『「森を守れ」が森を殺す』や『だれが日本の「森」を殺すのか』、『ゴルフ場は自然がいっぱい』、『いま里山が必要な理由』など沢山の著作がある森林ジャーナリストの田中淳夫さんが4月に出した新刊です。
『森林異変―日本の林業に未来はあるか』 著者:田中 淳夫 (平凡社新書)、価格:798円(税込)
表紙の裏書きには「二一世紀に入り、日本の森は一大転換期にある。国産材の需要が高まる中、現場には大型機械が導入され、一〇〇ヘクタール以上の大規模な伐採も行われている。しかし造林がなされず、荒地となった林地も少なくない。さらに林業従事者の減少と高齢化に歯止めがかからず、これで打ち止めにするための伐採も散見される。国際森林年を契機として、山の人も街の人も、日本の森の未来をじっくりと考えてみよう。」と・・・
そして帯裏には「いったい、日本の山に何が起きているのか。これまでの日本は、どこの山を訪れても、緑の森に覆われているのは当然だった。しかし、二一世紀に入って急速に森が失われようとしている。それによって山の景色がガラリと変わり始めたのである。今、日本の森に大きな異変が起きている。まずそのことに気づくべきだ。」と書かれています。
序章 日本の森は、どこへ行くのか
第1章 かくして国産材は消えた
第2章 森が変わる、林業が変わる
第3章 混迷する森の現場・街の現場
第4章 森が街に向かう道
終章 美しい森から考える「大林業」
なぜ国産材は売れなくなったのか、なぜ林業は不振になったのか・・・近代日本の林業史から現代日本の林業の動向が分かりやすく書かれています。
以前、拙ブログで紹介した『国産材はなぜ売れなかったのか(荻 大陸 著)』や『不況の合間に光が見えた(遠藤 日雄 著)』、『日本林業はよみがえる(梶山恵司 著)』などと併せて読んでみるとおもしろかも知れませんね!
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