12年度収支 【悪質、原発電力業界】
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河北新報 2013年08月28日より
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【東北電、家庭向け黒字 値上げに疑問符も 12年度収支】
経済産業省が今月公表した大手電力各社の
2012年度部門別収支計算書で、
東北電力が唯一、家庭向け部門で黒字を保ったことが分かった。
9月1日の料金引き上げを控え、
利用者の間に「値上げは不要では」との疑念が膨らむのは必至。
東北電は「厳しい財務状況に変わりはない」と理解を求めている。
◎「財務厳しい」と説明
経産省が公表した電力各社(沖縄電力除く)の部門別純損益は表の通り。各社が軒並み赤字となる中、家庭部門は東北電だけが2600万円の黒字となった。全部門の合計は、原発停止の長期化に伴う燃料費増大などが響き、東北電を含む全社が赤字になった。
11年度の計算書では、東北電は家庭向け、企業向けの両部門とも赤字で、損失幅はそれぞれ410億円、820億円だった。
家庭部門の黒字転換について、東北電は「人件費圧縮などを他社に先駆けて進めた結果だ。コスト削減効果は家庭向けでより大きくなる」と強調する。発送電設備の大規模点検などを先送りしており、「必要な経費を計上していれば、家庭向けも赤字だった可能性がある」との認識を示す。
東北電は東日本大震災による設備被害、原発停止に伴う燃料費負担などで収支が悪化している。幹部の一人は「家庭部門だけが黒字でも、経営改善にはあまり意味がない」と話した。
東北電は9月、平均8.94%の家庭向けの値上げに踏み切る。黒字部門で負担増を求められることに、割り切れない思いを抱く利用者も少なくない。
「脱原発東北電力株主の会」会員の杉山丞東北大特任教授は「値上げは燃料費高騰による赤字が理由との説明だったが、家庭向けは黒字なら不要だ。企業向けの上げ幅も大きく圧縮できるのではないか」と指摘した。
東北電の値上げに対すする国の審査は、同社が提出した13~15年度の収支見通しに基づいて行われた。経産省は「決算実績ではなく、先々を見通して料金原価の妥当性を判断した」(電力市場整備課)と説明する。
東北電は値上げによる増収を前提に、2014年3月期決算で4期ぶりの黒字転換を目指す。ただ設備費などの計上額が確定していないこともあり、業績予想は「未定」のままとしている。
[部門別収支計算書] 経産省が電力各社の決算に基づくデータ提出を受け、毎年夏ごろに発表する。自由化されている企業向け部門で生んだ赤字を、家庭向けで充当していないか監視するのが目的。家庭向け、企業向けといった部門別収支は、各社の決算時には明らかにされていない。
河北新報 2013年08月28日水曜日より
河北新報 東北のニュース/東北電、家庭向け黒字 値上げに疑問符も 12年度収支
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/08/20130828t75020.htm
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