ビタミンP

苦心惨憺して書いている作品を少しでも褒めてもらうと、急に元気づく。それをトーマス・マンはビタミンPと呼んだ。

タイ国立チュラロンコン大学霊長類研究センター、マウスを使った実験は成功

2020年06月11日 23時22分49秒 | Weblog

タイも参戦 mRNAワクチン開発 実験は新たな段階
6/11(木) 18:48配信 FNNプライムオンライン

 

世界で進む新型コロナウイルスワクチンの開発競争。

タイでも進展を見せている。

国立チュラロンコン大学の霊長類研究センターでは、すでにマウスを使った実験は成功。

現在、この施設で、さらなる検証が進められている。

5月から始まったテストでは、カニクイザル25匹に、それぞれ成分が異なるワクチンを投与。

その安全性や免疫抗体の状況を調べている。

霊長類研究センター・スチンダー所長「ワクチンを投与したサルを観察しているが、これまでのところ、すべてのサルは健康だ」

健康な人に投与して、人為的に免疫を作り出すワクチン。

高い安全性を確認するためにも、サルでの試験は極めて重要だという。

スチンダー所長「われわれは本当に必要なときのみ、動物で実験をする。新型コロナの場合、サルが必要となる。サルだけがウイルスと結合する受容体を持ち、ヒトと同じような反応を示すからだ」

今回、大学の研究チームが開発しているのは、「mRNA」と呼ばれる最先端技術を用いたワクチン。

ワクチンといえば、毒性を弱めたり、不活性化させた病原体そのものなどを投与するのが一般的。

一方、このmRNA方式は、抗原となるたんぱく質を体内で作らせる方式。

実際に病原体はいないものの、体内では「敵」がいると認識。

これに免疫が反応し、抗体を作り出す。

チュラロンコン大学・キアット教授「体内に投与すると、抗原タンパク質が生み出され、それがワクチンになり、体に敵を記憶させる」

mRNA方式は現在、ワクチン開発をリードするアメリカのモデルナ社なども採用する注目の新技術。(日本ではナノキャリアが同じmRNAワクチン開発に着手している/編者注)

タイでのこれまでの感染者は3125人、死者は58人。新型コロナの抑え込みに成功している。
にもかかわらずワクチン開発を急ぐのはなぜなのか。

理由は新型インフルエンザが流行した11年前の苦い経験。
当時必要なタイミングでワクチンを海外から手に入れることができなかった。

今回も開発を主要国に依存した場合、供給不足や
価格高騰のおそれがあるため、タイは自国で格安の
ワクチンを作りたいと考えている。

キアット教授「これは目標ですが、1000バーツ以下(約3400円)に抑えるのは実現可能と考えています」、「ことしの10月か11月には、ヒトでの臨床試験が始められると考えている」

早ければ、2021年までに、ワクチンの大量生産体制を構築したいというタイ。

その後は自国だけでなく、近隣のASEAN諸国にも提供したい考えだ。

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