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けろろの「浜あるき・野良あるき」

漁あるところ、農あるところへ、風土のにおいに誘われて、いそいそ出かけています

人工の「極相林」

2012-06-22 18:20:58 | 野良あるき
森林に造詣が深い友だちの案内で、明治神宮の森を散策。
いや~、何も知らなかった。だいたいにおいて、明治神宮の参拝は初めて!!

明治天皇が京都に葬られたのち、東京に御陵を作りたいという庶民の願いで、
全国から勤労奉仕11万人と、樹木1万本が集められ、明治神宮の森が作られたのだそうです。

  

すごいのは、ゼロから作った森なのに、千年以上もたつような「極相林」として設計されたこと。
「極相林」というのは、森の生態系の究極の形。
自然の原っぱには、まず最初に太陽の光が好きな「陽樹」が生えます。
次にその下の暗い地面から、日陰でも育つ「陰樹」が成長を始め、やがて陽樹を凌駕します。
そこで森の樹木の状態が定まる、つまり「極相林」として安定するのです。

当時の日本人は、そういった森の生態系を知り尽くした上で、樹木を配置したのですね。
盆栽に通じるところもあるかもしれない。すごいです。

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