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統一教会による選挙支援がなくなった島根1区はどう変わったのか

2024-05-01 | 小日向白朗学会 情報
 2024年4月28日、与野党対決となった衆議院島根1区の補欠選挙は、立憲民主党の元議員の亀井亜紀子氏が自民党を抑え、2回目の当選を果たした。
今回、衆議院島根1区で補欠選挙が行われたのは元衆議院議員細田博之が亡くなったことにより行われたものである。
 ところで細田博之氏と云えば、統一教会に「誓約書」を提出し選挙支援を受けてきた国会議員(添付「勝共推進議員名簿」参照)であり「日韓トンネル推進全国会議」を推進した人物であった。また細田氏の弟で元島根県議会議員細田重雄は、細田博之氏の選挙対策責任者を長年務めていただけではなく、世界平和統一家庭連合の関連団体「島根県平和大使協議会」の議長、「アジアと日本の平和と安全を守る全国フォーラム」の島根支部の会長などを務めた根っからの統一教会系自由民主党員なのである。細田博之氏が統一教会に提出した「誓約書」とは次のようなものであった。
『……
第1条は「私は勝共連合勝共議員になることを宣誓する」
第2条は「私は統一教会を絶対的に支持する」
第3条は「統一思想は人類を解放することができる思想であることを受け入れる」
……』
 細田氏はこの誓約書を統一教会に提出することと引換えに統一教会から選挙支援を受けてきたのだ。
 その選挙支援の実態は、下記【参照】に列挙しておいた。
 ところが2022年07月08日に安倍晋三元総理が暗殺されたことで、自由民主党と統一教会が表裏一体となって国政選挙を行ってきた関係が激変することになる。
事 件後、自由民主党は、世論の猛批判に晒され、その関係を見直すと表明し、遂に統一教会の解散命令を出すことになった。これにより自由民主党は、国政選挙で統一教会の支援は受けられない事態となった。
 このことを国政選挙の経緯で考えると、令和3(2021)年10月31日に行われた第49回衆議院議員総選挙は統一教会の支援があった時の国政選挙、令和4(2022)年07月08日に安倍晋三元総理暗殺事件で選挙支援の関係見直し、令和6(2024)年4月28日に行われた衆議院補欠選挙は統一教会の選挙支援がない国政選挙ということになる。それを島根一区「統一教会VS.非統一教会」として纏めると次の表となる。

  ①は、2021年に自由民主党と「統一教会」が一体となって行った選挙の得票数。自由民主党(57,897票)+統一教会支援効果(32,741票)。
  ②は、2024年に「統一教会」の支援策がないときに候補者がだれであれ自由民主党に投票する確信的なオリジナルの得票数(57,897票)。
  ③は、2021年に非統一教会員である亀井氏が選挙に負けた時の得票数で亀井氏の確信的なオリジナルの得票数(66,847票)。
  ④は、2024年に自由民主党と亀井氏が選挙に勝利した時の得票数。亀井氏の確信的なオリジナルの得票数(66,847票)と浮動票(15,844票)。

