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院内助産を来月から開始 公立八鹿病院

2008-08-22 | 養父市

朝日新聞(8月21日付)豊岡支局版より

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「院内助産」開始 八鹿病院、来月から

養父市八鹿町の公立八鹿病院は9月1日から、妊婦の健診や分娩を助産師が受け持つ「院内助産制度」をスタートする。但馬でお産を受け入れているのは八鹿病院と豊岡病院、日高医療センターの3病院だけで、産科医の負担を軽減させるため、正常分娩が見込まれる妊婦を対象に助産師が産科医療を分担する体制を整える。3病院では、はじめての取り組みになる。

但馬のお産事情は産科医の減少と開業医が分娩を取りやめたため、先細る一方だ。分娩は年間1,500件とされ、八鹿病院は360件を受け持つ。2人の産科医と12人の助産師で対応しているが、産科医療の継続のため、産科医の負担軽減が迫られていた。

新制度では、妊娠初期の外来で医師が妊婦の状態に問題がないと判断すれば、妊婦の同意を得た上で、健診や分娩は助産師が受け持つ。妊婦の分娩時には、担当助産師が勤務を外れていても、駆けつけて付き添う。産科医はサポートに回り、新しい産科の体制づくりをめざす。

周産期センターの看護師長で助産師(42)は「医師の負担軽減だけでなく、助産師が妊婦と信頼を築くことで安心してお産ができるようにしたい」と話している。

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院内助産は国立舞鶴医療センター(舞鶴市)が全国で先駆けて実施しており、近年の医師不足、特に産科医不足に悩む全国の病院で行われているようです。

リスクの少ないお産には助産師、リスクが比較的高いお産は医師が対応するなど、役割分担することで医師の負担も軽減されることから、非常に良い試みだと思います。八鹿病院には他病院とも連携し、但馬地方の医療を支えていってもらいたいです。