「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

Foebesの記事から見るアウデイーイウカ市街の戦況<ウクライナ紛争2024.2.16

2024-02-16 06:12:58 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.02.15
ウクライナ軍の貴重な強襲旅団がアウジーイウカに介入 「積極防御」実践
https://forbesjapan.com/articles/detail/69152

公式発表はないので詳細は不明です。
まず、アウデイーイウカ市街周辺のウクライナ軍部隊
①市の中心部(市街地)を守るのは・・・
第110機械化旅団 国家警備隊や特殊部隊の一部だけ
②増援部隊
第47独立機械化旅団
市街北西郊外集落ステポベを防衛するため
多分、コークス工場も範囲に入っていると思います。
③増援部隊
第53独立機械化旅団
アウジーイウカから西へ5kmほどのセベルネ村(ジェベルネ)Sjeverne
郊外南側の西側の守備
④ほかに市街南側の飛び地のような陣地
南へ1.6kmほど離れた場所にある「ゼニト」と呼ばれるウクライナ側の地下要塞
守備部隊不明

詳しくバックナンバーを読んでみると結構広いアウデイーイウカ市街と南北の郊外を守る部隊は、これだけのようです。よくこれで4万人規模のロシア軍を撃退してきたものだと驚きます。守っているからと放置してきたウクライナ軍のタブリア作戦軍司令部にも驚きます。
指揮官は、オレクサンドル・タルナウスキー准将です。

今回、増援に派遣されたのが「第3強襲旅団」です。
部隊は、郊外北西のコークス工場の陣地に入ったようです。
市街北側をロシア軍に突破されたのは、第110機械化旅団の部隊です。
市街にいる部隊は、他には国家警備隊や特殊部隊の一部だけのようです。

そして・・・・
『だが、2000人規模だった第110旅団の生き残った将兵らは、ここ数日の間についに西へ退却し、ロシア軍がじわじわと進める包囲を逃れた。』
と記事にあります。
第110旅団が退却すれば、市街の守備部隊はほとんどいないことになります。仮に残っているとすれば、「国家警備隊や特殊部隊の一部だけ」です。精々数百人規模でしょう。それで市街の防衛など出来るはずがありませんから第110旅団と一緒に退却したのではないか・と思います。

南の飛び陣地の「ゼニト」は不明ですが、市街にはウクライナ軍の守備部隊は、居ないことになります。

増援部隊の「第3強襲旅団」は、市街北西方向に近いコークス工場に入ったのは、記事によれば確かなようです。
やはり増援部隊の第47独立機械化旅団と第53独立機械化旅団は、最初から市街南北の郊外に陣地があります。

つまり❓
話は全然出てきませんが❓
バックナンバーから記事を読んでくると❓
市街を守っていた部隊が退却したので、アウデイーイウカ市街にはウクライナ軍は、いないことになります。

アウデイーイウカ市街からは、あるいはウクライナ軍は退却したのかもしれません。
しかし市街に隣接したコークス工場には、増援部隊の「第3強襲旅団」が守備に入り、その北には第47独立機械化旅団が守備に就いているはずです。
市街西5km付近のセベルネ村(ジェベルネ)Sjeverneでは、第53独立機械化旅団が守りについています。

だからアウデイーイウカからウクライナ軍が全面的に撤退したわけでは、ありません。
市街の中にウクライナ軍がいるのかどうかは❓
不明です。
まあ❓
第110旅団が西に撤退したのであれば、多分市街にいたウクライナ軍は無事に退却したのであろうと思います。
何だかよく分かりませんね❓
しかし、市街は包囲寸前ですから普通は撤退すると思います。あるいは、そ~とロシア軍にばれないようにこっそりと抜け出したのかもしれませんね❓
(ばれたら、追撃されます)

※ただし❓
これは記事の文面だけの話です。
応援に来た「第3強襲旅団」が市街外の北西のコークス工場に入ったとすると❓
市街の中の守備に就いている第110旅団とはロシア軍により分断されており、撤退の援護は出来ないはずなのですが❓
詳しい事情は分かりませんが、第110旅団が市街地から撤退したのは確かなようです。2年も戦い続けてきた部隊ですからね。

※追記

「航空万能論GF」の記事
2024.02.16
アウディーイウカ市内でのロシア軍前進は衰えず、複数方向で支配地域を拡大
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-military-advance-in-audiiuka-city-continues-unabated-expanding-control-area-in-multiple-directions/

こちらは、市街北側に進撃したロシア軍の市街西側での急速な支配地の拡大を示しています。「インダストリアル・プロスペクト通り」は、ほぼロシア軍が遮断した模様でこのルートの交通は不可能です。市内への交通路は、市街中央から市街西のジェベルネ(Sjeverne)方向に延びる脇道が残っているだけです。しかし、この道にも戦闘地域は接近しておりロシア軍が遮断するのは、時間の問題です。ロシア軍の支配地に急速な拡大を見るとウクライナ軍は、市街地北側とその西の郊外の防衛は止めています。
市街南側の飛び地の陣地の「ゼニト」(旧防空基地)にロシア軍が「国旗を掲げる映像が登場した」模様です。

ウクライナ市街南側の状況は不明ですが、増援部隊の「第3突撃旅団」が市街の外北西にあるコークス工場に入ったことと市街北側の防御を第110機械化旅団が中止しているらしい事を考えると、おそらく第110機械化旅団は市内からは撤退したのでは、ないか・と思います。「ゼニト」(旧防空基地)からも撤退したようですから、アウデイーイウカ市街全域からウクライナ軍=第110機械化旅団は撤退した可能性が高いと思います。
もう、脇道すら遮断される寸前であり市内に一部の部隊が残って防衛しても無意味ですし無理だからです。
Foebesの記事からも第110機械化旅団は、西に撤退したようですので、アウデイーイウカ市街からはウクライナ軍の防衛部隊は全て撤退したのでは、ないか・と思います。
残っていれば全滅か降伏しか道はありません。
「航空万能論GF」の戦況略図を見る限りでは、アウデイーイウカ市内への交通路は、ほぼ遮断されたように見えます。または遮断寸前です。

※そして増援部隊の「第3突撃旅団」が市街の外北西にあるコークス工場に入ったこと事から見ると、ウクライナ市街の放棄は予定されていたことであり「第3突撃旅団」の目的は、コークス工場の陣地を守ることにあるようです。この北方面は第47独立機械化旅団が守っています。
コークス工場から市街西側5km地点にあるジェベルネ(Sjeverne)の軍事拠点にいる第53独立機械化旅団と協力して市街の郊外西側でロシア軍の進撃を食い止めることがウクライナ軍の当面の目的のようです。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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