 このようにみると、統一教会の手法と影響力を推し量ることができる。
2021年の国政選挙、島根一区で一騎打ちとなった「細田vs亀井」は「確信的なオリジナルの得票数」から見ると細田氏は敗北していたのだ。そのため統一教会は、様々の対策を講じた。そのうちの一つに「亀井彰子」という同姓同名を立候補させて「亀井亜紀子」氏への投票を分断さる狙いで奇策を講じなりふり構わぬ選挙妨害を実施したのであろう。
 また、統一教会が選挙協力すると如何なる効果が生まれるのかに付いても推測することができる。2024年度選挙では、亀井亜紀子氏はオリジナルの得票数(66,847票)に浮動票(15,844票)を上乗せした得票数(82,691票)を獲得している。この亀井氏が獲得した浮動票(15,844票)を統一教会が「どぶ板要員を投入する」選挙協力を行って自由民主党候補が獲得したとしたら、自由民主党(57,897票)に浮動票(15,844票)を追加したら73,741票となり約27%票の上乗せがすることができる。その結果、亀井氏はオリジナルの(66,847票)となって、自由民主党候補に敗北していた可能性もある。そのため2024年度選挙後半に自由民主党は多くの党役員を投入し逆転の可能性を口にしていた。しかし、長年「どぶ板選挙」を統一教会に依存し、最近では統一教会と絶縁したことから「どぶ板選挙」と無縁となった自由民主党は、何ら抵抗することもできずに無残な敗北となってしまった。つまり自由民主党が統一教会と絶縁するということは、得票数を20%以上引き下げる効果となって表れることになる。そして、それが、これから行われる国政選挙では通常のことになるのだ。現在、自由民主党所属国会議員には180名以上の統一教会に支援を受けた議員がいる。これら議員は、当選時、僅差のものも多い。つまり、小選挙区制度の選挙では180名の議員の内、多くは再び国会に戻ることはないということになる。無論、おニャン子もエッフェル塔も、二度と戻ってくることはない。
 最近では、岸田首相の下で総選挙を行った場合に自由民主党は100議席程度減るのではないかという予想をみることがある。しかし、統一教会の選挙協力がなくなった場合というフィルターを掛けると、100名程度は大アマな予測と思えてならない。また「統一教会の選挙協力がない」というフィルターは、統一教会と関係の深い議員が多い野党にも当てはまることである。
 尚、断っておくが、筆者は、国政選挙の専門家ではない、これまで統一教会を追及するなかで統一教会の選挙方法をつぶさに知ることとなったため、国政選挙に統一教会の影響が「有る選挙」と「無い選挙」を比較検討しただけである。
P.S
「勝共推進議員名簿」を見ると統一教会に誓約書を提出して選挙協力を受けた議員のなかに「柿沢弘治」の名前を見出すことができる。
そうである、今回、衆議院補欠選挙東京15区となった原因を作った「柿沢未途」の父親なのである。
「柿沢弘治」が統一教会と築き上げてきた戦局を引き継いだ「柿沢未途」であるが、自由民主党と統一教会が絶縁したことで、「柿沢未途」は統一教会から選挙支援を受けられなくなったものと考えられる。そのため「柿沢未途」当人が、選挙買収をしてしまうという前代未聞の事件を起こし失職した。
東京15区は、統一教会の選挙協力がない二世議員に共通の問題なのである。

2021年
2024年
 
候補者名
得票数
 
候補者名
得票数
 
増減
細川博之
90,638
錦織功政
57,897
▲ 32,741
亀井亜紀子
66,847
亀井亜紀子
82,691
15,844
投票率(%)
61.23 
 
 
54.62 
 
 

【参考】
・(2023年11月26日)『宗主国アメリカからみた現地政権「自由民主党」の衰退と荒廃 -アメリカの意向は「自衛隊海外派兵を可能にする」政権に再編すること-
・(2023年9月28日)『自民党はいよいよ総選挙に打って出るが、いまだ、統一教会の「禊」は済んでいない!
・(2022年11月30日)『映画『アンタッチャブル』を地で行く統一教会という犯罪者集団(2) ―統一教会を犯罪者集団と断定した「フレーザー委員会」報告書―
・(2022年11月28日)『映画『アンタッチャブル』を地で行く統一教会という犯罪者集団(1) -「内部告発者を裏切り者として刺殺未遂」、脱税、国体破壊等の犯罪-
・(2022年11月29日)『『文藝春秋』1984年7月号( 134-151頁) これが『統一教会』の秘部だ  世界日報事件で『追放』された側の告発
・(2022年11月24日)『自民党総裁と統一教会が連携して行った選挙運動
・(2022年11月14日)『統一教会と「日韓トンネル推進全国会議」
・(2022年11月07日)『統一教会が秘蔵する「御言選集」が流出していることが確認された
・(2022年10月21日)『文鮮明が決めた統一教会系国会議員となる条件(続き)
・(2022年10月20日)『統一教会と同教会認定国会議員の巨大利権
・(2022年10月17日)『文鮮明が決めた統一教会系国会議員となる条件
・(2022年10月12日)『寄稿文   統一教会製空気散弾銃「鋭和B3」
・(2022年11月10日)『統一教会製空気散弾銃「鋭和B3」の使用が疑われる朝日新聞襲撃事件
・(2022年10月07日)『統一教会と系列国会議員の「日韓海底トンネル」という巨大利権
・(2022年10月03日)『寄稿文  ≪統一教会と萩生田光一政調会長≫
・(2022年09月08日)『(続)統一教会って? 51年前の国会で   えっ? 銃を輸入していた!!
・(2022年09月05日)『(続)統一教会って? 昭和51年の国会でも…46年前
 ・(2022年09月02日)『統一教会って? 37年以上前の我が国の国会で・・・
以上(寄稿:近藤雄三)





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