小日向白朗学会 HP準備室BLOG

小日向白朗氏の功績が、未だ歴史上隠されている”真の事実”を広く知ってもらう為の小日向白朗学会公式HP開設準備室 情報など

国葬雑感

2022-09-28 | 白朗と私 会員思うままに・・・
 70年間君臨したエリザベス女王の国葬がイギリスで行われた。日を置かずして日本では安倍晋三氏の国葬が昨日行われた。このお二方の死に限らず人の死は残された人にとっては一つの区切りになるものだと思う。私もここ10年あまりの間に親族、友人、あるいは尊敬する知人を含めて周囲で8人亡くなっている。私自身が死の適齢期に近づいていることの反映でもあるが、これはやや多すぎるのではないかと思っている。小中高からの親友S氏、高校からの親友H氏、仕事で知り合った友人(呑み友だち)A氏、義理の母に妻、それに姉、加えて数多くの著書を残した大物ノンフィクションライターO氏、それにコツコツと一つのテーマを追い続けて他が見つけ出すことのできなかった近現代史のある証拠を見つけ書物に表したK氏…の8人だ。残念ながらエリザベス女王も安倍氏も私の近しい人物ではないので含まれてはいない。
 そういう訳でこの二つの国葬については「他人事」で済ましてしまうのが一番順当なことなのだろう。せいぜい「雑感」くらいのものというべきか。
 エリザベス女王が亡くなったことで、Her Majesty(㊟) が消失した。すでに、His Majestyがスタートしているのだと思う。Her Majestyはもちろんビクトリア女王のときにも頻出していた必需ワードであるが、とりあえずは70年間君臨し続けたエリザベスそのものといってよいだろう。「法の支配」といった都合の良いキーワードをベースに50数か国にも及んでいるコモンウェルス、英連邦の淵源そのものといってもよい。一方、安倍晋三氏はどうだろう。自民党の大物議員である村上誠一郎氏が安倍氏について「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」 (9月23日時事通信社)と“評価”していたが、簡潔にして要領を得た的確な評価だと感心したものである。その意味では“国葬”に値する大人物なのかもしれないと思ったりもした次第だ。私にはよくわからないが、少なくとも自由民主党の中では超大物だったのであろうか。
 まあその程度のことしかわからないが、希望的観測を含めて感想を言うとすれば、エリザベスの国葬は植民地搾取を嚆矢として隆盛を謳歌した新自由主義の終焉を期待させるものであり、安倍氏の国葬は自由民主党自体の生前葬の様相を呈している、といったことであろうか。少なくとも“安倍政治”の終焉ではある。いわば“血の絆”とも言える文鮮明=岸=安倍の構図を慮ると統一教会と自民党の蜜月の行方も怪しくなってきたか。週刊現代では「岸田政権もうガタガタ」だって。ところで、ビジュアル的にいうと、エリザベスの国葬でやたらと違和感を際立させていた「軍服」、植民地支配の象徴とも見える景色をノブレスオブリージュと持ち上げていた論評もちらほら。能天気なことである。(文責:吉田)
㊟ Her Majestyってこんな風にも使うのです。ウィキペディアから「日英修好通商条約(Treaty of peace, friendship and commerce, between Her Majesty and His Majesty the Tycoon of Japan)、日本時間1858年8月26日(安政5年7月18日)イギリス代表のエルギン伯爵ジェイムズ・ブルースと江戸幕府の間に調印された日英両国の通商に関する不平等条約。 」つまり、当事者は「国家」ではなくてクィーンなのです。

お勧め「統一教会について・・・」など⇒「小日向白朗学会のホームページ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(続)統一教会って? 51年前の国会で   えっ? 銃を輸入していた!!

2022-09-08 | 小日向白朗学会 情報
こんな審議が51年前の衆議院で行われていました。
第65回国会 衆議院地方行政委員会 昭和46年3月26日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  • 林百郎
○林(百)委員 次に通産省にお尋ねしますが、右翼で、有名な笹川良一氏を会長として、政界の大ものを応援しております——ここで具体的な名前を言うのは差し控えますが、伝えられているいわゆる反共の右翼団体である勝共連合というのがあるのですね。これが昭和四十四年に韓国から空気散弾銃二千五百丁を輸入しました。これに対して通産省は許可を与えたのですね。これは与えたでしょう。どういう事情で許可を与えたのですか。このいきさつを述べてください。
  • 113 山形栄治
○山形説明員 お答えいたします。  ただいま先生のお話しの勝共連合といいますか、そこに割り当てをしたのではございませんで、割り当ての対象は幸世物産という拳銃の輸入業者でございます。四十三年一月十六日に空気散弾銃二千五百丁の輸入許可をいたしておるわけでございます。輸入貿易管理令に基づきましてこの許可を行なっておるわけでございますが、二つ条件がございまして、一つは、武器等製造法によります販売許可をその輸入申請者が持っておるということが一つでございます。もう一つは、相手先と輸入総代理店契約を結んでおる、こういう条件で運用いたしておるわけでございます。四十三年当時、幸世物産は一応この条件に合致いたしましたので許可いたした次第でございますけれども、当時空気散弾銃は鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律の施行規則に基づきまして猟具として禁止されていなかったわけでございますので、そういう他の法令との関連もございまして、四十三年にはこれを許可いたした次第でございます。四十五年六月一日からいま申し上げました鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律施行規則によりまして、その改正が行なわれまして、突気散弾銃は猟具としての禁止を行なうことになったわけでございます。その後申請が一回ございましたけれども、これを不許可にいたしておる次第でございます。
  • 114 林百郎
○林(百)委員 その後の申請は何丁だったのですか。
  • 115 山形栄治
○山形説明員 その後一万五千丁の申請が出ておったわけでございますが、これはただいま申し上げましたような経緯でございまして、不許可にいたしております。
  • 116 林百郎
○林(百)委員 二千五百丁だとか一万五千丁というような、これは空気散弾銃ですけれども、こういうものが輸入されるのが普通の事態だと通産省はお考えになったのですか。一体その幸世物産と勝共連合との関係というのは、その後になっておわかりになりましたか。そのことが一つ。  それから警察庁にお尋ねしますが、勝共連合の目的というのは一体何ですか。これはだれが見たって右翼ですね、笹川良一氏が会長なんだから。そういう右翼に二千五百丁もの空気散弾銃や一万五千丁の空気散弾銃の輸入を許しておいて、そしてライフル銃の保管のしかたをどうするとかこうするとか、こんなことを言ったって——これを私が泳がしておると言うのですよ。こういう右翼を野放しにしておいて、そういうものにどんどん輸入を許しておいて、そうして善良な、いままで散弾銃を持っていたとかライフル銃を持っていたとかいうような人の取り締まりを厳重にしようとするということは、これは本末転倒じゃないですか。勝共連合の目的、これは警察庁はお調べでしょうか。右翼ですから、どういう目的ですか、言ってください。
  • 117 山形栄治
○山形説明員 空気散弾銃二千五百丁、非常に多い数字でございますけれども、空気散弾銃の使用目的は、大体射的用と狩猟用ということでございまして、先ほど申し上げましたように、当時鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律の施行規則におきましてもこれを猟具として禁止していなかったような状態でございましたので、四十三年当時といたしましては、妥当な輸入物件であるという判断をしたわけでございます。  それからもう一つの御質問の勝共連合との関係でございますが、その後の調査によりまして、幸世物産が勝共連合と資金的につながりがあるのではないかということにつきましては、われわれのほうとしても、大体そういう判断をとっておる次第でございます。
  • 118 後藤田正晴
○後藤田政府委員 お伺いをしておると、けしからぬ団体を泳がしておる、そういうところを取り締まらないで、善良な人間の所持を禁止しても意味がないじゃないか……(林(百)委員「意味がないとは言いませんよ、本末転倒じゃないかと言っている」と呼ぶ)こういう御趣旨のように承ったわけですが、これは私はあなたの御意見に必ずしも賛成できない。個人の所持なり保管なりも十分規制しませんと、その所持なり保管なりがルーズなためによくない団体に流れていくということなんです。そこで、個人の所持なり管理なりも十分にやってもらうし、同時にまた、よくない団体については警察は全力をあげてこれを取り締まる、これは当然のことでございます。  そこで、幸世物産と勝共連合というのはきわめて密接な関係がございます。ただいま通産省からお話があったように、二千五百丁の空気散弾銃が輸入をせられた。私はこの空気散弾銃というものが輸入せられた経緯は、通産省として、その当時の状況でやむを得なかったと思います。しかし、問題は、こういう銃砲刀剣類所持等取締法の対象になる銃砲というものは、狩猟の用具にするとか、運動といいますか、競技の用とか、それぞれ目的がきまっているわけですね。その目的に照らしてこの空気散弾銃がはたして適正なものかという点に私どもは疑問を抱いたわけでございます。そこで農林省とよくお話をいたしまして、農林省のほうでも、この空気散弾銃は半矢になるのですね、したがって猟具としては不適切ということで、規則を改正していただいて、第二回目以降は輸入を禁止するということで処置をしたわけでございます。  私どもとしても、したがってこういうものをほうってあるわけではないわけなんです。十分に私どもとしてはそれは監視をして、そしてこの二千五百丁以外は自今入れない、こういう処置をした。ところが、今度はこの輸入業者のほうは、猟具でだめなら、それじゃ競技用でどうだ、こういうことを私のほうに言ってきた。しかし、今日空気散弾銃の競技というのは一体あるのか、どこにもないじゃないかということで、私どものほうとしては認めない、こういう態度で今日に至っておる。したがって、私どもとしては、この空気散弾銃を認める意思はございません。  それからもう一つの御質問の、勝共連合はどんな団体かとおっしゃいますが、勝共連合というのは、要するに反共を団体の主義主張、綱領として活動しておる団体でございます。
  • 119 林百郎
○林(百)委員 反共を主義主張としておる団体で、韓国とはどういう関係があるのですか。どうして韓国からこんな空気散弾銃を入れるような、そしてそれが資金源になるような、そういう団体になっているのですか。これは通産省も認めている。どういう関係があるのですか。それは調べてないならないでやむを得ない。通産省では資金的な関係があるというようにわかってきたと言っているのですよ。
  • 120 長谷川俊之
○長谷川政府委員 勝共連合は、その前は統一原理教会というふうに言っておりまして、これは韓国との関係は、韓国人の文鮮明という者が世界キリスト教神霊統一教会というものをつくりまして、そして宇宙を支配する根本原型は神である、その原理でいろいろ世の中をよくするのだというようなことを基本にしましていろいろやっているわけでありますが、その文鮮明の運動が統一原理教会、さらに勝共連合の基礎になっておるのでございます。そういうことで、韓国との関係は密接な関係があるわけでございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 統一教会云々をする一部の現国会議員の皆様は、いろいろ言い訳に苦しんでおられるようですが、すでに51年と半年も前の先輩議員さんたちの議論のことなどちゃんと認識しておられるのでしょうか。はなはだ疑問に感じるのは私だけでしょうか。(文責:吉田)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

織江耕太郎著 小説 小日向白朗 「熱河(ネッカ)に駆ける蹄痕(アシアト)」の書評が9/4新潟日報紙上に載り、書店用のPOPも出来たそうです!

