この前ブログで秋の食べられる木の実を紹介しましたがその中の一つ椎の実について
今日は仕事が早めに終わったので、かねて目星をつけていた場所に拾いに行ってみた。ここは比較的新しい団地で小山を削って作った造成地にある。削った山の斜面にはセメントモルタルが吹き付けてあり遮蔽物は何も無い。その山の頂上には椎の木の巨木が何本か生えていたのを確認していたのである。斜面の根元には申し訳程度の水はけ用の小さな側溝があるが傾斜があるので落ち葉があるだけで水は溜まらない。探してみるとあるある側溝の中に沢山落ちているではないか。ここの住民は若い世代が多く誰も取らないらしい、というよりも何も知らないのであろう。ホクホク顔で拾い始めたら若い奥様たちが二人出てきて「変なお爺さんが側溝をあせっている、何をしているのだろう」と胡散臭い顔で眺めはじめた。「こりゃまずい、変質者と思われたら碌なことにはならない」と早々に引き上げることにした。その間僅か3分-4分ぐらいであったのだかポケットの中はもう椎の実でいっぱいであった。
家に帰り早速炒って試食した。ふむ、香ばしくほんのりと甘い。やはり自然の味は格別なのである。
とここまではよかったのだが悲しいかなお爺さんの歯にはちょっと固いのである。そこで息子に勧めたのだが親父のやりそうなことだ、どこで拾ってきたのか分からないものは遠慮すると断った。「お前こんな自然の恵みを食べないなんてだめだぞ」と言っても逃げてしまった。どうも育て方を間違ったらしい。といってもあの頃は生計を立てるのが忙しく子供を自然に触れさせる機会を持つのが少なかったなーとちょっぴり後悔。万が一、いま読んでおられる皆さんの中でお子さんを持っておられる方が居られるなら「物やお金ではなくあなた自身、あなたの時間を自然の中でお子さんに与えてください」
話が偉そうになってきましたので戻します。
というわけで食べきれず持て余したお爺さんは、通りすがりの子供たちを呼び寄せ「どうだ うまいだろう ん」と鼻をひくつかせながら自慢しているのである。初めて食べた子供たちは「へえ どんぐりって食べれるんだ」「違う違う、食べられるのはこれだけだ、なるべく小粒で色の黒いものを探せ、そして生でいいからかじってみろ渋くなけれは食べられる椎の実だ」と教えたが一発で見分けられるようになるには時間がかかるだろう。彼らが自然の味を覚え元気よく野山を駆け巡り自然を愛する豊かな心を持った大人に成長するまで、平和が続くように願っているこの頃です。
今日は仕事が早めに終わったので、かねて目星をつけていた場所に拾いに行ってみた。ここは比較的新しい団地で小山を削って作った造成地にある。削った山の斜面にはセメントモルタルが吹き付けてあり遮蔽物は何も無い。その山の頂上には椎の木の巨木が何本か生えていたのを確認していたのである。斜面の根元には申し訳程度の水はけ用の小さな側溝があるが傾斜があるので落ち葉があるだけで水は溜まらない。探してみるとあるある側溝の中に沢山落ちているではないか。ここの住民は若い世代が多く誰も取らないらしい、というよりも何も知らないのであろう。ホクホク顔で拾い始めたら若い奥様たちが二人出てきて「変なお爺さんが側溝をあせっている、何をしているのだろう」と胡散臭い顔で眺めはじめた。「こりゃまずい、変質者と思われたら碌なことにはならない」と早々に引き上げることにした。その間僅か3分-4分ぐらいであったのだかポケットの中はもう椎の実でいっぱいであった。
家に帰り早速炒って試食した。ふむ、香ばしくほんのりと甘い。やはり自然の味は格別なのである。
とここまではよかったのだが悲しいかなお爺さんの歯にはちょっと固いのである。そこで息子に勧めたのだが親父のやりそうなことだ、どこで拾ってきたのか分からないものは遠慮すると断った。「お前こんな自然の恵みを食べないなんてだめだぞ」と言っても逃げてしまった。どうも育て方を間違ったらしい。といってもあの頃は生計を立てるのが忙しく子供を自然に触れさせる機会を持つのが少なかったなーとちょっぴり後悔。万が一、いま読んでおられる皆さんの中でお子さんを持っておられる方が居られるなら「物やお金ではなくあなた自身、あなたの時間を自然の中でお子さんに与えてください」
話が偉そうになってきましたので戻します。
というわけで食べきれず持て余したお爺さんは、通りすがりの子供たちを呼び寄せ「どうだ うまいだろう ん」と鼻をひくつかせながら自慢しているのである。初めて食べた子供たちは「へえ どんぐりって食べれるんだ」「違う違う、食べられるのはこれだけだ、なるべく小粒で色の黒いものを探せ、そして生でいいからかじってみろ渋くなけれは食べられる椎の実だ」と教えたが一発で見分けられるようになるには時間がかかるだろう。彼らが自然の味を覚え元気よく野山を駆け巡り自然を愛する豊かな心を持った大人に成長するまで、平和が続くように願っているこの頃です。