けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

京都で1日だけ漁師になる!

2011-08-09 00:49:14 | 浜あるき
京都、京丹後町網野の琴引浜で、素潜り漁の「1日漁師体験」に行きました。
素潜りの磯漁体験と、定置網漁体験、しかもお宿は漁師さんがやっている温泉宿!
いうことなしの、欲張りツアーです!!

琴引浜の「1日漁師体験」制度は、今年で3年目。
観光客でも1日2500円の“漁業権”を購入すれば、
サザエ、アワビ、タコ、ウニなど、何でもとっていい“浜をひらく”制度。
もちろん、1日とはいえ“漁師”なので、安全管理も道具も自前。
漁法、とっていい大きさなどは、地域の漁業規則を守ります。



勇躍、乗り込みましたが、ふだん決して密漁をしない“よいダイバー”は、
獲物を見つける目をもっていないので、何も獲れないことがよくわかりました。
でも、泳いでいるだけでも気持ちいい。
透明度バツグンで水温も高く、穏やか。夏の日本海のだいご味を味わえます。

 

何と、浜に天然温泉が引かれた露天風呂があります。水着のままでOK。
冷えたからだを温泉で温め、再び海へ!・・・至福です。

琴引浜は、国の天然記念物に指定されている、“鳴き砂”の浜。
踏むと、「きゅきゅっ、ぐぐっ」という音が鳴ります。
デリケートな砂は、わずかなたばこの灰が落ちただけで、とたんに沈黙…。
日本では多くの鳴き砂の浜が、開発や汚染によって失われてしまいました。
琴引浜は、地道な保全保護活動が、地域の方々によって、
熱心に取り組まれていることでも全国的に有名。

お宿は、小型定置網を経営する漁師、松尾さんの「海士館 松栄」。
じつは、松尾さん父子は琴引き浜の保護運動の中心的な活動家です。
“田舎の漁師さん”と思ったら大間違い。幅広く活躍されています。

漁師さんのお宿だけに、お食事がすごかった!!
右のお皿のは、サバそぼろがポイント、郷土料理「ばら寿司」。うまっ!

 

翌朝の定置網漁体験は、早朝4時過ぎに出航!
でも、朝の海の清々しさと、漁への期待に眠気などふっとびます。

  

  

何でもありの欲張りツアー。
すてきな“大人の夏休み”でした。

小樽~新潟、船の旅

2011-08-01 00:50:11 | 浜あるき
小樽から新潟に、仕事が連続。
しかし、これはラッキー!
新日本海フェリーという手があるじゃないか~。一度乗ってみたかったんだっ。

朝10:30に小樽港を出航、新潟港には翌朝6:00に着きます。

   

でっかいなあ。さすがに。
お部屋は、ホテルと同じ感覚で、とっても快適。
ツインのシングルユースでも2万円ちょっと。繁忙期でなければ、14,000円ぐらいです。

   

お風呂まであります。
でも、航海中はちょっと様子が違う。
湯船につかると、エンジンの振動がお湯から全身に伝わってきて、アヤシイ健康器具のようでもあり…。
しかも、船の揺れに合わせて、湯船からお湯が、右にどっばーん、左にばっしゃーん!
いやー、笑える。遊園地みたい。

  

積丹半島を左手に見つつ、やがて陸が見えなくなって、携帯の電波もつながらなくなって、夜。

北に向かう僚船とすれ違うとき、互いに汽笛を鳴らしました。
何だか織姫と彦星、ちょっとせつなかったのは、疲れていたからか?
なーんて感傷に浸る間もなく深い眠りに。
気づいたらすでに無事、新潟港に入っていました。