2022-09-07 | 小日向白朗学会 情報
      
書き下ろし小説 織江耕太郎著 小説 小日向白朗 「熱河(ネッカ)に駆ける蹄痕(アシアト)」の書評が9/4新潟日報紙上に載り、書店用のPOPも出来たそうです!
小日向白朗出生地三条市周辺の県央地区と県内チェーン店の書店で取り扱うようですので是非このPOPを見つけたら小説 織江耕太郎著 小説 小日向白朗 「熱河に駆ける蹄痕」を手にお取り下さい!!
小日向白朗氏は新潟 三条出身で10代で中国満州に渡り、中国全土の馬賊王になった人物です。日本軍部と中国民組織群の中で若き人生を”任侠”という精神で日中を超えた思想で活動し大陸を謳歌した人物です。あの毛沢東と蒋介石とも交流が有りました。特に台湾に政府を作った蒋介石とは、共に生死を分け与えた仲でもあります。今の中国と台湾との問題にもその歴史にも間接的に関与してます・・・。若い人がもっと小日向白朗氏を知ってもらいたいです。 新潟日報の書評読んで下さい。また小説 小日向白朗 「熱河に駆ける蹄痕」読んでください!
特に白朗を知らない世代は、今の世界観が変わると思います!!
春陽堂書店HP 小説 小日向白朗 「熱河に駆ける蹄痕」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(続)統一教会って? 昭和51年の国会でも…46年前

2022-09-05 | 小日向白朗学会 情報
昭和51年10月21日の参議院外務委員会での質疑です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
田英夫氏がこう言っている。「・・・これは、たとえば警視庁が昭和四十四年に作成された報告書の形のものですが、国際は恐ろしく何といいますか、勝共連合を評価するような言葉が出てくるわけですね。これはもう私などの感覚からすれば大変驚いてしまう、そういう態度でいいのかどうか。一方で、日本における財政部長という肩書きを持っている曹又億万という男は警察から指名手配をして、明らかに犯罪を行っておるという、この辺のところの感覚は私は狂っていると思いますよ。  たとえばこのフレーザー委員会における証言の一つ、元在米韓国大使館付武官であった、これは非常にむずかしい字で、ちょっと読みにくいのですけれども、朴普煕と読むのでしょうか、その男と非常に親交のあったというロバート・ロランドというユナイテッド航空の人物の証言の中に、一九六七年七月に文鮮明という——文鮮明というのは御存じのとおり統一神霊協会の教祖と称しておる男です。現在アメリカにおりますが、この文鮮明が世界反共連合を設立するために日本の山中湖畔で児玉譽士夫笹川良一と会合をしたということをこのロランド氏は証言をしています。そうしてこの証言によると、この会合の結果、世界反共連合というものが一九六八年の一月に韓国に本部を持って発足をし、同年、六八年四月には日本支部が設立され岸信介氏がこれに加わった、こういうことを証言をしていますが、これはフレーザー委員会の証言の中に出てくるわけですけれども、その点は外務省は把握しておられますか。」
 これに対して政府委員の中江要介氏は「ちょっと正確に記憶しておりません。ただ公表された公聴会の記録は全文入手はしております。」だって。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下、議事録から・・・・・・
  • 008 田英夫
○田英夫君 別の問題に移りますが、警察庁からおいでになっていると思いますけれども、これは韓国の人ですが、大変おかしな名前なんで日本読みにして「そうまたおくまん」と呼んでいるそうですが、曹又億万と四字のめずらしい名前ですけれども、この人物が兵庫県警から指名手配を受けているということで、外為法違反だというふうに聞いておりますが、この事件の概要をお話しいただきたいと思います。
  • 009 柳館栄
○説明員(柳館栄君) この事件の概要について申し上げます。  曹又億万の外為法違反事件の概要でございますけれども、同人は、昭和四十六年八月二十七日から四十七年五月二十七日にかけまして八回にわたって石井光治ら三名と共謀し、円表示自己あて小切手二億三千万円を韓国へ法定の除外事由なく携帯輸出したものである、こういう事案でございます。  ただ、兵庫県警が捜査の対象にいたしました金額は総額で六億九千四百十四万円でございますけれども、持ち出し人が特定できたものがただいま申し上げた二億三千万円と、こういうことでございます。
  • 010 田英夫
○田英夫君 私の方で調べました、事件はいまおっしゃったとおりですが、曹又億万という人物はソウル生まれ、一九〇五年二月二十三日生まれといいますから七十一歳だろうと思いますが、日本には大正十三年に入国をしているという大変古い在日韓国人であるわけですが、この人物の特徴は、統一神霊協会の日本における幹部と見られていて、例の街頭で花を売ったりニンジン茶を売ったりしていたキャラバン部隊のボスである、いま言われた七億円近い金もそうして集めた金だというふうに言われているというか、そういう金のようであります。  いま言われた共犯の三人、石井光治、これも統一神霊協会の人間であり、勝共連合の渉外部長という肩書きを持っている。もう一人増田勝というのも統一神霊協会の伝道師、さらに三人目の藤本三雄というのも統一神霊協会の伝道師、こういうことになっておりますから、この事件は統一神霊協会並びに勝共連合と関係があるというふうに考えざるを得ないんですが、この点は警察のお調べでわかっているでしょうか。
  • 011 柳館栄
○説明員(柳館栄君) ただいま申し上げました資金がどこから入って、そして何のために持ち出したのかということの詳細については報告を受けておりません。ただ、いま先生のおっしゃいましたような活動をしておった人間であるということは承知いたしております。
  • 012 田英夫
○田英夫君 そこは非常に重要な点だと思うんですけれども、この人物は指名手配になっているにもかかわらず逃亡中で、四十七年以来行方不明というふうに聞いていますが、それは事実ですか。
  • 013 柳館栄
○説明員(柳館栄君) 兵庫県警が曹又億万の逮捕状を取りましたのが四十七年十一月二十二日でございます。ところが、そのときにはもうすでに日本にいなかったということが後でわかったわけでございます。その後ずうっと指名手配を続けておりまして、あわせてまた入管、税関等にも、外国に出たという話を聞いたものですから、もし日本に帰ってきたら連絡してくれぬかというような手配もいたしておったわけでございます。  ところが、その後ずうっとこの種形式的な事犯のものについて長く手配しておくということもあまり適当ではないという判断もありまして、四十九年九月三日で連続して逮捕状の切りかえをしておった手続を終了いたして、現在逮捕状は取っておらないという経過でございます。
  • 014 田英夫
○田英夫君 そういう状態になって、国外逃亡ということですから、これは当然時効は中断になっていると思いますが、その点はいかがですか。
  • 015 柳館栄
○説明員(柳館栄君) 外国に出ておるということであれば、そのことが立証される限り時効は停止いたしますので、必要とあれば逮捕状が取れるものだと考えております。
  • 016 田英夫
○田英夫君 共犯の石井以下三人については、現在裁判が進められているというふうに聞いておりますが、その点は把握しておられますか。
  • 017 柳館栄
○説明員(柳館栄君) そのように承っております。
  • 018 田英夫
○田英夫君 これも私どもの方の調査で、この三人はすでに神戸地裁の刑事三部で公判が続けられていて、それぞれことし九月に結審をして懲役一年ないし二年という求刑を受けていて、ことしの十二月二十一日に判決の予定であるというふうに聞いているわけですが、現在この曹又という男がどこにいるかは全く不明ですか。
  • 019 柳館栄
○説明員(柳館栄君) 確認しておりません。
  • 020 田英夫
○田英夫君 これもわれわれで調べたところが、ハワイにいる、その住所も電話番号もわれわれのところでわかっていますが、捜査当局はそういうことは全くわかっていないのかどうか、見当もついていないのかどうか、いかがですか。
  • 021 柳館栄
○説明員(柳館栄君) ただいま申し上げましたように確認いたしておらなかった次第でございます。
  • 022 田英夫
○田英夫君 われわれの方からお知らせするのもおかしな話ですが、ハワイのホノルルですが、そこの住所をあたったところが、それに該当する老人が住んでいて、これは韓国の領事館のすぐそばですけれども、その電話の持ち主の名義も統一神霊協会になっているというようなことから、まず間違いない。現在、本日ただいまの時点でそこにいるかどうか。しばしば米本土に渡っているというふうに調べによるとなっておりますから、いるかどうかはわかりませんけれども、こういう状態が判明した場合には、警察としてはどういう処置をとられるのか。日米犯罪人引渡条約というものがあるわけですから、アメリカ政府にこれを要求する、この条約の発動を要求するということは可能と思いますが、これはいかがでしょう。
