けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

なんじゃ、こりゃ~!造船の町の木造船

2011-10-04 00:14:47 | 浜あるき
まだ、牛窓のお話が続きます。
海沿いの道をさらにゆくと…
      

「だんじり」でわかるように、江戸時代(もっと前?)から造船の町だった牛窓。
今でも、小規模の造船所が軒を並べています。木造船も最近まで作っていたようです。
じつは、前島から眺めて気になっていたのが、この一本釣り漁船。櫓をこいでいる! もしかして木造船?

       

やっぱり!!
前島から見たのと同じような釣り船が牛窓の小さな漁港に。外側をFRPで巻いていますが、木造船です。
櫓だけでなく、木製の舵まである。
近くにいたひとに話を聞くと、潮が速い瀬戸での釣りには重い木造船は安定がよく、向いているのだそうです。

      

造船所の奥へ歩いて行くと…あっと驚くこの光景。なんじゃこりゃ~、です。
木造船がこんなにたくさん舫ってあるのは、初めて見ます。
      

        

土曜日で人影がなく、話を聞けないのが残念。
現役ではないとおぼしき船も。これはコレクションか木造船の墓場なのか…。
どっちにせよ、貴重な文化財のはずですが。

ついでに、前島で見かけた古い木造の底引き網漁船。
持ち主が壊すというのをペンションの主人が譲り受け、船底の穴をふさいで桟橋に使うそうです。
木造船ならではの重厚感と、うっとりするような曲線美。こんな船、もう作れないんだろうなあ…。

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