goo blog サービス終了のお知らせ 

二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡仲間への提案、その1、楽器を選ぶ!

2020-11-12 12:01:33 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
自分で楽器を作っているのではありますが、

皆さんが、良い楽器を欲しいということでしたら、何と言っても、古い楽器を私はお勧めします。

要するに弾き込んだ楽器が、良いのではないかと、私は考えています。

一番弾きこまれて、よい楽器を購入するとしたら、ベストは、先生が10年以上弾き込んだ楽器の皮を張り替えてというのでしょうね。

先生が使っていたくらいですから、もともと良い楽器、もともと良い木だと思うのです。

その上先生が弾き込んできたのですから。

以前に、3台ほどそういう楽器の皮を張り替えたことがあります。

中には高名な中国の先生の楽器もありましたし、日本人の先生の楽器もありました。

これらはみなとてもよい鳴りになっていますね。

二胡の場合、金額的に比較的安いですから、みなさん次々と新しい楽器を購入する方が多いですね。

楽器は、弾き込んで初めて本来持っている良い音が出てくるのだと思います。

不思議な事なのですが、弾き込まなくとも、時間がたつとよい鳴りになる楽器もあります。

私の友人が、初心者のころかった楽器を、1年くらい弾いてその後、部屋の中にほっておいたそうなのですが、

2,3年して、ふと気が付いて、弾いてみたらとても良い音になったという事などもあります。

ギターなどは、新しく作られた後、倉庫で音楽を聞かせるという話を良く聞きます。

二胡はヴァイオリンなどに比べると、とても木が厚いです。

ヴァイオリンの裏板は厚みは4ミリくらい、表板は一番薄いところで2,3ミリくらいです。

二胡は、薄いところでも、6ミリくらい厚いところでは10ミリくらいあります。

ヴァイオリンなどに比べると振動しにくいのかもしれません。

振動しやすくするために、4ミリくらいの厚みで作ったとするとウルフ音の塊になります。

ヴァイオリンでも友人が裏板を2,8ミリで作ってみたそうなのですが、やはり同じようにウルフ音の塊だったそうです。

振動版に対して、楽器の全体の大きさに対して、適切な厚みというのがあるのだろうと思います。

話を元にもどします。

二胡屋を始めてから、古い楽器の皮を張り替えたことがとても多いです。

全てといってよいくらいに、それらの楽器は良い音で鳴ります。

不思議なのは、中国人の演奏家は、たとえば20年くらい使ってきた楽器の皮を張り替えて再度弾きオムというのをあまりしないようです。(中には7,8年で皮お張り替える方が良いのだと主張する方もいらっしゃるようですが、どうも少数派のようです)

確かにプロの方はサブの二胡を持っていらっしゃいますから、一台が思わしくなければ、弾き込んできたサブの二胡に変える方が手っ取り早いのかもしれません。

しかし二胡友の方達はそこまでたくさん弾いているという方はとても少ないですね。

もし、違う音色の楽器が欲しいと(黒檀から紫檀に変えたいなど)その時には、どなたかお友達のでもよいですから、

弾き込んだ楽器を譲ってもらうというのを考えてみたらいかがでしょうか。

あるいは以前弾いていたんだけれど今弾いていないという楽器を、弾き直してみてください。

ほぉさんには、絶対ダメ!!と止められていますが、

私がやってみたいのは、古い楽器を買い取って、修理や調整をやり直して、皮張り替えて、販売するというのをやってみたいのですが。(私の二胡造りは二胡とはどんな楽器なのか、良い二胡はどんなものなのかが知りたくて、作っていたようなところがあります。そういう点で、今納得できる二胡造りはできはするのですが、何しろ西野二胡を認めてくれる人は少ないですしね、どんな形にせよそれが中国製であろうと、良い二胡造りというのは、やりたいのですよ)

誰か手伝ってくれる方がいないと、これはむずかしいかもしれません。事務的に、

誰か、いませんかね一緒に組んで販売までやってくれる人。

でも、ほぉさんが!! 多分睨んでいますね!(笑い)



Comment    この記事についてブログを書く
« 弓作り・再開します。 | TOP | 二胡仲間への提案。まずは一... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 二胡の救急箱に書かなかったこと