これは、蛇皮の鱗の上に出来上がる脱皮する部分です。
表皮といっても良いのかもしれません。
表皮といっても良いのかもしれません。
この表皮のなかなか取れない皮があります。
けっこう市販されている二胡にもこの表皮の部分が残っていて、あとから剥がれたりもして、皆さんびっくりして鱗が剥がれたと、言ってこられる方もいます。
でもこれは本来半年に一度、あるいは4,5歳になると年に一度くらい蛇は脱皮します。
脱皮したばかりのこの表皮の部分というのはかなり剝がれにくいです。
普通、二胡の胴に蛇皮を張る時には、何回か水でぬらしたり引っ張って乾かす時にはほ殆ど、ぱらぱらとはがれてしまうのですが、この脱皮したばかりの蛇皮の表皮はなかなか剥がれないのです。
蛇皮を台の方から上に向けて指を滑らせると何となく引っ掛かりを感じますが、上から下に滑らせても引っかかりは感じません。
これは鱗の先端が少しととがっていて浮くからです。
少し浮いていますね。
ですから駒をそのまま上に滑らせて外そうとするときに、鱗の下側の先端が引っかかって浮くことがあります。
またこの先端は薄いですから、本当に希にですが、ちぎれてしまうこともあるようです。
ただその時に鱗全体一枚剥がれるという経験はしたことがありません。
何回か剥がそうとしたのですが、剥がれたことはありませんでした。
剥がすとしたら刃物で削り取るよりほかないでしょうね
ですから表皮の部分がぺらっと剥がれても、あまり驚かないでください。
殆どの場合脱皮すべき表皮の部分でしょう。
もしどなたか鱗が剥がれたということがあったら教えてください、またそれを見せていただけるとありがたいです。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