  • 023 柳館栄
○説明員(柳館栄君) 日米両国犯罪人引渡条約というのがございますけれども、これに定める犯人の引き渡しの罪種には外為法が該当いたしませんので、私どもとしてはそういうことを要求する法的根拠がないと、こう考えております。
  • 024 田英夫
○田英夫君 そうすると、手をこまねいている以外にないということになるわけでしょうか。それとも係員を派遣するというようなことは考えませんか。
  • 025 柳館栄
○説明員(柳館栄君) 私どもとしては曹又億万が共犯である、先ほどの犯罪事実について申し上げましたように。かつまた、逮捕状もとっておりますので、格別派遣しなければ立証が困難だとは考えておらないわけでございます。むしろ、それよりも逮捕できるかどうかということが最大の問題でございますけれども、ただいま申し上げような次第で、法的根拠がないということで大変残念に思っておる次第でございます。
  • 026 田英夫
○田英夫君 外為法違反が適用外ということで、きのうの衆議院の外務委員会でも日米の犯罪人引渡条約の改定の問題が論議されたようでありますけれども、この犯人というのは非常に問題の——きょう私はなぜ外務委員会で取り上げているかというと、韓国との関係の中で非常に重要な問題を背後に持っているから取り上げているわけで、私どものような捜査の権限も何もない者が調べても、ここに写真がありますけれども、これはハワイでの曹又億万の写真です。それから、兵庫県警で持っておられる写真を提供していただいて、全く同一人物であるということは素人が見ても明らかなわけであります。そういう状況になっているにもかかわらず、この重要な、外為法というものの性格をどう考えるかという議論は別にあるとしましても、手をこまねいていざるを得ないというのは一体どういうことなんでしょうか。
  • 027 柳館栄
○説明員(柳館栄君) 私どもとしては、逮捕したいと考えておることは先ほど申し上げたとおりでございます。そういう意味では非常に法律上やむを得ざることで残念だと思っておる次第でございます。
  • 028 田英夫
○田英夫君 日本の警察官がアメリカへ行って逮捕できないというのは、これはあたりまえでありますけれども、国際刑事警察機構とか、そうした機構を使う、あるいは日米間の外交ルートを使うというようなことをやる余地はありませんか。
  • 029 柳館栄
○説明員(柳館栄君) 国際刑事警察機構を使いますのは、日米両国犯罪人引渡条約のような条約がお互いにあって、その上で協力をいただくという場合に使えるわけでございますけれども、両国間にそういう基本条約がないという場合、仮に基本条約がございましてもその罪種の中に入ってないということになりますと、強制力の行使をICPOを通じて行うということはできないと、こういうことになっております。
  • 030 田英夫
○田英夫君 きのうの衆議院の議論を蒸し返すようなことになりますけれども、大臣、すでにロッキード事件であらわれたような贈収賄、国際的にまたがる贈収賄の問題、そしてこの外為法違反も、今回のロッキード事件でもすでに起訴された何人かの被告、容疑者の中に適用されているものがあるわけでありまして、明治何年という時期には予想されなかった、あるいは起こりにくかったこの種の犯罪がこの条約に欠けているという、これはもう早急に改めなければならないと思いますけれども、きのうの御答弁では非常に消極的なように受け取れるわけですが、この点はいかがですか。
  • 031 小坂善太郎
○国務大臣(小坂善太郎君) 昨日も衆議院の方で御質問にお答えしたわけでございますが、あの法律は明治十九年というものでございますので、その時点における犯罪というのは非常に限られたものでございます。いま仰せのような事態でございますので、アメリカとの話し合いを進めたいと考えて、できれば年内にセットしたいというふうにわれわれは思っておるわけでございます。法務省、警察等も関係あるわけでございますが、その間の連絡をとりましてさように考えておるわけでございます。
  • 032 田英夫
○田英夫君 そこで、先ほど申し上げたように、この事件を単なる日本における犯罪人がアメリカに逃亡しているという事件として私は取り上げているわけではなくて、日本と韓国との外交問題の基本に触れてくる一つの問題ということで取り上げたいと思っているわけです。つまり、先ほどこれは警察も確認されたように、この人物が犯した犯罪のもとになったのは統一神霊協会、そしてそれと一体のものとされている勝共連合の活動の中から起こってきたということですが、この統一神霊協会並びに勝共連合というものについて、これは専門家というのはないでしょうから、どなたがお答えいただいてもいいんですが、どういうふうに把握をしておられますか。これはともに韓国をもとにするものですけれども、どういうふうに把握しておられますか。どういう組織だというふうに把握していますか。
  • 033 中江要介
○政府委員(中江要介君) 私が担当しているという意味ではなくて、私がどう把握しているかという御質問だといたしますと、私は新聞その他で報道されている以上のことは存じないと、こういうことを申し上げるよりほかないと思います。
  • 034 田英夫
○田英夫君 この問題は、実はとっぴなようでありますけれども、そうではなくて、アメリカの外交委員会もこの統一神霊協会、勝共連合の問題をKCIAの問題とともに取り上げているわけです。  ことしの春から一連の公聴会を開いてきたいわゆるフレーザー委員会、下院の外交委員会の中の国際機構小委員会、ここで何人もの証人を呼んで公聴会を開いている。その記録、経過などは外務省では把握しておられますか。
  • 035 中江要介
○政府委員(中江要介君) 把握しておりません。
  • 036 田英夫
○田英夫君 これは、在米大使館は当然この程度の情報はつかんでおられないとおかしなことになると思うんですけれども、統一神霊協会と勝共連合の活動というのは、日本でも現在も続いているようでありますが、アメリカでも建国二百年祭のお祭りの中に神霊協会が入り込んで新聞に大きく報道されているので、これは外務省、アメリカ局長ここにきょうおられないけれども、担当者が御存じないということになると、いささか問題だという気がするんですが、全くわかりませんか、この動きは。
  • 037 中江要介
○政府委員(中江要介君) これは田先生も先刻御承知のように、日本の社会体制というのが、いまの憲法のもとでさまざまな自由が保障されておりますので、物事が外交問題になる前提として、その団体なり活動なりが日本の法に触れるというようなことがあって、その法に触れた問題について外交問題が絡んできたときに、私どもとしては重要な関心を持つと。その結果として、その団体の海外における活動なり存在というものが必要になれば私どもも当然調べることになると、こういう順序だと思いますので、いままでのところ、先ほども申し上げましたように、日本において日本の国内法に触れたような存在の仕方、あるいは活動というものについて私どもは承知していないと、こういうことでございます。
  • 038 田英夫
○田英夫君 いま答弁されたことは非常に問題なんで、一つは曹又億万という男が、先ほど申し上げたように、勝共連合と統一神霊協会の活動の中で集めた七億円の金を不正な方法で韓国に送ろうとして指名手配になっているという問題であって、まさに日本における多くの方が御存じの街角で花を売りつけようとするあの青年たちの活動というのが、このごろは余り見かけませんが、一時非常に目立ったわけですね。あの中から出てきた犯罪ですよ。日本の国内での活動に非常に問題がある。そしてその勝共連合というのは何をやっているか、後でまた申し上げますが、これはもう知る人ぞ知るということだと思います。  もう一つアメリカでの活動は日本と無関係でなくて、日本の外交と非常に関係があるという事件が起きようとしている。起きなかったのはアメリカの捜査当局なりアメリカの政府の事前の抑止があったからなんで、たとえば先ほどフレーザー委員会の公聴会の内容について把握しておられないということでありましたけれども、これはもし、いまこれから申し上げることを把握しておられないとすれば、在米大使館の怠慢でありますが、金大中事件の直後にアメリカにおける統一神霊協会の最高責任者の指示によって日本の駐米大使館に卵を投げ込むというような、つまり抗議行動のようなものを神霊協会が計画をしたということを九月二十七日の外交委員会の小委員会、フレーザー委員会で在米統一協会の関係者が証言をしております。このことは、計画そのものはすでに過去のことですけれども、こういうことをやろうとした連中なんですね。もしやられていたら、これはやはり日韓関係を、あの金大中事件直後非常に問題になった日韓関係をさらに悪化させたと思わざるを得ない、それは把握しておられませんか。
  • 039 中江要介
