隆々ブログ

小平市議会議員 立花隆一の活動報告です。

「子ども議会」を思いつきに終わらせないために…。

2012-01-29 | 議会・他

 今年、小平市は、市制施行50周年を迎えるということで、行政では様々な記念イベントを計画中です。そこで、市議会では、記念行事として「子ども議会」を実施することになり、各会派から選出された議員で構成されている実行委員会で詳細が詰められています。

 しかし、12月議会の幹事長会で突然、提案されたのには正直、脅かされました。余りに唐突で、しかも市長部局は答弁しない、代わって議員が答弁し、運営一切を議員がやることになるという説明がありました。子ども議会の実施は、我が会派が推進・要望してきたことですので賛成ですが、議会の肝(キモ)である質問を受ける側が議員で本当にうまくいくか心配をしています。

 子どもたちに対し、大人と同じ対応をすることが、市民の代表たる議会の対応です。「周年事業だから、セレモニーでよい。」、「一回限りだから議員がやればよい。」、「答弁も受けるだけでいい。後は考えなくてよい。」、「とにかく子どもだから…。」という考えで実施するなら、後に禍根を残すことになるのは明らかです。

 問題は、今回の「子ども議会」の理念を明確にすることです。なぜなら、前回実施(約9年前)の子ども議会とは、まったく別なものになるからです。

 絶対にやっては、いけないことは、「子どもを『子ども扱いする』議会。」「一回限りでしか考えない議会。」「質問を受けた後はどうでもよいとする議会。」という運営の仕方です。

 だから、実行委員会の中で新たな「子ども議会」の理念などについて、徹底して議論することからスタートすることが大事です。打ち出しをするだけの上から目線では議員同士の議論には繋がらないからです。

 しかし、個人的には、当選一回の若手議員が、実行委員として研鑽を重ね、真剣に議論を交わして、「今までの議会になかった新たな議会の運営ルールをつくり上げ、議会に新風を巻き起こしてくれるのでは…。」と、心の隅で期待しているのです。


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