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福島原発・廃炉阻む、破損燃料80体、移送困難!放射性希ガスが大量に発生の懸念。

2013-12-02 10:59:36 | 脱原発
福島原発・廃炉阻む、

  破損燃料80体、移送困難!

放射性希ガスが大量に発生の懸念。




河北新報より 2013年12月02日

元原子炉設計者で

芝浦工大非常勤講師の後藤政志さんは

破損燃料からはフィルターでも除去できない

放射性の希ガスが大量に発生し、

10万年単位で隔離する必要がある。

廃炉作業に与える影響は大きい。と指摘している。

破損燃料は東電が再稼働を目指す

柏崎刈羽原発(新潟県)にも

計38体が保管されていたことが判明し、

原発問題の新たな論点に浮上している。


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河北新報より 2013年12月02日
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【福島第1原発・破損燃料80体 移送困難 廃炉阻む】


4号機で始まった燃料取り出し作業。破損燃料の存在が明らかになり、廃炉作業に支障を来す可能性がある=11月26日、福島第1原発

 福島第1原発1~4号機の使用済み核燃料プールに、原発事故前から80体の破損燃料が保管されていたことが明らかになった。処理が難しく、4号機で始まった取り出し作業に影響する可能性がある。

 東京電力によると、80体は燃料集合体で1号機に70体、2号機に3体、3号機に4体、4号機に3体。ほかに5、6号機に各1体、第2原発2号機に2体ある。ひび割れがあったり、小さな穴が開いたりしている。

 1号機の使用済み燃料は計292体で、破損燃料の比率は4分の1に迫る。70体のうち67体が米ゼネラル・エレクトリック社製で、残る3体は日本ニュクリア・フュエル社(現グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン)が製造した。

 破損燃料は1号機が運転を始めた1971年以降、保管された。ひび割れや穴から放射性物質が漏れて移送が難しく、東電は破損燃料が出るたびにプールに仮置きする弥縫(びほう)策に終始し、長年、問題解決を先送りにした。

 燃料取り出しは廃炉工程の主要作業で、東電は第1弾として11月18日に4号機で始めた。2014年末までに全1533体を取り出す予定だ。3号機は15年度、1、2号機は17年度に実施する計画を立てている。

 東電は「破損燃料は専用のキャスクを作って対応する」と工程への影響を否定しているが、福島原発での破損燃料の移送実績はなく、成否は不透明だ。国も破損燃料の輸送と保管に関し、合理的な安全規制の必要性を緊急課題に挙げている。

 破損燃料は東電が再稼働を目指す柏崎刈羽原発(新潟県)にも計38体が保管されていたことが判明し、原発問題の新たな論点に浮上している。

 元原子炉設計者で芝浦工大非常勤講師の後藤政志さんは「破損燃料からはフィルターでも除去できない放射性の希ガスが大量に発生し、10万年単位で隔離する必要がある。廃炉作業に与える影響は大きい」と指摘している。


河北新報より 2013年12月02日
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/12/20131202t63008.htm


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