○政府委員(中江要介君) その九月二十七日の分は把握しておりませんが、いま一つ資料を拝見いたしまして、先ほど私が申し上げました御説明の訂正をしなければいけませんのは、九月の初めに公表されましたアメリカの下院の国際関係委員会国際機構小委員会、それの本年三月二十五日の秘密公聴会の議事録が公表されましたが、その三月二十五日の秘密公聴会で、レイナード元国務省朝鮮部長が証言しました中に、朴東宣という在米韓国人の活動、この人物と自由アジア放送との結びつき、それから先生が御指摘になりました統一教会とKCIAとの関係などについて証言しているということは、私どももその公表された議事録で承知しているということはございます。
  • 040 田英夫
○田英夫君 いまおっしゃった、公表されたフレーザ委員会の公聴会の議事録、私どもも実はそれを手に入れて検討をいたしましたが、この中にさまざまなことが出てくるわけです。つまりアメリカにおける統一神霊協会、そしてそれと一体と言われるKCIAの活動、たとえば、やはり同じ委員会での三月十一日から二十五日の間に行われた統一神霊協会とKCIAの関係を述べる何人かの証言の中で、これはいま言われたレイナード証言ですけれども、田中前総理が訪米をするときに、やはりこの統一神霊協会の連中が抗議のデモをやる計画を立てたということも証言をされているわけです。  そこで、警察庁の方は担当でないとおわかりならないかもしれませんが、この統一神霊協会、そうして勝共連合というものを警察はどういう態度で受けとめておられるのか。
  • 041 柳館栄
○説明員(柳館栄君) 私も新聞その他で知っている程度の知識しか持ち合わせておりませんので、まあ警察庁としてどう対応するかということについては、大変役人的でございますけれども、所管外でございますので発言を差し控えさしていただきたいと思います。
  • 042 田英夫
○田英夫君 これは、たとえば警視庁が昭和四十四年に作成された報告書の形のものですが、国際は恐ろしく何といいますか、勝共連合を評価するような言葉が出てくるわけですね。これはもう私などの感覚からすれば大変驚いてしまう、そういう態度でいいのかどうか。一方で、日本における財政部長という肩書きを持っている曹又億万という男は警察から指名手配をして、明らかに犯罪を行っておるという、この辺のところの感覚は私は狂っていると思いますよ。  たとえばこのフレーザー委員会における証言の一つ、元在米韓国大使館付武官であった、これは非常にむずかしい字で、ちょっと読みにくいのですけれども、朴普煕と読むのでしょうか、その男と非常に親交のあったというロバート・ロランドというユナイテッド航空の人物の証言の中に、一九六七年七月に文鮮明という——文鮮明というのは御存じのとおり統一神霊協会の教祖と称しておる男です。現在アメリカにおりますが、この文鮮明が世界反共連合を設立するために日本の山中湖畔で児玉譽士夫、笹川良一と会合をしたということをこのロランド氏は証言をしています。そうしてこの証言によると、この会合の結果、世界反共連合というものが一九六八年の一月に韓国に本部を持って発足をし、同年、六八年四月には日本支部が設立され岸信介氏がこれに加わった、こういうことを証言をしていますが、これはフレーザー委員会の証言の中に出てくるわけですけれども、その点は外務省は把握しておられますか。
  • 043 中江要介
○政府委員(中江要介君) ちょっと正確に記憶しておりません。ただ公表された公聴会の記録は全文入手はしております。
  • 044 田英夫
○田英夫君 こういうことを、私はもう事実をずっと並べて申し上げてきたわけです。中心人物の曹又億万という男は明らかにハワイに住んでいて、私どもの調査の人間が行って家まで確認をしている。いわば民間人が行って確認できる状況にある。それを警察は指名手配していながら逮捕もできない。その背後にひそむものはこういう韓国の組織であって、それは日本の中ではかって非常に強力な空気銃——空気銃と言ってもスズメを撃つ空気銃ではないのですね、非常に強力な空気銃を大量に輸入をして、警視庁が先ほど申し上げた国際勝共連合という文書の中で、その点についてはさすがにきわめて警戒すべき動きであるというふうに指摘をしている、こういう組織ですよ。これを放置している。この前申し上げたように、金大中事件で告発されている金在権こと金基完というのがロサンゼルスに住んでいる。私どもはこれまた住所も電話番号もわかっている。にもかかわらず、検察庁も警察も全く知らないと言われる。これは近くこの金在権の住所はアメリカでマスコミで大々的に報道しますよ、アメリカの方が大変関心持ってますよ、KCIAの活動に対して。  そこで伺いたいんですが、アジア局長、在日韓国大使館の中に朴載京という参事官が現在もおりますか。
  • 045 中江要介
○政府委員(中江要介君) 現在の外交団リストにはその名前が載っております。
  • 046 田英夫
○田英夫君 そのとおり、私もいただいた中に載っております。この人物はこの委員会でも何回か私は名前を出した人物です。この間、自民党の玉置委員が取り上げられた魚塘氏の誘拐未遂事件と言ってもいいでしょうが、その事件に彼は主役をまた演じているわけです。これは彼が魚塘氏を引っ張り出して高輪のコリアンハウスに呼び出して会談をした。その席から魚塘氏が家族に連れ戻されて自宅へ帰ったというのが、この間も警察庁の担当者の御答弁で明らかになっています。この人物は明らかにKCIAと考えざるを得ない。私の聞くところでは、韓国政府からこの朴載京に対して、そういうことを、あわてて魚塘氏がいなくなったことを一一〇番するから、おまえが魚塘氏を口説いていたことがばれてしまったではないかと言って、現在批判をされているということも聞いています。明らかにこの魚塘氏の事件というのは朴載京という外交官が、母国墓参と称して、これは在日朝鮮人にとっては人間として非常にやはり心情的に乗りやすいというか、悪く言えば弱みです。在日朝鮮人というのは大部分が南朝鮮、韓国側の出身者ですから、そこには親族も多い。そこへ墓参に連れてってやるよという持ちかけ方をして、そして朝鮮総連の組織を切り崩そうとしている。これはKCIAの活動ですよ。日本におけるKCIAの活動というものに対して、この委員会でもしばしば警告を発してきましたけれども、これだけのことをやっている朴載京という人物が、いまだに、金大中事件直後姿を消したと思ったら参事官に出世をしてまたあらわれている。これは驚くべきことですよ。アメリカだったらこれは許しませんよ。  そこで警察に、これは担当の方でないのでお答えにくいかもしれませんけれども、調べておいていただきたいんです。というのは、魚塘氏の事件については、この間は外事課長が出席をされて捜査を続けていると言われました。ところが、私どもの調べによると、調べているのは魚塘氏の方なんですね、これは被害者ですよ。現在立川の彼の家の周りには機動隊の車まで置かれて、家の周りは刑事によって取り囲まれていますよ。これは一体何のためにそういうことをしているのか。そして魚塘氏に対して取り調べの刑事は、取り調べの発言を拒むと、それなら刑訴法を発動してしゃべれるようにしてやるというようなことを発言をしています。  そこで伺いたいのですが、この誘拐未遂事件の、つまり誘拐ということについての容疑は朴載京という外交官にある。この朴載京という男をお調べになりましたか。このことを現在答えられなければ次回の委員会冒頭にお答えいただきたい。これは委員長にお願いをいたします。いかがですか。
  • 047 柳館栄
○説明員(柳館栄君) その旨連絡したいと思います。
  • 048 田英夫
○田英夫君 大臣、お聞きのようなことで、きょうはいきなりこういう事件を持ち出して、どこまでわかっているかと言っても、それはなかなか多くの事件を担当している警察の方がここの場ですべてを答えられるとは思いませんので、問題を実は提起したつもりです。ですから、これは十二分に内部で相談をされて、検討されて、この曹又億万という男に対する対処の仕方、これも御検討いただきたい。そして大臣に申し上げたいのは、こういう姿勢が本当の意味の日本と韓国との友好関係というものを阻害するんじゃないかということを私は心配をするわけです。この点からひとつ大臣の、いまずっとやりとりをお聞きになってのお考えを最後に伺っておきたいと思います。
  • 049 小坂善太郎
○国務大臣(小坂善太郎君) いまいろいろのやりとりを聞いておりまして、よく調査をいたしまして、その結果について判断したいと思いますわけです。
  • 050 田英夫
○田英夫君 終わります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とのことです。いわばこの程度のことは常識レベルなのかもしれません。今のテレビなどでの統一教会論議の程度の低さはあきれ返りますね。(文責:吉田)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小説 小日向白朗 「熱河に駆ける蹄痕」織江耕太郎著の書評が新潟日報紙上に載りました!

