恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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ハルくんの独り言(本編スパエン)~その1

2016-01-07 09:08:26 | 吉祥寺恋色デイズ 種村春樹

ハルくんルート本編をハルくん目線から妄想してみた。
o(〃^▽^〃)o

ハルくんの独り言(本編最終話)子供時代の思い出~その3へ


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種村春樹
身長:177cm 体重:60kg 血液型:A型 特技:勉強・空手 性格:明るいしっかりもの。 優しくて明るい爽やか少年。小さなころからしっかりもので泣いているとお花をくれた思い出がある。
4月25日生まれ

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ハルくんの独り言(本編スパエン)~
その1

佐々木と一緒に土手で四つ葉のクローバーを探している。

しゃがんで一生懸命探している佐々木に声をかける。


春樹「佐々木、あった?」

百花「ううん、まだ…ハルくんは?」

春樹「いや、こっちもないみたい…」


佐々木は無意識に髪を掻きあげた。

その拍子に指についていた草が髪に引っ付く。


『今日はもうこれくらいにしようよ』


そう言いかけた俺に「もう少し探そう!」と佐々木は言う。

佐々木の意志は堅そうだ。


(がんばろう…佐々木のためにも)


もう一度クローバーの茂みに目を凝らしているとカサっという微かな音がした。


春樹「佐々木、あった?」


振り向くと、佐々木はなぜか慌てている。

佐々木の手には小さな紙切れがあった。


春樹「何? それ」

百花「わっ! ハルくん! な、何でもない! 何でもないよ!」

春樹「そうなの? でも、とても大事そうにしてたから…」

百花「大事なのは、大事なんだけど…」


その時突風が吹いて、佐々木の持っていた紙切れが舞い上がった。


百花「きゃっ!」

佐々木は手を伸ばし、その紙切れを掴もうとする。


百花「あ! 大変!!」


そう叫ぶと、佐々木は紙切れを追いかけた。


春樹「お、おい!佐々木!」


俺の声にも気づかないのか、佐々木は必死で紙切れを追いかける。

しかし、風はそんな佐々木をあざ笑うかのように、紙切れをひらひらと舞いあがらせる。

佐々木の指先は、紙切れに届きそうで届かない。




風は無情にも紙切れを中洲の方に運んでいった。


その2へつづく