チーム初のタイトルを獲得した、ひげがお茶目なフィンク監督がチームを去ってしまいました。
「家庭の事情」というのが原因といわれて、またチームは慰留したといいますが、果たしてその通り受け取る人が本当にいるのか。ここ何試合か結果がでていませんが、もし好調だったとしても退任となったのか。情報を本当に出さない、安倍内閣のような(笑)このチームの過去のことを思えば、首をかしげたくなります。三顧の礼で招いたリージョ監督も、よくわからない理由で去ってしまいましたし、過去の多くの監督の退任も?が多く、このチームって大丈夫かと思ってしまいます。
以下、勝手な想像。
去年でビジャ選手が引退するのは仕方がなかったものの、ポルディやウエリントンが残せなかったのか。特にドイツ語で話せるポルディは貴重だっただろうし、ウエリントンの力も頼りになるものでした。イニエスタにお金がかかりすぎるのはわかったとしても、普通に考えれば(今年の状況が予見されなかったとしても)ACLなどでハードスケジュールになるのはわかっていたこと、ドウグラス一人の補強では少なすぎ。連覇やリーグ優勝を考えれば、もっとしっかりした布陣も作れたはずです。
チームは少数精鋭で試合をしながら鍛えていくとはいっても、現場の監督は本音ではもっと補強が欲しかったのは当然だと思います(でもチームに忖度して言えなかった?)。そして今年の週2試合というハードスケジュールで、イニエスタ、フェルマーレン、ドウグラス、レオ、TJなどの欠場の中で、西、酒井、蛍などの疲労も考慮しながらも、何とかやりくりしながらよくやっていたとは思います。結果は出ていませんが、どの試合もいいゲームをしていたとは思います。
ここ2試合も不運なPKでやられたようなもので、ACLというある意味罰ゲームによるハードスケジュールと、疲労回復しないままの試合ではそりゃ足も止まるしミスも出ます。中2日、中3日でゲームがくるのはDAZNで見ている側はうれしい反面、いつもライブで見られるとは限らず(時間をずらしてみられたり見逃し配信は本当にありがたい)、やっている選手の疲労蓄積はどれほどのものかと本当に案じてしまいます。(F1もほぼ毎週開催でチームは本当な大変だと思います。向こうは1週間ごとに引っ越し、構築、レース、撤収を繰り返すので、さすがにたまらんだろうなあ)
降格のない今年だからこそ長い目でみて、少数精鋭なら多くの選手を起用し、結果は置いておいても試してみながらフィンクスタイルを確立させて欲しかった。強くなったチームは多くの場合、我慢の時間を経験し、チーム構築に同じ監督で数年かけて成長しています。本人もACLには賭けていないんじゃないかと思いますし、無念じゃなかったのかな。
何回経験してもそんな当たり前のことができないこのチームのフロントは何も学べないアホなのか?。それとも彼らでもコントロールできない存在があるのか(もちろんあるでしょうね)。その存在の学習能力のなさがまた発揮されてしまったのは残念でなりません。楽天ミニの発送は遅いのに、こんなことにだけスピードをあげてどうする。「絆」が好きなチームなのに、監督やコーチ、選手に対するリスペクトは全く感じられません。誰に「絆」を要求するのか。
今のウキウキするようなイニエスタバブルは残念ながらいつかは終わります。その時にどうなるのかと思うと暗鬱な気持ちしかしません。山口蛍もセレッソからの移籍の経緯を考えると残ってくれるのか。古橋選手もヨーロッパに行ってしまいそうな気もするし、今の勢いとチームのビジョンを信じてきてくれた選手にも幻滅させることになりそうです。移籍にしてもイニエスタとプレーできるから来ないか、とは声はかけられないし、どんどん右肩下がりになって数年前以下の水準に戻ってしまうのかなあ。