2022-09-04 | 小日向白朗学会 情報
       

今日、書き下ろし小説 織江耕太郎著 小説 小日向白朗 「熱河に駆ける蹄痕」の書評が新潟日報紙上に載りました!
小日向白朗氏は新潟 三条出身で10代で中国満州に渡り、中国全土の馬賊王になった人物です。日本軍部と中国民組織群の中で若き人生を”任侠”という精神で日中を超えた思想で活動し大陸を謳歌した人物です。あの毛沢東と蒋介石とも交流が有りました。特に台湾に政府を作った蒋介石とは、共に生死を分け与えた仲でもあります。今の中国と台湾との問題にもその歴史にも間接的に関与してます・・・。若い人がもっと小日向白朗氏を知ってもらいたいです。 新潟日報の書評読んで下さい。また小説 小日向白朗 「熱河に駆ける蹄痕」読んでください!
特に白朗を知らない世代は、今の世界観が変わると思います!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

統一教会って? 37年以上前の我が国の国会で・・・

2022-09-02 | 小日向白朗学会 情報
第102回国会 衆議院 法務委員会 (昭和60年3月27日)から
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  • 横山利秋
○横山委員 (略) ・・・ 次に、世界基督教統一神霊協会の問題についてひとつ政府の意見を聞きたいと思います。  これは私が五、六年前本法務委員会で数回にわたって取り上げた問題でございまして、きょう短い時間に、法務大臣十分内容を御存じございますまいから少し前提を申し上げたいのですが、これは五十九年七月一日発行の「文芸春秋」、副島、井上両氏が随分書いた「これが「統一教会」の秘部だ」という膨大な文章であります。これを読み上げると時間がかかりますから、ここに要約した文章がございますから、法務大臣も政府側もしばらく聞いておってもらいたいと思います。省略せざるを得ない箇所もございますので……。  文鮮明師は昨年の世界日報暴力事件に続くこの痛恨の痛手を振り払うかのように、二つの指令を出した。  一つは昭和五九年度の年頭標語を、「祖国創建」と定めたことであり、もう一つは、第七回世界言論指導者会議を、今年去年のことですね。十一月、東京で開催するという計画である。    〔1〕 年頭標語「祖国創建」とは   祖国の創建とは、文字通り統一教会が国家を盗る、という意味である。文鮮明師はここ数年、統一教会は国を持たなければならないと言い続けてきた。これによると文鮮明師はメシアであり、「王の王」であるから、全人類から崇められなければならない。天皇陛下も、レーガン大統領も、全斗煥大統領も文鮮明師を拝跪しなければならない、というものである。   統一教会の四大名節(記念日一における早朝五時からの敬礼式(儀式)では、聖壇に座した文師とその家族に対し、統一教会の主要幹部が三拝敬礼(拝礼)する。場所は主として、文鮮明師の私邸、イースト・ガーデン(ニューヨーク州)が使用される。そこでは、天皇陛下を始め、レーガン大統領、全斗煥大統領ほか主要国の元首の身代わりを幹部が担当し、文師一族に拝跪して全世界の主権者が文鮮明師に拝礼したという儀式をとりおこなうのである。   天皇陛下の身代わりを演ずるのは、日本統一教会々長・久保木亮光氏である。   このように、統一教会内で世界の王を演技する文鮮明師が、その具体化の一歩として、まず最初の一国を掌握しようと準備し始めた。その国は、言うまでもなく韓国である。そもそも文鮮明師が渡米し、この十年間アメリカを舞台に富と力を蓄積してきたのは、韓国の主権に挑戦する資格を手にするためであった。しかし実際は、現在の統一教会には全斗煥政権と競うだけの力はない。にもかかわらず、文鮮明師は「祖国創建」の年頭標語(スローガン)をうち出したのである。   この背景には次のような事情がある。   昨年の昭和五八年九月十三日、アメリカ・ニューヨーク州高等裁判所は、一審でニューヨーク州地裁が昭和五八年七月十六日に下した懲役十八ケ月の実刑、及び罰金二万五千ドルの判決を、その通り認めた。統一教会は直ちに上告したものの、ニューヨーク州の最高裁は上告を棄却した。   統一教会は、更に上部機関である連邦最高裁判所に上告申請の書類を提出、同時に原告側であるアメリカ政府も書類提出をおこなった。同最高裁は、三月頃書類審査をおこない上告許可の判断を下す。   しかし上告が取り上げられるか否かは、六月の裁判日程発表日まで伏せられ、政府側、教会側いずれにも通知しないことになっている。過去の統計では、年間の 云々、云々とありますが、結局文鮮明師は下獄をいたしました。一年六カ月でしたか、監獄に今入っております。   上告棄却の場合、文鮮明師の有罪判決は直ちに効力を発し、投獄あるいは海外追放は避けることはできない。 現実は投獄されました。文鮮明師の十年間のアメリカでの活動は、失敗したのである。   そして日本統一教会の会員が送金しつづけた、毎月二十億円、昭和五十年七月の送金命令以来累積二千億円余の日本の送金も、アメリカにおける文鮮明神話の崩壊によって、全て無為な努力と化してしまったのである。   昨年十一月以来、文鮮明師は保釈金を積んで韓国へ帰り、勝共講演会の名目で地方回りを始めた。   「祖国創建」という年頭標語は、アメリカにおける入獄を回避して韓国に逃げ帰るための受け皿を作れ、という意味なのである。   現に、韓国内での勝共活動要員の名目で、百五十名の日本人会員の人事発令がなされている。    〔2〕 世界言論指導者会議の日本開催について   世助言論指導者会議は、昭和五二年十月、文鮮明師の指示によって生まれ、第一回は東京で、世界日報社主催のもとに開催された。   その後毎年定例となり、昨年の第六回会議は昭和五八年九月五日から九月十日まで、南米のコロンビア・カルタヘナ市で開催された。   この会議は、学界工作である「科学の統一に関する国際会議」及び、「世界平和教授アカデミー」(会長・松下正寿氏)のマスコミ版である。その目的は、学界における松下正寿氏・福田信之氏(筑波大学学長)のような、統一教会と文鮮明師の擁護者となるジャーナリストを獲得するごとにある。松下氏、福田氏は月々六十万円の手当を教会本部会計から受け取り、その他に、統一教会の指令を実行する度に、一時金が支払われるという極めて優遇された立場にある。   こうした人物を獲得するため、世界言論指導者会議が開催される度に、著名ジャーナリスト、学者、文化人に執拗な勧誘が繰り返されているのである。その中心メンバーは、松下正寿氏、福田信之氏、今井久夫氏、井上茂信氏等である。   世界日報が文鮮明師の指示を受けた国際勝共連合の暴力によって占拠され、自由な新聞の様態を失った事件は、未だに生々しい記憶として残っている。その後再刊された世界日報は、統一教会の責任役員・石井光治氏、国際勝共連合理事長・梶栗玄太郎氏の二人を社長とする、事実上の機関紙となった。   統一教会は、この十月一日の暴力事件の汚辱を拭い去るために、紙面向上に必死であるが、諸賢の評する通り、良識ある学者・文化人は一斉に紙面から去っていった。   文鮮明師は、世界日報事件により、組織の社会的評価が失墜し、有力なジャーナリスト・学者・文化人が離れたことを大変苦悩している。この痛手を回復したい、背を向けた人々を取り戻したい。この焦燥が今年十一月、東京で世界言論指導者会議を開催するに至った最大の原因である。    この世界言論指導者会議東京開催については、もう一つ重要な目的が隠されている。それは、文鮮明師の日本人国である。これまでの会議では、文鮮明師は提唱者の資格で、必ず開会の辞を述べてきた。当然、今年の東京会議でもそのつもりである。   文鮮明師は、昭和五三年九月以来、日本に入国していない。日本政府が入国査証を発給しないからである。   日本統一教会はこれまで、昭和五四年、五六年、五七年と三度、法務省入国管理局に教組の入国許可請願をおこなった。担当者は日本統一教会々長・久保木亮光氏である。その下に国際勝共連合の宮下昭彦氏、ハッピーワールドの中田三次氏がおり、更に衆議院議員が統一教会の内意を受けて、法務省との交渉を担当してきた。しかし、いずれも失敗に終っている。   今回も、統一教会本部に文鮮明師入国渉外班が組織され、前述の 某々氏が  法務省への工作を開始している。 ①第一回の入国騒動(昭和五四年)  昭和五四年六月二三日、アメリカ滞在中の久保木亮光氏は、文鮮明師の内意を受け、文師の特別補佐官・朴普煕氏と共に、ニューヨークの日本国総領事館を訪れ、文鮮明師の査証申請をおこなった。内容は、文師の韓国帰国の途中、十日間の通過査証を発給して欲しい、というものである。  文鮮明師の入国意図は、合同結婚式の主催と、日本統一教会の地方組織を巡回し、集金活動を直接叱咤激励することにあった。  文鮮明師は、前年の昭和五三年九月二十日から二三日まで日本に入国し、埼玉県神川村で千六百十組の、指名による組み合わせをすでに終了していた。  この時も日本統一教会は、教組の来日は通知されていたものの、その目的が指名婚約であるとは寸前まで知らされていなかった。そのため会員三千五百人を収容できる場所を設営できず、急拠埼玉県児玉郡神川村二ノ宮にある、統一教会の企業・統一産業神川工場を会場にあてた。そこで、わずか二日間の間に、文鮮明師から組み合わせを受けたのであった。  今回は、その千六百組の男女の合同結婚式を日本で挙行する、というのが入国目的であった。  久保木氏からの連絡で、文鮮明師の入国計画を知った日本統一教会は、直ちに法務省入国管理局との交渉に入った。日本統一教会が法務省に打診せざるを得なかったのは、ニューヨークの日本国総領事館が円滑に査証発給をしなかったためである。すなわち、文鮮明師の入国申請は、日本の外務省に問い合わせられ、更に外務省から法務省入国管理局に審査が依頼されたのである。  日本政府が査証発給を渋ったことは、いつかは、と予測していたものの、さすがに衝撃であった。そこで拒否理由を法務省入国管理局に尋ねるところから交渉が始った。当初法務省入国管理課長黒岩周六氏は、査証発給の権限は、法務大臣にあり、その理由を説明する義務はないと、厳しい態度であった。  日本統一教会は、この問題の解決を、衆議院議員に依頼した。選挙応援と政治献金が代償といわれる。等々、この辺は個人的な名前が出てきますから省略をいたします。  すなわち昭和五十年二月に入国した際、通過査証であったにもかかわらず、武道館で布教講演をおこなったこと、同じく昭和五三年、神川村で指名婚約を強行したことが、いずれも、出入国管理及び難民認定法に抵触したのである。すなわち、文鮮明師は通過目的と偽って、日本に入国し、実際は宗教活動、政治活動をおこない、日本の国法を侵犯したのである。交渉は難行した。更に痛手だったのは、昭和五四年七月十一日、第八七回国会、衆議院法務委員会において、社会党議員横山利秋氏が、法務省入国管理局長小杉照夫氏に対して、文鮮明師の入国を許可するか否かの質問をおこなったことである。横山議員の質問に対し、小杉照夫局長は、「単純な通過目的ならば入国を認める」「但し、過去いろいろ問題があったから、統一神霊協会、原理運動、国際勝共連合関係のいかなる集会、会合にも出席しない旨の誓約書を提出することを条件としている」と回答した。これが致命傷となり、文鮮明師は入国を断念した。②第二回入国騒動(昭和五六年)統一教会の企業ハッピーワールドは、社長古田元男氏の下に統一教会々員三千名のセールスマンを擁し、文鮮明氏への送金を専門に担当する部門である。セールスマン達は、宗教的熱情と二十四時間拘束の中で、一人月百万円の純益を強制される。取扱い品目は、いずれも韓国の統一教会系企業が製造する、人参茶、人参エキス、大理石室、大理石の多宝塔であり、他に印鑑があ  る。  セールスマンは、非常識なノルマを果すために、薬事法違反、訪問販売法等に関する違反、脱税、窃盗、詐欺という犯罪を、犯さざるをえない情況に追い込まれる。そして、終に昭和五八年七月には、恐喝事件が発生し、青森地裁弘前支部は、宗教がらみの悪質な犯罪として、統一教会会員である岩井達雄、大沼美津子、太田孝雄の三人に、懲役二年六ケ月、執行猶予五年の判決を言いわたした。  統一教会とハッピーワールドの顧問弁護士は、こうした事件を取り扱い、警察と交渉し、本体の統一教会、文鮮明師、古田元男氏に当局の手が伸びないように多額の資金をつぎ込んで、必死の裏工作をする使命を持っている。  第二回の入国交渉は、法務省の各事務官に打診が続けられた。そのため法務大臣奥野誠亮氏は、事務次官、入国管理局長等を集め、文鮮明師の査証発給を促すことまでしたが、実務側は、文鮮明師の前歴を楯にとって譲らなかった。情況はやや進展した。すなわち、文鮮明師が、東海大学大学院に留学中の、前妻の子文型進氏に面会をするという名目を使えば、通過査証を発給できる。入国後、文鮮明師が何をやろうと法務省は知らないことにするというものだった。日本統一教会に安堵の声があがった。しかし、この努力は文師自身により水泡に帰してしまった。何故なら文師は、合同結婚式を実行することを法務省に承認させ、宗教活動を目的とする査証を取れと非現実的な命令を出してきたからである。こうして第二回の入国も流れた。③第三回の入国騒動(昭和五七年)  昭和五七年七月、ニューヨークのマジソンスクエア・ガーデンにおいて、合同結婚式が実行された。文鮮明師は、続いて日本で合同結婚式を実施すると宣言した。日本統一教会は、法務省と三度目の交渉に入らざるをえなかった。法務大臣は坂田道太氏である。しかし、過去二回の経緯から、統一教会からの直接交渉による進展は期待できなかった。  一方「世界平和教授アカデミー」の事務局長、尾脇準一郎氏は、かねてより工作中であった、自民党本部調査局一局長・中島源太郎衆議院議員)所属のコショウ、マキタ、スズキの三氏に、文鮮明師入国の査証発給を党本部から圧力をかけてくれるように依頼した。  コジョウは、競馬で使い込んだ八百万円の穴埋めをしてくれるならという条件でこれを請け負った。尾脇準一郎氏は、八百万円をコジョウに支払った。しかし、当のコジョウは八月で自民党本部を解任されてしまった。又、マキタ氏も秘書に転出してしまった。等々があり、三回目も文鮮明師の入国は許可されなかった。  原因はいくつか考えられる。  法務省の公式見解は、昭和五十年と五三年の入国に際し、文鮮明師は通過目的であるにもかかわらず、密かに宗教活動、政治活動をおこない、入国目的違反を犯したというものである。しかし政府側の本音は別にある。  法務省は、統一教会の合同結婚式自体に疑念を抱いている。すなわち文鮮明師が、組み合わせを指名している事実、文鮮明師とその周辺にある「血分け」の証言から、統一教会の実態が、公序良俗に反し、日本の伝統美風にそぐわないという判断である。加えて、各地で頻発しているハッピーワールドの経済活動に伴う事件の報告も、法務省人権擁護局に多数集中している。これも統一教会を反社会的団体と認定する、大きな要素となっている。  自民党では、党本部調査局長である中島源太郎議員が、公安委員会の第三係長以下三人を呼び、統一報会についての報告を受けた。係官は冷静に次の三点について述べた。(1)韓国中心主義であるから、国益に沿うかと  うか検討を要する。(2)壷、印鑑等のセールスは現時点では違法で  はないが、売り方に問題がある。(3)勝共連合の組織作りは、初期の公明党と酷  似している。  以上よく確認したうえで、対応してほしいとのことであった。   しかし、今回の入国拒否については、法務大臣坂田道太氏の私的事情もあった。坂田道太氏といえば、祖父が貴族院議員、父が衆議院議員、そして坂田法相と政治家が三代続いている家柄であるが、坂田法相の父道男氏に静一氏がいて分家している。その静一氏の長女康子氏は、統一教会の会員であった。   坂田康子氏は東京芸術大学声学科に在籍中、統一教会の学生組織である原理研究会に入会した。卒業後も同会に残留し、「無窮余」という同会のコーラスチームで活動を続けていた。更に昭和五六年、韓国でおこなわれた合同婚約式に参加し、文鮮明師から韓国人崔光明氏と組合せを受けた。崔光明氏は、文鮮明師の側近崔昌林氏の従兄弟にあたる。統一教会は、康子氏が坂田道太氏の姪ということで、何とか筋金入りの会員になるよう特別の指導をしてきた。その統一教会の計画が効を奏して、康子氏を韓国人と婚約させるという最大の成果を得たのである。   坂田法務大臣は、結論を保留したまま、欧州へ保安処分の視察に出発し、文鮮明師の入国は立ち消えとなった。その結果、日本で開催を予定していた合同結婚式は急拠変更となり、韓国での合同結婚式に合流せざるをえなくなったのである。   