恋、ときどき晴れ

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譲二からの手紙

2016-01-06 05:50:02 | 吉祥寺恋色デイズ 茶倉譲二

前略

正月にはみんなでクロフネに訪ねてきてくれてありがとう。

昔を思い出して、とても楽しかったよ。

と言っても、昔はお酒じゃなくて、ジュースで乾杯してたものだけどね。

カレとも相変わらず仲がいいみたいで、オジサンは安心しました。

高校時代はカレとよく行き違いがあってハラハラしたものだけど、それも今はいい思い出だね。

いつもメールでやり取りしてるのに、急に手紙が届いてびっくりしてると思います。

みんなが帰った後、クロフネはいつもよりいっそう、がらんとしててね。

静まりかえった店内で1人でいると気が滅入ってしまって、無性に君に手紙を書きたくなってしまったんだ。

でも、書き始めると君に伝えたいことが上手くまとまらなくて、書いては破り、読み返してはまた書き直すのを繰り返してます。

百花ちゃんが就職して、クロフネから出て行って、今年でもう3年になるんだね。

俺も歳をとるわけだ。

今でも百花ちゃんがクロフネにいた6年間のことはよく思い出すよ。

あの頃はあいつらもクロフネに入り浸って、みんなでにぎやかに過ごしたものだよね。


冬の思い出だと、大雪が降った日にみんながはしゃいで雪遊びをしてたこととか、クリスマスに俺のためにと言ってみんなでパーティーを開いてくれたこともあったよね。

それから、年越しを百花ちゃんと過ごせるかなぁと思ってたら、「カレと年越ししたいんです」なんて可愛いく言われるしね。

俺、本当は君のことを…。

いや…これ以上は書くとこの手紙も破り捨てないといけなくなるな…。

百花ちゃんの部屋は、今も君が住んでいた頃のままにしてあるよ。

クロフネは百花ちゃんの第二の実家なんだから、いつでも泊りがけで来てくれてもいいんだよ。

あ、もちろん、泊りがけじゃなく、コーヒーを飲みに気軽に来てくれてもいいんだよ。

とにかく、元気な顔を見せてくれると、オジサンとしてはとても嬉しい。

なんだか、とりとめのない手紙になってしまったね。

それでは、仕事は大変だろうけど、無理をしないでね。

                    草々

平成○○年一月四日

                  茶倉譲二


佐々木百花様


P.S 手紙を夜に書くもんじゃないね。感傷的になりすぎる。