石田衣良『娼年』の中に、
「自分で分かる魅力なんて、底の浅いものよ」
…というセリフがあって、ここのところずっと、そのことを考えている。
わたしには、すごく大切にしている人がいるけれど、
その人の魅力のことを考えると、確かにそのとおりだと思わざるを得ない。
本人が気付いていないばかりか、
その魅力を本人に正確な形で伝えることすら難しいと思う。
「全体性をもっていること」とか
「なにかを生み出すことができること」とか、ものすごく抽象的な言葉に置き換えるしかない。
でもそれがわたしにとっては真実。
あるいは、ものすごく具体的な話をするしかないのだけれど、これもまったく伝わらない。
この前、花の種をもらったときに、「ああ。わたしって、本当に、生きてるんだなぁ」「世界はちゃんと一つにつながっているんだなぁ」って思って、ものすごくうれしかったんだよ。
…なんて言ったところで、なにひとつ伝わってない気がする。
わたしの感動するポイントは、ちょっとよくわからないところにある。
だけど、そのよくわからない感動ポイントを、あなたはまったく自分の意識していないタイミングで探し出してくる。
それが、わたしにとってのあなたの魅力なのだけど、そんなこと、まったくあなたは気付いていないのだろうと思う。
そう考えると、人間の魅力なんてそんなものなのかもしれないなぁ、と思う。
本人が気付くことができるほど、一般化されて誰もが通じるような魅力なんて、人の魅力のほんの一部。しかもコード化されすぎてて、はてしなく陳腐だ。
ほんとうの魅力は、誰もがもっている「ちょっとずれた」感動ポイントに、誰かのなにげない一瞬が光って見える、その瞬間に生まれるのかもしれない。
そう考えると、魅力なんて見える人にほんの一瞬、気付くことのできる特別な何かでしかないんだろうね、って思う。
「自分で分かる魅力なんて、底の浅いものよ」
…というセリフがあって、ここのところずっと、そのことを考えている。
わたしには、すごく大切にしている人がいるけれど、
その人の魅力のことを考えると、確かにそのとおりだと思わざるを得ない。
本人が気付いていないばかりか、
その魅力を本人に正確な形で伝えることすら難しいと思う。
「全体性をもっていること」とか
「なにかを生み出すことができること」とか、ものすごく抽象的な言葉に置き換えるしかない。
でもそれがわたしにとっては真実。
あるいは、ものすごく具体的な話をするしかないのだけれど、これもまったく伝わらない。
この前、花の種をもらったときに、「ああ。わたしって、本当に、生きてるんだなぁ」「世界はちゃんと一つにつながっているんだなぁ」って思って、ものすごくうれしかったんだよ。
…なんて言ったところで、なにひとつ伝わってない気がする。
わたしの感動するポイントは、ちょっとよくわからないところにある。
だけど、そのよくわからない感動ポイントを、あなたはまったく自分の意識していないタイミングで探し出してくる。
それが、わたしにとってのあなたの魅力なのだけど、そんなこと、まったくあなたは気付いていないのだろうと思う。
そう考えると、人間の魅力なんてそんなものなのかもしれないなぁ、と思う。
本人が気付くことができるほど、一般化されて誰もが通じるような魅力なんて、人の魅力のほんの一部。しかもコード化されすぎてて、はてしなく陳腐だ。
ほんとうの魅力は、誰もがもっている「ちょっとずれた」感動ポイントに、誰かのなにげない一瞬が光って見える、その瞬間に生まれるのかもしれない。
そう考えると、魅力なんて見える人にほんの一瞬、気付くことのできる特別な何かでしかないんだろうね、って思う。