二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の弓は空気に触れるようにして保管しましょう。

2023-10-10 10:36:10 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
光舜堂では、弓はこのように空気に触れるように保管しています。
なかなかご家庭ではこのようにはしにくいとは思いますが、、、
弓毛は湿度に弱いです。
湿度がたまると、特に束ねてあるところにはバクテリアなどが発生しやすくそのために弓毛が切れてしまうことが多いです。
ビニールやポリの袋に入れて置きっぱなしにすると、湿気がたまり弓毛が切れてしまうという事が多々発生します。
良くあるのは、数年ケースに二胡を入れっぱなしでおいておくと、久しぶりに開けてみたら、弓毛がボロボロに切れてしまったなどという経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
蛇皮もカビが生えて白くなりますし、弓毛は切れてしまいます。
長年ではなくとも、半年くらいでもその間に暑い時期があると、ポリ袋から出したら弓毛がぼろぼろ切れてなどという事も多いです。
弓毛は馬の尻尾です、有機物なのです。
ヴァイオリンなどは半年あるいは一年くらいで毛替えをしますが二胡は数年使う人も多いです。
それに、数本持っているなどというのは普通ですね。
普段は使わないその数本をポリ袋あるいは紙の袋でも入れっぱなしにすると切れやすくなります。
中国製の弓毛はそれほどきっちり洗浄されてはおらず、バクテリア等が付着しやすいようです。
また光舜堂の弓はかなりしっかりと洗っています。
しかし馬毛であることに変わりありません、和紙の袋に入れて皆さんにはお送りしていますが、これは保管用というわけではありません。送る時の保護用です。
この和紙の袋を保存用として、弓を何回も出し入れしていると和紙がほぐれてきて弓毛が付着し、雑音になるとご指摘もありました。
毎回この和紙の袋に出し入れするというのを考えていませんでした。失礼しました。
私は頭から送付するための保護用と考えていて、保存用にということに気が付きませんでした。
確かにご指摘のように何回も出し入れすると、和紙ですから繊維がほぐれて弓毛に付着することもあるようですが、その時には強く弾いたり、あるいは軽くブラッシングすれば繊維は取れます。
和紙ですから比較的ポリなどよりは空気が通りますので保存用にできなくもないとは思いますが、出来るだけ弓は空気に触れるように、ポリ袋などのように密閉しないようにして保存してください。
また、ポリ袋などですと松脂を付けた弓は、その松脂がポリ袋などの内部にべったりとついてしまいますね。すると弓み全体に松脂が付着してしまいます。
光舜松脂は比較的塗る量も少なく熱にも強くべたつきも少ないとはいえ屋はいrマスやにの粉になるというのは変わりません。ポリ袋の中に松脂が付着するのは避けられません。
いずれにせよ、弓を保存するときには空気に触れるように置いてください。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ




Comment    この記事についてブログを書く
« 超軽量二胡ケース、ダブルケ... | TOP | 刃物を研ぐこと弓を弾くこと »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 二胡の救急箱に書かなかったこと