北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

「イナカー」が乗客伸びず苦戦 豊岡市営バス

2008-12-11 | 豊岡市

神戸新聞(12月10日付)

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市営バス「イナカー」 乗客伸びず苦戦 豊岡 

全但バス(本社:養父市)の大幅な路線再編に伴い休止された路線で、豊岡市が10月から運行している市営バス「イナカー」の利用者数が伸び悩んでいる。通園通学を除くと、市の最低需要基準「1便あたり1人以上」を満たさない路線が複数あり、市は「このままでは廃止や、スクールバスへの転換もあり得る」と、地域住民に積極的な利用を求めている。

9日の市会一般質問などで、市当局が明らかにした。市交通政策係によると、イナカー全13路線の利用者数は10、11月の2カ月で総計1万7,652人(11月分は速報値)。うち、市教委が定期代を負担する幼稚園児-中学生の「通園通学」が1万2,148人で、住民らによる一般利用は、5,504人にとどまった。

通園通学と一般の合計では、宇日日和山線、奥小野線、合橋資母高橋線以外は基準を超えているが、一般だけをみると、半分以下の6路線しか基準に達していないという。

イナカーは現在、最低1年間の実証運行期間中で、一般利用者数が基準を満たしているかどうかで存続や運行形態が決まる。同係は「『地域みんなで支えるバス』という意識を強く持って」と訴えている。

一方、この日の議会では「事前予約制の区間で、現在の前日予約を当日にするなど、利用促進のために何かできないか」との質問も出たが、市側は「住民からの声が少なく、検討できていない。情報提供を強化して意見を求めたい」とし、市としての利用促進の具体策は示さなかった。

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豊岡市新庁舎は現在地に建設へ 利便性考慮

2008-11-20 | 豊岡市

毎日新聞(11月19日付)豊岡支局版

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豊岡市新庁舎は現在地に建設 早ければ13年春完成 検討委が最終報告書

兵庫県豊岡市の「市新庁舎建設市民検討委員会」(委員長・角野幸博関西学院大学総合政策学部教授)は18日、新しい市役所を現在地に建設することを盛り込んだ最終報告書を中貝宗治市長に提出した。市は報告書を尊重し、基本構想案を今月中にまとめる。新庁舎は最短で2013年3月、遅くとも合併特例債の期限に間に合う2016年3月末に完成させる。

市役所は建築後80年が経過しており、老朽化に加え、耐震性や事務スペースの不足などが問題となっている。

検討委は07年11月に公募委員3人と市民関係団体から推薦された10人、学識経験者2人の計15人で発足し、会議を重ねてきた。事業費の上限を約50億円、庁舎候補地を(1)現在地(2)さとう跡地(山王町)(3)県立豊岡南高校跡地(九日市上町)で検討し、利便性やまちづくりとの整合性から現在地を選んだ。

庁舎面積は約1万2,000平方メートル。災害時に防災拠点として機能するよう、電源などの確保や部署の配置に配慮を求めたほか、建て替えに伴う仮庁舎費用の抑制に既存施設を有効活用することなどを提案した。

基本構想案を取りまとめた後、市は12月に各地で市民説明会を開催。同月末に基本構想を策定する。

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コウノトリで地域振興 企業7社が視察 豊岡

2008-10-21 | 豊岡市

毎日新聞(10月18日付)豊岡支局版より

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復帰事業や育む農法、企業7社が視察 豊岡コウノトリ

日本経済団体連合会の会員企業7社の環境部門担当者らが17日、豊岡市を訪れ、コウノトリの野生復帰事業やコウノトリ育む農法の現場などを視察した。

日本経団連自然保護協議会に属する▽住友信託銀行▽アサヒビール▽トヨタ自動車▽東京電力▽大成建設▽清水建設▽積水化学工業の7人と日本経団連事務局の2人。

県立コウノトリの郷公園や育む農法を実践する同市中谷地区などを見学。大豆畑では、稲と大豆を輪作することで、水田に生える雑草を抑える効果があることなどの説明を聞き、デジタルカメラで現場の様子を記録していた。

住友信託銀行の石原博審議役(58)は「コウノトリを一つのキーワードとして観光、環境、地域おこしの三つがうまく完結できていると感じた」と話していた。

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かばん販売「減少」が35% 下期の見通し悪化 豊岡市調査

