二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

教える事!伝える事!教わること!!

2021-09-25 12:48:08 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
教えることは、教わることだと言います。

呑み込みの悪い、不器用な私は、教わるのも下手です。

現在、二胡の方の仕事を、時々手伝いをしてくれる、人がいます。

流石に工芸を勉強してきただけあって、弓の毛替えを教えたら、何とか3本目にはものにしましたね。この人は、器用な人が集まっている我が工房の中でも抜きんでて器用かもしれませんが。

いま、あちこちの二胡系の方と、松脂や弓の毛替えそしてワックイのことなど、教え教えられしています。

松脂は、天然の松脂モデルに、どうやって人工的に熟成させるかですよと、教えただけで、さっそくにご自身で、松脂原料購入されてを、様々に作られているようです、もちろん私が作った見本の松脂は送ってあります。

にしても、熱加工なども様々に工夫して、このようになってしまったけれどなど、いろいろやり取り始めています。

良いですね、こういう姿勢は好きです。二胡の演奏もそうですが、自分で弾かない限りは勉強にはなりませんね。

もっとすごいのは、かつて、ほっぉさんがワックイを送ったMさん、自分でも考えた、それも、漆喰など手を一応は保護しなければいけないようなものではなくもっと気軽に皆さんが、ご自身で集められる、潤滑剤と滑り止め材はないかと、こんなものがあってと様々に情報を送ってくれたり、私にまで、材料をご自身購入して送ってくれます。

この方、これを仕事にするという事ではないです。ただひたすらより良い効果の物、と、何種類ものワックイを作られて、試しておられます。

頭が下がります。 ワックイそのものは、昔から、木軸を持つ弦楽器には、潤滑剤のワックスと、滑り止め材の、チョークの粉などが使われてきています。あるいは、小麦粉や、あるいは、木の粉などです。

しかし、ガタツキの大きい二胡の木軸にはなかなか、良いのが無くて私としては、肉持ちの良い漆喰をお勧めしたのです、多少のがたつきはこれで直しますから。

Mさんは一回やったら相当長い間良い状態のを保てるかもしれないものを、考えだしたいとおっしゃっています。

いくつもいくつも作ってみて、どうやらこれならというのにたどり着いたみたいです。(いずれ発表されるようです)

このブログを読んでおられる方はそんな方はいないと思うのですが、比較的二胡のお仲間の中には木軸を外して、などという事は怖くてとおっしゃる方も多いのです。

今までのワックイは、数カ月すると、再度またワックスをつけて、漆喰をしてという事を、漆喰の量が安定してくるまで、2、.3回はやらなければいけません、それを何とか一回で済ませられないかと、Mさんは研究しています。

それに刺激されて、というか教わりましたね、私も再度考えようと色々市販品で何とか出来るものをがないか探し始めています。

また、ある方が、弓の毛替えを習いに来まして、なかなか苦労しているようですね、私の仕事場ですと色々道具や材料もすぐ手に入りますが、ご自身で集めるとなると、かなり時間もかかりそうです。

弓の毛替え、毛だけがあればよいのではないです。

まず、馬毛。それから熱収縮チューブ2種類、ボンド、毛を止めるための金属板、それを切るための金工鋏、糸も2種類、それからシリコン系のチューブ、(これ40メート理が最低ロットですね。圧力ペンチ、そして作業用のスタンド、それから、馬毛を始末するための和ばさみ。(これ良いですよ)ヒートガンにヘヤードライヤー、などが必要になります。
それから肝心なのは、ブラシですね。良いブラシに行き当るまで7種類くらい試してのですが、今豚毛のブラシが役に立っています、プラステイックだと、馬毛に負けてしまうのです。でも最後は指なのです。ブラシでは全部綺麗に整わないのですよ。
なかなかにすべて集めるのも大変ですね。

お伝えする私の方は簡単ですが、教わるというのも、そうとうエネルギーが必要なのだとおもいます。
ましてや皆さんお仕事の合間、あるいは家事の合間に!皆さんも二胡で苦労なさっていると思います。

みなさんに頭が下がります。



工房光舜堂西野和宏&ほぉ



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