統一教会の企業ハッピーワールドは、違法な物品販売に狂奔している。その実態は文鮮明師の韓国へ帰る方針と相まって、顕著になってきている。重要な点は、こうした統一教会の活動が日本統一教会の決定によるものではなく、全て国外からの教祖文鮮明師の直接指示によっていることである。  ちょっとこれ、長過ぎましたが、こういう前提に基づいて、何か法務省のことも出ていますし、公安委員会の意見も出ています。入国管理局のことも出ていますが、法務省側でそれは違っている、コメントしたいということがありましたらどうぞ。――ありませんか。なければ結構です。  国税庁に渡してありますが、その今大臣や委員長にお渡ししましたのは、五十五年十月会計会議においてハッピーワールド本社経理の溝口志津代氏が配付した文書であります。時間がないけれども、これ、記録に残す必要があるので……。   (株)ハッピーワールドの取扱商品は各々3~4つの卸売段階を経て販売されていますが、経理はこれらの卸売会社を別々に考えるのではなく、経理上完全に一つの組織であると考えて下さい。この会計処理のシステムはいかに万物をこの世(社会)に渡さず天の側(ハッピーワールド)に復帰するかという事に基づいています。 云々とありますね。そうして、ここに印鑑、ニンジン、つぼ、多宝塔の原価率、小売倍率、販売事例があります。小売倍率は印鑑が九倍から十一倍、ニンジンが六倍から八倍、つぼが四百倍、多宝塔に至っては原価の五百倍のものを売れ、そして、右記の利益を卸売の各段階に配分していますが、印鑑の場合は、販社で利益一万五千円、原価一万円ですよ。代理店で五千円、委託セールスマンで七万円の利益ですね。   ここでおわかりのように登記等により表面に出ている販社、代理店に利益を出さず(税務対策)、個人である委託セールスマン(統一教会員)に最終小売値の七〇%を利益として落とします。  しかしこの方法では個人の所得税問題が発生しますから高額所得者となっている委託セールスマン(会員)をピックアップしておき、ハッピー本社の定期的な人事移動の時に優先するなり、住民票を地方に散らす等の指示に従って下さい。私達は天の知恵で税務署の目を逃れなくてはなりません。  更に委託セールスマン(会員)に落とした七〇%の利益はハッピー本社に個人の必要生活費を除いて全額返金するシステムです。各店舗は一体ですからこれは帳簿上の動きたけであって店舗間では実際の現金は動きません。ここに各経理が本社と連絡を密にして帳簿を作成する必要があります。もちろんセールスマン以外の従業員、(会員)についても給料は実際支給する給料(実質生活費)の3倍~5倍を計上して差額を元への献金(裏金)とします。この裏金の運用方法の一例として本社では兄弟達(会員)の名義で優の定期預金に積んでいます。なお本人には一切知らせる必要はありません。本社の人事移動ははげしく本人が処理する暇もなく事後処理は結局経理が責任を持たなければならないからです。このような一連のシステムは春山正義税理士とも相談して決定をみたものです。 これが全国的に配付されているわけですね。  まず第一に国税庁、これをどうお考えですか。
  • 037 友浦栄二
○友浦説明員 お答え申し上げます。  個別の法人にわたる事柄につきましては答弁を差し控えさしていただきたいと思いますが、一般的に申し上げますと、法人が商品の流通段階におきまして役務の提供を行わない販売会社を介在させ、利益の分散を図っている場合あるいはその法人の商品を販売しているセールスマン等から利益の一部の返却を受け、その法人の所得として申告していない場合等におきましては、その行為に仮装、隠ぺいの事実があるというようなことがございますと、いわゆる不正所得としての申告漏れが出てくるものと考えております。いずれにいたしましても、税務調査に当たりましては、新聞雑誌を初め、ただいまお示しありました資料のような外部の諸情報や税務内部の諸情報、さらには国会で論議されました事柄などを念頭に置きまして十分検討しているところでございます。  お尋ねの法人につきましても、ただいま申し上げましたような観点から十分検討し処理してきているところでございますけれども、また今後ともそのような方針で対処してまいりたいと考えております。
  • 038 横山利秋
○横山委員 これは私が数年前、本委員会でいろいろの法律違反、人権じゅうりん、それから訪問販売法違反、それから脱税、場合によれば銃砲取締法違反等々、数々の事例を挙げた中の脱税問題として取り上げたところ、今あなたのおっしゃったように個々」の企業についての報告は勘弁してくださいということであった。それで、さらに国税庁を私の部屋へ呼んで実際はどうなんだと言うたら、集中的にやってみた、やってみたけれども、こういうところはほかの中小企業と違って、やれば必ずぼろが出てくる、内部告発がある、従業員がぽろっと物を言うということでやれるんだけれども、ここは結束しておってなかなかぼろが出てこないんです。それはそうでしょうね。幹部だけが承知して帳面を全部つくって、帳面上十万円やるとやっておいて本人には生活費だけ一万円やって、あとはぱっとやって、本人は十万円ということを知らないのですから、しかもお父様、お母様のことでございますから悪口を言うはずがないのですね。堂々たるものです。それで、とにかく国税庁があの当時音を上げている。しかし、これはまことに具体的に理路整然と、しかもこれはうそか本当知らぬけれども、春山正義税理士とも相談して決定を見たと書いてある。春山さんもどういう立場だったか糾弾する必要がありますね。税理士がこんな脱税幇助の相談を受けたというなら、資格に関係しますよ。春山さんは、そんなことはうそだと私は思う。春山さんの名前をかたっているのじゃないかと思うけれども、これは極めて明白な問題でございます。時効にかかっておるかもしれぬ。かかっておるかもしれぬけれども、これは悪質ですよ。そう思いませんか。一体このハッピーワールドは年々どのくらいの申告所得を出し、どのくらいの税金を出しているのですか。
  • 039 友浦栄二
○友浦説明員 ハッピーワールドにつきまして、最近五カ年間の公示された所得金額を申し上げますと、五十五年三月期二億五千四百万、五十六年三月期三億二千二百万、五十七年三月期三億二千二百万、五十八年三月期五億一千五百万、五十九年三月期、七億二千四百万となっております。
  • 040 横山利秋
○横山委員 これらの金は一体どうやってつくられておるかということであります。  私のところへきのう仙台市沖野の武藤忠雄さん、五十六歳が奥さんと一緒に、娘がいなくなったということで陳情に来られました。  二月十四日に家族として事の重大さを発覚し、当人に聞いたら、昨年の夏に街頭でアンケートによって誘われたらしい。修練会は昨年暮れに一週間受け、また、三月十四日に第二回の修練会を受けているのを知って急速上京し説得した。約七時間かかったが、効なく、お願いかだがた参上したわけです。聞けば、上京のときはすべてうそをついてきたようです。これに先立って大学教授にお会いし、いろいろと知恵を授かっておるけれども、もう本当につらいと言って私の部屋で両親が泣きました。  それから、私の手元にまだ幾つも来ております。  秋田県鷹巣町七日市、佐藤恵美子氏は住所はうそでした。また、秋田県大潟村、遠所恵美子氏も、不明より二年経過していますが、住所は不明です。また、京都市右京区の松原氏長男の住所もうそで、連絡がつきません。千葉県柏市の小宮さんの長女もまだ不明です。  住所の判明した人は、東京都渋谷区小松氏の娘さん、九州福岡西原氏の娘さん、静岡県浜松市川島氏の長女、静岡市諸隈氏次男、また、東京都武蔵村山市の田代氏長女は月一回ずつ警察介入で姿を見せています、綿々としてこの種の陳情があるわけであります。  ここにテープがあります。このテープをここでやる時間がございません。要するにこのテープは、小山田という会長代理が統一教会の会計巡回使、心霊巡回使に対して行った年頭の訓辞の一説なのであります。  このテープを聞きますと、平然と法を犯す精神が明白に表現されております。つまり、法を犯しても、お父さん、お母さんのために朝鮮つぼなり何なりをどんどん売れ、それは天のためである、神のためである。それで、少しぐらい逮捕があると思っておったけれども、逮捕がなくて大変よかったという論旨がこの中に入っているわけです。これをやっている時間がございません。  それからその次に、警察庁から、昨年の、この中に出てまいりました新聞社襲撃事件というか乱闘事件というか、その結果はどうなっていますか、報告をいただきたい。
