けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

銚子電鉄

2012-07-15 17:37:40 | 浜あるき
終点の戸川に行く用事があって、銚子電鉄に乗った。
鉄道ファンがたくさんいるレトロな路線だとは、あとから知った…。
京王線などを走っていた車両なんだそうです。

  

車内吊りの広告が、1枚1枚手描きで、とってもすてき~。
榊原豆腐店のは、白い四角の一番下の右から2個目にカタカナのフ。
10個目だから、とお・ふ。

  

水揚げ量日本一、銚子漁港

2012-07-15 17:35:31 | 浜あるき


利根川の河口に沿って、延々数キロにわたる銚子漁港の岸壁。
魚を水揚げする市場だって、魚種や漁法別に3か所もあります。
一番水揚げ量が多いのが、イワシ・アジ・サバなど青魚。
大きな群れを丸ごと網で囲んで「一網打尽」にする、巻き網漁という漁法でとります。

  

いちばん上の写真は、大型の巻き網漁の本船(網船)。
この他に、魚の群れを探す探索船、とった魚を積む運搬船、
網を巻くときに使う小さなレッコ船、などの船団で漁をするそうです。

本船の操縦席は、ハイテク機器がずらり。
航行機器、通信機器、漁労機器、電気系統之スイッチなどがひしめいています。
一口に漁業といっても、じつに多くの職業、多くのひとたちが結びついて成り立っていることがよくわかります。


ヘイ!カツオ!

2012-07-15 17:28:55 | 浜あるき
  

カツオの船が入ってきて、魚市場はにわかに、にぎわい始めました。
銚子のはるか東の沖合、この船で1日かかる海が漁場。
300トンのこの船、とれた魚を運ぶ「運搬船」で、網を積んだ本船とは別です。

  

こんな立派なカツオが、な、なんと55トンも!
水揚げの2日前にとれた魚ですが、水揚げの2日後でも刺身でOKだそうです。
キハダマグロとバチマグロもけっこう混じっています。
イワシやアジは養殖魚のエサ用が多いそうですが、カツオは全部食用です。

銚子では、セリではなく、入札制度で魚が買われていきます。
この日、岸壁にはカツオ船が2隻入ったので、動きやすいように入札はトラックで。
後ろの小さな窓から、買人が自分の買いたい値段と量を書いた伝票を入れます。
トラックの中には漁協職員がいて、値の高い順から魚を売っていくのです。

この日の翌日、関東近県のスーパーには、このカツオの刺身が並んだはず。

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と、投稿したあとで…。
近所のスーパーで、カツオの刺身を発見!
銚子の仲卸会社のロゴ入りシートをかけた、丸のまんまのカツオのディスプレーまで。
まごうことなき、この日のあのカツオたちのうちの何本か。
頭で考えると当然のことだけれど、本物を見るとちょっと感動!!!
値段は4倍だったけど…。

原油の揚げ荷基地

2012-07-10 17:45:43 | 浜あるき
  

シーバース。
東京湾の洋上に、こんな施設があるとは知りませんでした。
産油国から原油を運んできた巨大タンカーから油を抜き取り、
海底のパイプラインで、袖ヶ浦の製油所に送っているのだそうです。

全長333m。東京タワーサイズのタンカーには30万キロリットルの油が。
揚げ荷に丸2日間、精製に1週間。
しかし、たった半日で使いきる!!

タンカーの巨大さ、ゴーゴーと音を立てて吸い上げられる原油、
遠く沿岸に立ち並ぶ、「出光」や「コスモ」などの製油所。
重油がなくては成り立たない、今の日本の(わたしの)くらしを、
非常にリアルに実感しました。