? 30日になったら、投票所に足を運んだか?

 各種名簿、演説会参加者名簿、選挙事務所にみえた方。

 「一票の確認」という紙(事務連絡)を張り出して、指差し確認のように4日間、続けるべきです。

 残り4日間(投票日を含む)だけです。最後の仕上げの期間です。選挙運動最終日の集会の動員の確認よりも、一票の確認の方がはるかに重要に決まっています。

 しつこいとみっともない? 小選挙区なんですから、へそを曲げて他の名前を書く人なんかいないですよ。市議選とは違います。

 しつこく確認するなんて失礼です!という人は、クルマのディーラー(特にトヨタ系)の営業マンを一度やってみたらいいですよ、すごいんだから。

静岡3区は金融政策を占う選挙区、JAバンク出身の小山展弘さんが郵政見直しを訴える 

2009年08月27日 06時10分19秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代



 静岡3区は日本政府の金融政策の今後を占う象徴となる選挙区です。

 元金融担当相で自民党税制調査会長の柳澤伯夫さんに対して、民主党はJAバンク農林中央金庫職員だった小山展弘(小山のぶひろ)候補が挑みます。

 小沢一郎代表代行が、JA農協について、「相手にする必要はない」と発言したようです。これまでの農協の民主党に対する姿勢からすれば当然の見解です。

 各種団体の中でももっとも民主党に冷たいJA。そのJAバンク出身の小山さん。多士済々の第45回衆院選の布陣の中でも農林中金出身者は小山さんだけです。 民主党は昨秋の第170臨時国会以降、改正金融機能強化法、農協法改正案(廃案)などで、JAバンク・農林中金と対決してきました。すでに民主党静岡3区総支部長として活動していた小山展弘さんは肩身が狭かったことでしょう。が、謙虚で誠実な人柄で十分にカバーできているように思えます。

 きのう、在ワシントンの日本人ロビイスト(来日中)と電話で意見交換した際も、政権交代によって、かんぽ生命などが“再国営化的な改革”がなされ、“民業圧迫”になるのではないかとの懸念が外資系金融関係者で話題になっていると教えてもらいました。

 ゆうべ選挙事務所内で開いた小山展弘個人演説会には100人以上の人が集まりました。年齢層からして、今までは自民党支持者だったことが多いと推察しました。

 演説の最後で、小山さんは郵便局のユニバーサル・サービス、都市と地方で一律のサービス水準の確保の重要性を力を込めて訴えました。そして、仮定の話として、日本郵政のマネーが外資系ハゲタカファンドにのっとられ、米国債購入などに使われる危険性があると指摘しました。仮に昨秋のリーマンショックの際に、金融派生商品の購入に使われていたら、国益が大きく損なわれた可能性があるとして、速やかな郵政見直しが必要だと主張しました。

 小山さんは、「再国営化はしないが、四分社体制の見直しと株式売却(2011年秋予定)阻止は速やかに実現したい」と話しました。

 2007年10月の郵政民営化のあと、JAバンクの預金量は5兆円ほど増えていると思います。郵便局がユニバーサルサービスをやめ、経営効率を最優先にするなかで地方での営業が滞り、個人マネーがJAバンクに大きく流れています。しかし、JAバンクの新規取引者には農業者は少なく、JAバンクの本業とはかけ離れた状態になっているのが実態だと推測しています。

 JAバンクにとっては郵政民営化はビッグ・チャンスだったわけで、JAバンクと郵便局は現場では商売敵(がたき)になっていると思います。JAバンクの本音は、「もっと郵政民営化を進めてほしい」ということではないでしょうか。

 そのJAバンク出身の小山候補が、郵政見直しを強く訴えていることは、個人の利益を超えて、国家国民の利益を考えているからだ、と私は信じます。

 大蔵省出身のベテラン・柳澤伯夫元金融相は、小泉首相の下、郵政民営化を推進し、後継者の安倍首相の選対本部長も務めた人物です。

 静岡3区の金融対決。目に見えない金融の話ですが、小山さんの本気度は高い。私は4月にも当地に来て、小山さんの日常活動を手伝いました。プレス民主号外を配っていると、「JA共済代理店」の看板を出しているお宅を見かけたので、「小山は農林中金の出身ですのでよろしくお願いします」と言ったら、嫌な顔をされてしまいました。どうやら何らかの締め付けの言葉と誤解されたのかもしれません。

