昨日は一日中ぐずついた天気で碓氷川は濁りと増水、畑はぐちゃぐちゃで何もできず、止み間をみて垣根に絡み付いたヘクソカズラの蔓を取っただけだった!
折角だからヘクソカズラの花を観察・・・屁と糞の名前を付けられちゃった花だから可哀そうすぎるのだけど良く見ると綺麗なんだよね! 「ヘクソカズラも花盛り」という言葉もあるのだけど意味は自分で調べてね・・・
別名はヤイトバナで中央の赤色がお灸をすえた痕に見えるからだそうだ! もう一つの別名はサオトメバナ(早乙女花)で早乙女が被る傘から来ているらしいけど標準和名のヘクソカズラとは格差の激しい名前だねぇ~
この花は受粉システムに工夫を凝らしているので切断してみた。 花冠の口近くまで2本に分かれて伸びているのが雌しべで成熟すると花冠の外まで柱頭が伸びている。 花筒の中には毛が密生していて中央より下の部分にあるのが雄しべで葯が花筒に密着している・・・
蜜を求めて花筒内に入ろうとした虫は他の花から付けてきた花粉を外に伸びている柱頭に受粉させてから中に入って蜜を吸い花粉を付けて飛び出すらしい。 つまり自家(花)受粉を避ける構造なのだという・・・
そして花や蕾をよく観察していると異常に根元が膨れて凸状の断面をもった蕾(↓)がときどきみられる。 普通の蕾は白みがかっているけど虫えい(虫こぶ)は赤味を帯びているものが多い・・・
これはハリオタマバエの一種が形成したもので虫えい(虫こぶ)を切断すると赤橙色の幼虫が何匹も見られる。
さらに、蔓を引っ張って外していたらツルが紡錘状に膨れた虫えい(虫こぶ)が出てきた・・・
ヒメアトスカシバ(別名:フタスジスカシバ)と言うオオフタオビドロハチに擬態した蛾の幼虫がヘクソカズラの蔓に潜り込んで形成したヘクソカズラツルフクレフシと呼ばれているもので、前々から図鑑や他の人の写真で知ってはいたのだけど手に取ってみるのは初めてで当ブログ初掲載となった!
虫えい(虫こぶ)を開いてみると白色の幼虫が出てきた。 ブドウの虫(ブドウスカシバ)とそっくりなので釣りの餌として使えるかな? ソッチカイ・・・
(当ブログ掲載134種類目)
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