けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

ほにお、もしくは、ぼうはぜ

2011-09-18 00:35:38 | 野良あるき
宮城の、花泉・登米・南三陸あたりの田んぼに、
モリゾーとキッコロのような、あるいは巨神兵のような隊列を発見。

  

刈り取った稲を、天日乾燥させているのです。
地元では何と呼ぶのだろう。

花泉で出会ったおばあちゃんに聞いたら、「ほにお」だそうです。
あるいは、「いなぐえ(い)」、「ぼうがけ」とも。
南三陸の酪農家の青年に聞くと「ぼうばせ」か、単に「はせ」。

「にお」は「堆」という漢字を当てます。
稲だけではなく、刈り取った豆(枝ごと)や藁を積み上げたものも、
「にお」と呼ぶのを聞いたことがあります。

「はせ」は「はさ」=「稲架」です。
写真のように棒にかけるのを「棒ばせ」と呼び、
一方、他地域でもよく見られる、横に渡した棒に布団を干すような感じで並べるのが「横ばせ」。

違いはどこにあるかというと…
棒ばせは、刈った稲を遠くまで運ばなくてもいい。
しかし、全体がよく乾くようにひっくり返す作業を何度かしなくてはならない。
横ばせは、稲刈のときに稲束を運ぶ労力がたいへんだけれど、ひっくり返す手間はいらない。
腕力か、脚力か、どっちの労力を選ぶか、という選択なのです。

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