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9月に見つけた野草の花(大分県)
クロヤツシロラン(黒八代蘭)
Gastrodia pubilabiata Y.Sawa
ラン科 オニノヤガラ属
花 期 : 9~10月
生育地 : 人工林、竹林、自然林の林床
分 布 : 本州(関東以西)~九州
RL指定 : 大分県準絶滅危惧種
撮影 9月 大分県
クロヤツシロランのポリネイターはショウジョウバエで、クロヤツシロランは腐ったキノコや果実に似た悪臭を放つ事で、ショウジョウバエをだましておびきよせる
ショウジョウバエは、花の内部で産卵するが、孵化した幼虫は餌がなく死んでしまう
最近クロヤツシロランの近縁種のフユザキヤツシロランが新種として報告された
主な送粉者は、フタオビショウジョウバエで、花に産み付けられた卵は、落花した後もフタオビショウジョウバエのエサとなり幼虫を生育させる事ができるのだ
この点で、ショウジョウバエをだまして一方的に利を得るクロヤツシロランとは異なっている
クロヤツシロランの変色体として、愛知県産の暗緑色変異体(ミドリクロヤツシロラン)や高知県産の赤褐色変異体(ベンガラヤツシロラン)が発見されている
初版 2021年9月24日
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