  • 041 藤原享
○藤原説明員 お尋ねの事案でございますが、五十八年九月三十日、十月一日の世界日報社の役員改選をめぐる暴力事件の関係でございますが、この事件につきましては、五十八年十一月二十一日及び十一月二十五日に計三通の告訴を受理いたしまして、関係者の取り調べ等所要の捜査を行いまして、被告訴人五人につきまして、暴行傷害及び暴力行為等処罰ニ関スル法律違反容疑で、昭和五十九年六月十二日東京地方検察庁に事件を送付いたしております。
  • 042 横山利秋
○横山委員  「印鑑、大理石の壷および多宝塔に関する調査結果」というのを私は入手いたしました。調査対象機関は、全国二百四十七の消費生活センター、印鑑が千七百十九件、大理石のつぼが八百五十一件、多宝塔が六十三件、合計二千六百三十二件、購入価格は、印鑑の最高額百六十万円、多宝塔の最高額二千三百万円、最低額は二十一万円、この販売の手口の調査を見ますと、販売の手口から具体例から全部書いてあります。  販売の手口を例にしますと、類型A、病人に対し、購入すれば病気が治る、または購入しなければ一層悪化する等病人の弱みにつけ込んで販売したもの。B、不幸に見舞われた人に対し、購入すればその不幸から救われる、購入しなければ一層不幸になる等相手の不幸につけ込んで販売したもの。C、購入しなければ、先祖の犯した罪のたたりにより近い将来事故死する、または大病をする等宗教的不安感をかき立てて販売したもの。D、印相が悪い、または名前が不吉なため購入しないと不幸になる等A、B、Cに類した販売で、古来からの言い伝え、迷信を強調して販売したもの。E、購入すれば病気にならない、幸せになる等根拠のないことを強調して販売したもの。F、長時間にわたる勧誘、暴力的行為を伴う勧誘等精神的圧力を加えて販売したもの、及び喫茶店へ呼び出す、車で展示場へ連れていく等勧誘の仕方に問題があるもの。G、その他非常に悪質な言辞を弄して販売したもの等々、この種の印鑑、大理石のつぼ及び多宝塔に関する調査結果でありますが、通産省、コメントしていただきますか。
  • 043 糟谷晃
○糟谷説明員 ただいま先生がお読みになられました調査結果は私どもも承知しております。私ども自身も、通産省に消費者相談室というのがございまして、そこで全国からの消費者の相談を受けつけているわけでございますが、今先生がおっしゃいましたような大理石のつぼであるとか印鑑にまつわるトラブルというのもかなりございます。ただ一このハッピーワールドという名前は私どもの方には必ずしもはっきりした形では出てきておりません。と申しますのは、消費者との接点になりますとあるいは別の企業の名前になっているのかもしれませんが、いずれにしましても、私どもの方に消費者の方から寄せられたトラブルの中では、つぼとか印鑑にまつわるトラブルはかなり多うございますけれども、今先生がおっしゃった固有名詞はなかなか出てこないというのが実情でございます。  私ども、そういう相談を受けますと、個々の事例ごとにたどりましてその救済を企業に働きかけるといったことで対応する、あるいは一般的な手段でございますけれども、訪販法の内容を消費者にPRするといったこととか、あるいは業界の自主的な対応を促すといったようなことで消費者のトラブルを減らすように努めているところでございます。
  • 044 横山利秋
○横山委員 街頭募金の問題があります。私、先般名古屋で体験した報告を受けたのですけれども、街頭募金をしておったので、責任者の名前を言えと言ったら、言わないで逃げちゃったと言う。それでついていったと言うのですね。そうしたら、ある統一協会の家へ入った、こう言うわけです。その女性は保母だったものですから余計に一生懸命になりまして、赤十字社から新聞社からNHKから全部この協会から募金の献金があったかどうか調べました。千円だとか二千円の口が二口か三口あっただけだと言うのです。まだ献金していないのかどうなっているのかわかりません。募金条例のある都市とないところとありますから何とも言えませんけれども、募金が最近いろいろ話題になるのですけれども、街頭で無責任にやっておって、責任者もなくて、その献金がどこへ行ったかわからぬような状況がかなりあるわけであります。私は、その意味で、時間がございませんから最後に法務大臣に所見を伺いたいのですが、文鮮明師は今投獄されているはずですね。こういう人は、二、三回日本への入国を法務省は一貫して拒否をしてきましたが、少なくとも重罪にあった人間の入国を許可することは今後もあり得ないだろうね、ということが一つであります。  それからもう一つは、あなたの所管にあります人権擁護局ですね。今東京法務局の人権擁護部がこの種の問題の父母との間の真ん中に立ってやっておってもらうはずであります。全国の人権擁護部が、この父母の訴えなり仲介なり何なりについて、さらに一層精力的に努力をしてもらいたいということが第二番目でございます。  第三番目は、通産省、といっても結局は通産省が手足を持っておるわけではございませんけれども、訪問販売のありようについて、違法的な事実がございましたら、即刻これはひとつ対処してもらわなければなりません。いわんや多宝塔に至っては、原価の五百倍です。いかに宗教的な信仰心があるとはいえ、そんな原価の五百倍に売るとか、何かあるとめちゃくちゃなことをやっておるわけです。今海外へ金を持っていくには余り制限がありませんけれども、当時は制限にひっかかった問題がございました。  私は、今いろいろ話しましたが、宗教的な教義について何らの問題を提起しておりません。これは断っておきます。宗教的なありようについてはまだ何も言っておらないのでありますが、少なくとも違法だとか人権じゅうりんだとか、詐欺だとか、暴力だとか、そういうことは、宗教団体であると否とを問わず断固として処理をしてもらわなければいかぬ、こう考えますが、大臣の御意見を伺っておきたいと思います。
  • 045 嶋崎均
○嶋崎国務大臣 ただいまお話のありました統一教会の問題、あるいはハッピーワールドの取引の問題等につきましては、お話は十分承ったわけでございます。先ほどいろいろ長く読まれて意見があるかと言われましたけれども、私は実は全く承知をしておりませんので、その点はそういうことで御了承願いたいと思うのでございます。  今御提案のありました入国の問題等、よく実態を調べまして、的確に入国管理の仕事を進めてまいりたいというふうに思っております。内容的には、私はどこまでどういう人の範囲をどう考えられるのか、ということもよくわかりませんが、過去の経緯等もあるわけでございますから、事情をよく調べまして、的確な判断をさせていただきたいと思います。  それから、人権擁護の問題についてお話がありましたけれども、この点につきましては、御指摘されるまでもなく、人権に関連する事実があるならば的確にそれを処理し、またいろいろな苦情等についても、よくそれを受け付けて処理をするような努力をさせていかなければならぬというふうに思っております。  また、私の所管外でございますけれども、訪問販売、その他今御指摘になりましたようなことが仮に事実であるというならば、非常に適当なことではないというふうに思います。そういう点につきましても、十分の調査を進めていきたいと思っております。なお、これに関連して税金等の問題も出てきており、ある程度の申告をしておるものですから、私もよく判断はっかないわけでございますけれども、そういう問題が仮に生ずるならば、まず第一次的には国税庁なり警察等におきましてそれをよく調査してもらわなければなりませんし、またそれを検察庁もよく受けて、的確な判断で対処をしなければならぬというふうに思っておる次第でございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わが国の国会も捨てたものではないでしょう。ちゃんと37年以上前にも議論していたのです。(文責:吉田)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする