二胡工房 光舜堂

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光舜松脂最新!「高橋さん」の試し弾き!

2024-05-03 09:59:08 | 光舜松脂 ヴァイオリン用
偶然にできてしまった松脂があります。
たった二つ分きりできませんでした。
工房の中に3年半も寝ていたほぉさんの残してくれた松脂の残りです。(熟成、本仕込?)
チェロでためして、ヴァイオリンでも、二胡でも馬頭琴でも、、
そう馬頭琴なのです。
馬頭琴の弦は馬毛で出来ています。
馬毛を束ねてあります。
この弦、太さは、4ミリくらいあります。
コントラバスより太いのです。
コントラバスを持っていない私は、太い弦を鳴らすための松脂作りの時にこれで良く試します。
チェロのスティール弦の方がはるかに鳴らしやすいのです。
ちょっと、話が飛びます。
以前、ネットで光舜松脂の事を書いてないか見ていたところ、「二胡屋が作っている松脂など 、、」という言葉が目に入りました。かなり二胡弾きさんが聞いたら怒るでしょうね。
二胡も馬頭琴も胡弓も弓で弾く楽器には変わりないと、言いたくなりましたね、、、、
二胡の弦は元々絹弦です、ヴァイオリンはガットです、ガットというのはヒツジの腸を細く裂いたものですね。
今でも使っていますし、このガット弦,音は優しく、ヴァイオリンなど作られた最初の頃は、この弦の音のイメージで楽器そのものも作られてたと思うのです。
音の大きさや、操作性耐久性などで次第に現在の金属を巻き付けた弦などに置き換わってきています。また感性も違ってきているでしょうね。
楽器は進化するものですから。
しかし、最近では、作曲された当時の楽器を使って音楽を楽しむ方達も大変増えてきています。
まあ、それはおいて置いても、どうやらヴァイオリン弾く方達の中には二胡なんか、 、 、 、と考える人もいるみたいですね。
この馬頭琴、1950年代に以前は皮張りだった表板をこの画像のようにスプルスの板でF字孔まで作り上げて今の形になったのだそうです。ロシアのヴァイオリン作家が関わったようです。その時に弦もヴァイオリン用のガットやスティール弦でという話もあったのだそうですが、馬頭琴の音にならないということで、そのまま馬毛の弦で続いたとのことです。
という事は、弦が擦弦楽器の主体なのかもしれません。
1800年代の終わりのころにはスティールの弦も生産されるようになりましたが、コアも巻き線もスティールのため音も硬く、ガットのものが好まれてきています
1970年ごろ、そのガットに変わりナイロン(さまざまなプラステイックが試されているようです)がコアに使われるドミナントが発売されて、現在ではナイロン系が主流のようです。
馬頭琴も最近では馬毛ではなくナイロンが使われるものも多くなったと言われます。
二胡もその点では同じで弦のコアはナイロン系です。
弦という点では二胡もヴァイオリンも同じなのですね。
それでも、二胡は絹弦が良いと思う方は少なくないです。
ヴァイオリン系にも絹弦はあるのです。生産数は少ないようですが、あるのです。コントラバスの高橋さんは好みは絹弦とおっしゃっていますね。
擦弦楽器、まさに弦を鳴らす楽器なのですから。

この、出来てしまった、光舜松脂「高橋さん」
見事にこの鳴らしにくい馬毛の弦を鳴らします。
実はまだ、ガット弦のヴァイオリンを弾いて試していません。
これは試してみないわけにはいかないですね。
そしてこの出来てしまった「高橋さん」何とか安定して出来るようにと試作をいくつか作りました。

そして帰国寸前の高橋徹さんを朝から、試してもらったのです。
朝から飛び込んだにもかかわらず、1時間以上あれこれ弾き比べていただけました。
ありがとうございました。
高橋さん呆れたでしょうね、松脂、、だけではないですが、何かを作る事になると、、つい、夢中になってしまいます。高橋徹さん、大変失礼しました。
高橋徹さんのブログです。
読んでみてください。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ 

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