二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の救急箱に関して。

2020-07-27 14:05:05 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
二胡の救急箱は、二胡という楽器に関して、、解からなかったことを、自分自身で、二胡を作り。

また、お客様の3500台以上の楽器を、見せていただいたり不具合を直したり、

あるいは、皮を張り替えたりしたうえで、解かって来た、二胡の各部分の働きと、

その不具合や、雑音の在り方など、あるいは雑音の止め方などを、まとめて書いた本です。

色々調べてはみたのですが、参考になる本というのもありませんでした。

私とほぉさんで調べて弾いてみて、棹の役割木軸の役割などそしてその関連性。

あるいは胴や皮の状態の変化について、調べ上げたものです。

作り始めてから10年たってとは言え、何しろ私とほぉさんだけの研究ですから、すべてを網羅したとは、言えないかもしれません。

しかし、今までにそのような本も、あるいはネット上の様々な、二胡の構造に関する話というのは、まとまっては出ていませんでした。

一つには、使い込んだ二胡を数千台という数で調べたことがなかったのだろうということだと思います。

中国では、新しい楽器を作ってはいても、その修理専門の業者がいないということです。

勿論頭が取れたり、デンペンが剥がれたリ胴が割れたり、ということは、直せる人もたくさんいます。

しかし使い込んで、変化していった革や胴の状態に関しては、それほど研究されてはいなかったようです。

不具合があれば買い替える、というのが日常的で、ヴァイオリンの様に直してさらに直して弾き込んでいくものではないようなのです。

そのためでしょうか、現実みなさんも他の楽器への興味というだけでなく、
何となく今おもちの楽器への不満から、数台j以上の二胡をお持ちの方は、たくさんいらっしゃると思います。

それらを修理と調整をするために始めた二胡屋が光舜堂なのです。

おかげさまで、延べ5000人くらいのお客様にご来店いただきまして、たくさんの二胡を見せていただいたことで、この本が書き上げられたとも言えます。

ここで、再度、感謝いたします。

この本に書かなかった、極めて希な状態の二胡に関しては、このブログで引き続かいていきますし、

大掛かりな工具など必要なく、日常的な道具や、手に入りやすい材料などで、みなさんにも簡単に、できそうな修理などはすでに書き始めています。

いずれは、私などより優れた、研究者が二胡の事を更に突き詰めて研究していく方も出てくることもあるでしょうが、

この「二胡の救急箱」は、とんでもない科学知識など必要でなく、なるべく日常的な知識の中で分かりやすいようにと、心して書いたつもりです。

それを補う意味でも、ほぉさんの描いたたくさんの挿絵が、みなさんのお役に立つと思います。

おもちのかたは時々ながめて、もしお持ちでなければ、増刷いたしますので、それをお買い上げただけると、

ご自身の二胡の事がもっとよくわかり、さらに愛着が増すのではないかと、期待いたします。

西野&ほぉ







Comments (4)    この記事についてブログを書く
« 二胡の救急箱を増刷します。 | TOP | 楽器より、弓! »
最新の画像もっと見る

4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (imai)
2020-07-27 15:49:38
ちょうど二胡の練習をしながら、ほぉさんどうしてらっしゃるかなー。。。ブログ見ようっと、と開いたらホヤホヤの記事が(^o^)
本当に良い本を出していただいてありがとうございます♪♪♪
私のように理論的に物事を考えるのが苦手な者でも、とてもわかりやすく目からウロコのお話がたくさんありました。
多くの方に読んでもらいたいです☆
返信する
imaiさん (nisino)
2020-07-30 15:39:21
imaiさん
コメントありがとうございます。
二胡の救急箱は、私のというよりほぉさんの作品です。
私は記事を書きましたが、あれだけの本にする作業というのは大変なことです。
また絵が可愛い、そして分かりやすいですね。
お役に立てているようでうれしいです。
返信する
Unknown (imai)
2020-08-03 11:07:42
あ。 言葉が足りませんでした!
本当にこのめちゃくちゃわかりやすいイラストがあってこそ、理解がすぐにできたのです。

そして弦交換等の際、ページを開いたままグッと押すと、そのまま見ながら作業できるように製本を工夫されたとか。
まさに至れり尽せりの本でした(^。^)♪♪
ありがとうございます♡
返信する
imaiさん (nisino)
2020-08-06 13:06:00
そうなのですよ。まるで物語を読んでいる感じです、絵本とも言えますかね、これみんなほぉさんのアイデアなのです、だからこの本はむしろ,ほぉさん著、と言ってもよいとおもいます。
ひたすらみなさんにわかりやすくというのが、ほぉさんの趣旨でいたから。
ありがとうございます。
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 二胡の救急箱に書かなかったこと