最近、お医者様にだいぶ止められています。
紫檀の削りですね。
アレルギーが酷くなってきて夏場など紫檀の粉が掛かると、手が真っ赤に張れあがったり、喉が詰まったり咳が酷くなったりします。
それと、お出かけの調整会も一日10数名など相当疲れます。
その後車に乗って150キロなどはかなりきついです。
そして今回呼ばれたのは、福岡と長崎。
福岡には里地帰君の教室を中心に欅の和胡だけでも30数台、これははまあ、西野二胡ですからそれほど不具合もないでしょうが、その他お持ちの中国製は確実に手を入れなければいけないのが見えています。
長崎には兄がいまして、お寺の住職をしています、以前10年前ほどには一度は調整会開いたのですが、一度では済まない数でしょう。
これを機会に、ネオちゃんが今後は行って調整できるような下準備も必要かなとも思いますし、九州で二胡のやはり二胡の調整などできる人やあるいはやりたい人たちにもお会いして、互いの技術が少しは伝えられるようにもしていきたいなと考えてはいるのです。
私の二胡の調整というのは動くべきところを動かし固定されるところはしっかり固定して、楽器としての二胡が健全に鳴るという方法ですから。
中には多分、二胡とはこのようにあるべきという考え方で民族楽器としての二胡の調整という考えもあるとは思います。
どちらにせよ、みなさんが気分よく二胡を演奏できるために楽器を調整するというのはあるはずですし、またそろそろ直さなければいけないものも多くなってきていると思います。
その一番がデンペンでしょう。このデンペンの消耗というのは致し方ないことです。だからこそ、この皮の部分が保護されているのですし、そのお陰で弓の毛も傷まずに済んでいます。
デンペンは消耗品なのです。
それから、皮でしょう。
皮の張替えは何時までできるのか分かりません。
それはそろそろ中国でも動物愛護の考え方から蛇の生皮を使うというのは何時まで許されるか分からないからです。
かの国の事ですからいきなり、はい!今日から蛇皮使ってはいけませんという事になりかねないと、私は思っています。
なにしろ二胡など知らない人が中国でもほとんどになってきています。
今はもうそろそろ15年20年と楽器を使ってきた人も多いと思います。
ここで新しく買うなどというよりは今まで使っていた楽器をさらに良い音にするためにも、皮の張替えというのを定着させたいですね。
と、話が飛んでしまいました。
自分が、年を取るという事を考えていなかった自分がいます。
分からなかったといっても良いと思います。
この体力の衰えというのは、今は続けているから何とかなっているのでしょうね。
それにしても紫檀も黒檀も硬いです。
体がすっかり松脂屋になってきているのかもしれません。
ほんとうに恵まれているのは、若干25歳というネオちゃんが来てくれ、二胡造りにそして松脂作りに、弓つくりに興味を持ってくれたのは、大変ありがたいことです。。
今ここでしっかり沢山の二胡弾きさんの二胡を見せてもらうのは、弓を作る上でも二胡を作る上でも、ネオちゃんのためになり、しいては、みなさんの役にも立つことと思いまして、11月の初めに福岡と長崎に行こうと考えています。
もし、その時におg自身の楽器に不安のある方がいらしたら是非調整というのはどんなことかだけでも見にいらしてはいかがですか。
またさまざま決まりましたら、このブログにも書きます。
どうぞよろしくお願い致します。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