ビタミンP

苦心惨憺して書いている作品を少しでも褒めてもらうと、急に元気づく。それをトーマス・マンはビタミンPと呼んだ。

ユーノデュエールの直線

2020年01月07日 16時57分02秒 | Weblog

ユーノデュエールの直線が終わるあたりの松林の間を、

光の帯が轟音と共に飛び去り、バックファイアで車体を浮き上がらせる夜。

けだるい午後の日差しにゆるんだ神経を一撃する排気音。

さらには薄ぼんやりした明け方、トロリとする意識の中に突進してくるクルマ・・・。

ル・マンならではのレーシング・ロマンは尽きることがない。

(中島祥和/『砂の海を越えて 篠塚健二郎の挑戦』『遥かなるマッキンリー 植村直己

の愛と冒険』などで知られるジャーナリスト・作家・・・1989年ル・マン後の記事の中で)

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 楽しい心は | トップ | 一人のエネルギーの総量 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事