2008-10-05 | 豊岡市

日本経済新聞(10月3日付)近畿版より

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かばん販売「減少」35% 下期の見通し悪化 豊岡市事業者調査

兵庫県豊岡市が地場産業のかばん事業者を対象に7月に実施した景況調査によると、2008年下半期(7-12月)の生産・販売の見込みが「減少する」と答えた割合は35%となり、1月に聞いた上半期の見込みより17%悪化した。06年7月に調査開始以来、「減少」を見込む回答としては最大。消費者の買い控えによる販売不振の広がりを反映した。

1月の調査では上半期の生産・販売額を「ほぼ同じ」と見込むとする回答が最多の36%だったが、今回は22%に減少した。「やや増加する」との回答も、前回より7ポイント少ない11%となった。「やや減少は」は5ポイント増えて31%だった。

豊岡市は「景気の悪化による消費の不振でかばんの荷動きが振るわない業者が増えたことを反映してる」(商工課)とみる。元来かばんは「上半期のほうがよく売れる」(豊岡市のあるメーカー)が、今回の結果は予想以上の落ち込みになったようだ。

調査はアンケート形式で毎年1月と7月に実施。今回は市内のかばん製造業や卸、材料販売業者など221事業者が対象で、47%に当たる104事業者から回答があった。

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豊岡に食品添加物の新工場完成 日本新薬

2008-08-14 | 豊岡市

京都新聞(8月14日付)より

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食品添加物新工場が完成 日本新薬、兵庫に

日本新薬(本社:京都市)はこのほど、機能性食品を製造している子会社「タジマ食品工業」(兵庫県豊岡市)の本社敷地内に新たな食品添加物製造工場を建設した。従来の3倍の生産能力を持ち、主にハムや練り製品、パン向けの保存料などを製造する。

工場は鉄骨2階建てで、延べ床面積は2,820㎡。社員16人が出向し、9月から稼動させる。投資額は約5億円。

日本新薬は、盛岡工場(岩手県盛岡市)と千歳食品工場(北海道千歳市)、タジマ食品工業の工場で機能性食品を製造してきたが、老朽化のため盛岡工場を5月末で閉鎖した。盛岡工場が担ってきた食品添加物の生産を拡大するため、タジマ食品工業の本社敷地内に新工場の整備を進めていた。

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現在のところ地元雇用は未定ですが、
企業誘致で苦戦する但馬地方にとっては久しぶりの朗報となりました。

豊岡市には今後とも雇用促進のため、企業誘致や産業育成に注力していってもらいたいです。


北近畿豊岡道の早期完成を 大会に1000人参加

2008-08-13 | 豊岡市

毎日新聞(8月11日付)豊岡支局版より

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豊岡自動車道 早期完成訴える大会に1000人参加


北近畿豊岡自動車道の早期完成を訴える大会が10日、豊岡市立野町の豊岡市民会館文化ホールで開かれた。但馬地方の3市2町から約1,000人が参加した

但馬各市町などでつくる実行委員会が主催しており毎年恒例の大会。参加者は少子・高齢化の進行や過疎など、但馬地方が置かれた厳しい状況を食い止めるために、高速交通ネットワークの整備の必要性を訴えた。また「活力ある地域づくりをより推進するため、早期整備に格別の配慮がなされるよう強く要望するとともに、我々も魅力ある地域づくりに取り組む」などとした決議文も採択した。

同自動車道は春日(丹波市)―豊岡南(豊岡市)が計画されており、一昨年に春日―和田山(朝来市和田山町)まで開通。現在、和田山―八鹿(養父市)間でトンネルなどの工事が進められている。

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北近畿豊岡自動車道は舞鶴若狭自動車道春日ICを基点に、但馬地方の中心都市である豊岡市を結ぶ約60㎞の高規格幹線道路で、交通インフラが脆弱で企業誘致や産業育成に大きく遅れを取っている兵庫県北部(丹波・但馬地方)にはなくてはならない道路と期待されています。

2006年7月には春日ICから和田山まで開通し、舞鶴道の交通量が増加しただけでなく、観光客も増加するなど早くも経済効果が現れており、1日でも早い全通が望まれます。


