大正筋にあるダイエー西神戸店が今日閉店になります。
初めてのスーパー体験はこのお店でした。できた初期の頃におばあちゃんに連れられて入ったんですが、それまで知っていた市場と違ってビックリ。お客が多い、品物が多い、そしてまとめて買って、レジがあり、最後にダイエーの紙袋に入れてくれる。それまでは、市場なんかでの買い物にはかご(長いプラスチック状のヒモのようなのでの編んだもの)が必須(今はマイバッグに回帰しているみたいですね)でしたが、無料で紙袋に入れてくれるのが新鮮で、どぎまぎし、ビックリしました。このお店でのお楽しみは割れチョコレート。これを買ってもらうのが楽しみでした。ダイエーとしてはごく初期のお店。60年近くの歴史がありました。
1階は食料品、2階は確か化粧品なんかだったと思います。そして中3階のような階があり日用品、3階は衣料品だったかな。その頃の大正筋、六間道は、びっくりするくらい人が多く、映画館も2軒ほどあり、なかなか子供が参戦できる雰囲気ではなかったですね。(もちろんお金も持っていなかったし)
でも万博の時には、カメラ好きの叔父に連れられてダイエー前のヨシオカカメラでそれまで貯めたお金でオリンパスペンEEDを買ったことは覚えています。その頃で1万5千円くらいだったでしょうか。
ダイエーの裏側には一杯飲み屋が何軒か。まあにぎやかで庶民的な街で、お店でしたね。居心地も良かった。
六間道にあったゲームセンターやレーシング場(スロットカーと言うそうです)などは、外から眺めるだけ。お金が全然ない家だったから、仕方なかったけど、一度はやりたかった。
それでもダイエーにはよく通いました。まあ買うと言ってもお菓子くらいのものでしたが、スーパーという選択肢は西神戸のダイエー、長田のジャスコ、ちょっと離れて板宿のジャスコくらいでしたか。行動半径はそんなもので、それで十分でした。
中学になった頃には本は秋田百文館、夏は用はなくても(金もない)神戸デパートへ涼みに、と言うのが定番でした。
地震の後、パラ-ルの中で再建し、今のアスタになったときには地下1階へ。1階、2階は八千代ムセン、それも商店街に面していない。今では駅周辺に西友やマルハチなんかがあり、ここまでに用がたってしまうため、下りてくる動線は細くなってしまっています。人も減ってしまったし。またなんでこんなへたくそな建物を建てたのかちょっと呆れてしまいます。(ハーバーランドの動線も最悪だし、西武やハーバーサーカスのあったビル(今はしまむらとかが入っている)も商業施設の建物としては信じられないくらい使い勝手が悪い)。せめて、もう少し北側で商店街に面した1階部分にあれば、入りやすく動線もでき、もっと違ったことになったんじゃないかと思い、とても残念です。
昨日は久しぶりにダイエーに行ってきました。暮れにふさわしくない、静かな時間が流れていました。
県・市合同庁舎などはできたけど、これから大正筋や六間道はどうなんていくんでしょうね。