 小山君は私の早大のゼミの後輩です。私も日経新聞記者として働く中で、さまざまな苦悩を感じましたが、小山君も農林中金で働く中で苦悩があったのだと思います。

 静岡3区のみなさんは、若く有能な小山君を「歌舞伎十八番のうち勧進帳」の富樫のように「関所」を通らせてやってほしいのです。見た目は華奢でも、心根は強い“義経”に「関所」を渡らせてやってほしいのです。私も見た目だけなら弁慶、ずいぶんと弱弱しい見かけだけの武蔵坊弁慶。目に見えないマネーの世界の勧進帳を読み上げているわけですが、どうか信じてほしいのです。

 自らの主張をハッキリと言う。勝つとか負けるとかそういうことより、小山君が人間として成長している様を確認できたのが、とてもうれしくてうれしくてならないのです。

ぼくの理想の空をみながら

2009年08月27日 06時09分43秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 おはようございます。

 朝日新聞を読みました。

 きょうは27日(木)です。

 28日(金)、29日(土)と選挙運動は3日間となりました。30日(日)午後8時までが投票日ということになります。

 これから3日間、握手した人の9割は、今後も候補者の後援会員になってくれるのではないでしょうか。これから30年間政治活動を続けるにしても、握手した人の9割が後援会員になってくれるようなことは、この3日間を除けばあり得ないと断言します。

 デモクラシーとは人と会い、話し合う。それが基本であり、すべてです。

 さて、この写真は静岡から見た風景。駅があり、鉄道があり、交番があり、住まいがあり、緑があり、道路があり、コンビニがある。窓から見えるもっとも高層住宅は11階まで。空が広い、青い。

 この4年間で、僕のふるさと東京は空がなくなってしまいました。構造改革の名の下に、都市再生本部(本部長=首相・自民党総裁)が空を売り、一部の人がお金儲けをしました。

 空がなければ、朝起きられない人が増えるし、血行不良で内臓を痛める人も増えます。

 ぼくのふるさとの空を返してほしい。そのためにはまだまだ力が要ります。朝日新聞を読んだって、空を取り戻す力にはまだまだ遠く及びません。

 きょうは27日(木)です。あすは28日(金)です。あさっては仕上げの29日(土)です。しあさっては確認の30日(日)です。

 まだまだ力が必要です。まだまだマニフェストも持っていないし、握手もしていない人がいっぱいいます。政権交代へ半歩しか踏み出せていない人もいます。

 この3日間候補者と「気を緩めてはいけない」ということを共有できる人がデモクラシーの体現者になれると思います。


選挙に勝たせるだけでは、親(有権者)の責任は終わらない

2009年08月26日 16時09分17秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 これはここだけの話ですから、絶対に転載しないでください。

 代議士(衆院議員)とはまさに私たちの子供です。私たち有権者(主権者)が親として、8月30日、国政に送り出しましょう。

 代議士の力とは、票の数でなければなりません。そうでなければデモクラシーとはいえません。

 ところで、マスコミでは民主党が圧勝だとか、300議席だとか言われていますが、これらはまったく根拠のない数字です。私が今持っている最新のデータだと、民主党は213議席~256議席ぐらいだと推測されています。

 さて、うきうきローンをご存知でしょうか。これは「選挙資金が足りなくなったら、無担保(笑)でお金を貸す」という業者です。選挙に勝っても、資金が足りなくて、借金返済に時間がかかる人も多いでしょう。

 ちなみにうきうきローンは、選挙に強いある有力者が経営しているのですが、「信者」が多いので、特定の名前は出しません。

 うきうきローンは無担保です。金利は16%?というのは冗談ですが、政治家としての行動を制約し、「子分」になるという利息を払わなければいけません。

 うきうきローンの存在は、私たちの負託をゆがめる可能性がある行為だと思います。

 わが国は間接デモクラシーですから、選挙が終われば、一人一人の主権者は自分の仕事に変えるべきですが、候補者を支える方々は、選挙に勝つだけでなく、自分たちの「子供」がうきうきローンの餌食にならないよう、物理的にも精神的にも支えてやってほしいと思うのです。

 政権交代はスタートに過ぎません。政権交代のその先に、私たちに政治の手を取り戻すために、日本の夜明けを迎えるために、このような裏事情があることをお伝えしたいと思います。

 さあ、気を取り直して、選挙頑張りましょうか。


岡田握手

2009年08月25日 18時12分04秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 鳩山さんは両手で、岡田さんは片手で握手します。日曜日に私の母が、鳩山さん、岡田さんともに握手することができ、そのときに気づいた、と教えてくれました。

 また、このときに色紙を書いてほしいと依頼した人がいたそうです。私は目で確認しておりませんが、時間を浪費させたい創価学会員の工作ではないか、と聴衆の方がうわさしておられたそうです。