たんたん温泉オープン 住民が運営 豊岡市

2008-07-29 | 豊岡市

神戸新聞(7月29日付)より


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住民らが運営、たんたん温泉オープン 豊岡市・但東町


豊岡市但東町坂野に28日、「たんたん温泉 福寿の湯」がオープンした。完工式で、施工した市から地域住民による運営管理組合へ施設管理が引き継がれ、関係者は「自分たちの手で地域を元気にしたい」と意気込んだ。

但東地域と京丹後市を結ぶ「たんたんトンネル」の近くにあり、トンネル名や、地元の福寿稲荷神社などにちなんで命名された。本館と浴室棟からなる木造平屋で、浴室は男女とも内湯と露天風呂、サウナを備える。延べ床面積は約380㎡。泉質は但東地域のシルク温泉と似ているが、同温泉と違い、塩分を含まないという。総工費は3億1,270万円。

同施設のある資母地区は過疎化が進んでおり、住民から集客施設を望む声が上がっていた。住民や出身者が3,000万円以上の出資金を集めて設立した「たんたん温泉運営管理組合」が管理運営する。同地区区長会長でもある同組合の福田俊文理事長(71)は「資母の約700戸が一丸となって運営していきたい」と話した。

午前11時-午後10時(土日祝日は午前10時から)。高校生以上500円、5歳-中学生300円。火曜定休だが29日は営業する。同温泉TEL0796-56-1511

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フジテックが豊岡工場を拡充  

2008-06-21 | 豊岡市
エレベーターやエスカレーター等の製造大手のフジテック(本社:滋賀県彦根市)が、豊岡工場の拡充を発表しました。

豊岡工場は主にエスカレーターの開発・製造を手がけ、同社の主力工場として現在もフル稼働状態にあるということで、今回、既存工場隣接地に約6,300㎡、3階建ての新館を建設、工場棟の他、オフィス棟やショールームなどを配置し、生産体制の更なる拡充とともに、研究開発体制の強化が図られる予定。

また既存工場も改修が進められ、新館と合わせ年間600台の生産能力に増強される見通しです。新館の工事は、今年12月から開始され、2009年8月に完成予定。また既存工場の改修工事も同年12月には完成するとのこと。

フジテック豊岡工場には、現在、従業員約100名の規模を誇りますが、残念ながら新館建設後も増員予定はなく、効率的運用を図り維持される見通しです。

http://www.fujitec.co.jp/news/pdf/080612.pdf

豊岡南IC以北のルート案を公表 北近畿豊岡道

2008-06-14 | 豊岡市

神戸新聞(6月14日付)より

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コウノトリに配慮も 豊岡自動車道ルート3案

北近畿豊岡自動車道の豊岡南インターチェンジ(仮称、IC)以北の整備について意見を交わす懇談会が13日、豊岡市立野町のじばさんTAJIMAで開かれ、前回までの議論を踏まえた「概略ルート」三案が事務局側から示された。

三案は、いずれも同市上佐野のICから公立豊岡病院西側までは共通し、病院近くのIC設置も検討されている。

「環境優良案」はコウノトリの餌場に配慮し、まとまりのある水田を避けた。トンネルを設けるなど、道路が見える部分は最も短く、景観にも配慮した。「線形優良案」は環境優良案と大半が同じルート。同市福田付近で東寄りにコースを変える。走行性が良い点などが特徴。コウノトリへの配慮や景観に関しては他案に劣るという。

「市街地近接案」は公立豊岡病院西側を通った後、ほかの2案に比べ、市街地側を通る。途中、ICも検討。住宅地にも近く、コウノトリが餌場としている水田を広い範囲で通過するなど、生活環境や自然環境への配慮が課題という。

 懇談会には、学識経験者、区長会長、行政関係者ら12人が参加。概略ルート案に対して、「環境全体に配慮した道路づくりをより積極的に打ち出し、ルートの評価もそれらを考慮すべき」「景観は、走っていて楽しいというドライバーの視点も考えて」-などの意見が出たという。懇談会は非公開。概略ルート案を絞り込む次回は早ければ7月下旬にも開く予定。

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