ビタミンP

苦心惨憺して書いている作品を少しでも褒めてもらうと、急に元気づく。それをトーマス・マンはビタミンPと呼んだ。

デルタ株、感染力は水ぼうそう並み

2021年08月15日 08時49分56秒 | Weblog

デルタ株の感染力、インフルの4倍 ~「新しい危険なウイルス」~
(2021・08・13(金) 18:36配信 時事通信)


 猛威を振るっている新型コロナウイルスのデルタ株について、米疾病対策センター(CDC)は、感染力が水痘(水ぼうそう)並みに強いとの見方を示している。水痘は極めて感染力が強いため、小児科の医師からは「コロナ対策の前提が一変した」と指摘する声が上がっている。
 「水痘並みの感染力があるということは、季節性インフルエンザの4倍以上の感染力があることになる。水痘の感染力を示す基本再生産数は8~12。インフルエンザや従来型の新型コロナウイルスは、1.5~2とされることを考えると、デルタ株は別のウイルスと考えるべきだ」。

 小児の感染症に詳しい神奈川県警友会けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫医師(小児科)はこう指摘した上で、「CDCによると、デルタ株は1人の感染者が周囲の8人以上に感染させてしまうということ」と説明。従来の新型コロナウイルスが周囲の1~2人に感染させていたことと比較して、強い感染力を示す点を強調した。

 このデルタ株の比率が上昇するにつれて、東京都の感染者数は8月上旬に前週比80~90%増と爆発的に増えた。菅谷医師は「インフルエンザの4倍以上の感染力を持つデルタ株が主役となったのだから、当然の結果。これまでの経験や常識は通用しない。マスク、手洗いなどは重要ではあるが、これだけでは十分な効果は期待できないだろう。このデルタ株は、これまでの新型コロナとは別の新たな危険なウイルスと捉えるべき。つまり、状況は一変したと言えるのではないか」と指摘する。  

 さらに、デルタ株の感染者は咽頭部のウイルス量が従来型の1000倍に増加すると言われ、ウイルス量の多さから重症化リスクも高くなると考えられる。

  実際、デルタ株の感染者で入院が必要となる確率は、従来型に比べて2.2倍、死亡は2.4倍に増加するとの報告がカナダからあるほか、シンガポールや英スコットランドからも同様の情報がある。このことを受けて、CDCも「感染者はより高い比率で重症化する」と指摘している。デルタ株が当初言われていた「感染者数が増えても、重症者数が増えないから恐れる必要はない」との見通しは否定されることになる。

 同様にCDCのリポートによると、現在、日本で接種されているワクチンは95%と非常に高い発症予防効果があるとされてきたが、デルタ株に対しては60%台に低下する。最近、日本でも2回接種した医療従事者の感染が頻繁に報告され、ワクチン接種をしても感染、発症することが明らかになった。ただ、重症化予防効果はデルタ株に対しても90%以上あるとされ、接種の重要性自体は変わりないという。

 菅谷医師は「これまではワクチン接種を進めることにより、社会全体で集団免疫を獲得して、新型コロナの流行をコントロール可能と考えられてきた。しかし、現実にはワクチンを2回接種しても発症することがかなりあり、米国のマサチューセッツ州では感染者469人中、74%の346人がワクチン接種を受けていた=出典1=」と指摘。日本でも今後ワクチンの接種率が上がる一方で、接種から半年程度でワクチンの効果が大幅に低下する恐れがあるとして、「集団免疫は難しくなった」と分析する。対策の早急な見直しを求めている。

出典1
Brown C, et. al. Outbreak of SARS-CoV-2 Infections, Including COVID-19 Vaccine Breakthrough Infections, Associated with Large Public Gatherings -Barnstable County, Massachusetts, July 2021. MMWR. 2021、{ In July 2021, following multiple large public events in a Barnstable County, Massachusetts, town, 469 COVID-19 cases were identified among Massachusetts residents who had traveled to the town during July 3-17; 346 (74%) occurred in fully vaccinated persons.}


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高致死率ラムダ株2週間報告せず

2021年08月15日 08時33分59秒 | Weblog

「もっと早く問い合わせがあれば答えた」自民党外交部会長が番組で釈明
(2021年8月12日 22時23分 東京中日スポーツWEB)

 12日のBS―TBS「報道1930」に自民党外交部会長を務める佐藤正久参院議員(60)が出演。致死率の高い「ラムダ株」が東京五輪開幕の7月23日に国内で初めて解析され、国際機関に報告しながら、8月6日に一部報道されるまで明らかにならなかった件について「早く発表すべきだったが、政府の中でも情報が共有されていなかった。(8月6日に厚労省が明らかにしたのは)報道機関から問い合わせがあったから答えた」と釈明した。
 番組では羽田空港で陽性反応が出た30代女性からラムダ株を解析、7月26日に国際機関に報告したという国立感染症研究所の「日本では懸念すべき変異株、注目すべき変異株のどちらにも指定されていない」とのコメントを紹介。五輪があるから発表しなかったのではと問われた佐藤部会長は「(検疫は)もっと早く問い合わせがあれば答えたという感覚。ラムダ株に対する意識の高さがなかった。空港検疫で見つかったとあれば発表すべき。それは内閣官房関係者も同じ意見だ」と語った。
 続けて「空港で陽性になった人のゲノム解析は全て行っている。それで今回ラムダ株が見つかった。市中では見つかっていない。感染研は今では注目すべき変異株に指定している」と発言した。
 番組に出演した国際医療福祉大学大学院の松本哲哉教授(58)は「ラムダ株はすでに中南米を中心に広域に拡大している。そういう株が日本国内に入ってくれば、出た時点できちんと公開し、デルタはあまりにも増えたので、今度はラムダへと体制を切り替えるものだと思う。五輪の時期だからということかもしれないが、早めに公開しなかったというのは何かの意図があったと疑われても仕方がない」と指摘した。


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問題

2021年08月15日 05時48分33秒 | Weblog

何か問題を解こうとやり始めると、

最初の解決策は非常に複雑で

ほとんどの人々はそこでやめてしまう。

しかし諦めずに続けて、問題について考えながら

玉ねぎの皮をもっと剥いでいくと、多くの場合、

非常に明快で単純な解決策が思い浮かぶ。

ほとんどの人は、そこまで時間とエネルギーを

かけないだけだ。

(スティーブ・ジョブズ)


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