人間には作用反作用の法則が観察されます。人は、あることをやられると、人にそのことをやります。人から良いことをしてもらえると、人に良いことをします。反対に、悪いことをされると人に悪いことをします。人は、同じである場合も違う人の場合もあります。人間の宿命です。因果応報です。
第二次世界大戦ではユダヤ人は、可哀そうな民族でした。大戦後ではユダヤ人は、恐ろしい民族に変身し、パレスチナ人が可哀そうな民族になりました。
驚くべきは、国連をつくったアメリカ、イギリスが、ユダヤ人を支援し、パレスチナ人を消すことに加担しました。
第二次世界大戦では、ドイツ、イタリア、日本が、悪い国を演じたので、アメリカ、イギリス、フランス、ロシアがよい国を演じました。
戦後になると、アメリカ、イギリス、フランス、ロシアは、国連をつくっておきながら、良い国を演じることをやめ、アメリカ、イギリス、フランスなどはNATOをつくり、ソ連を形成したロシアと対立しています。
日本は何となくNATOは良い同盟、ソ連は悪い連邦と思っています。
戦後の日本の行動は複雑です。太平洋戦争を深く反省し、平和主義国を演じ、生産に注力し、アメリカを追い上げる経済大国になりました。日本人の生活水準が改善し、円がドルに対し、強くなり、貧困家庭に育った私が、アメリカ人エリートより所得が多くなってしまいました。驚きました。
しかし、1980年代、日本は強烈なジャパンバッシングを受け、3回目の敗戦を経験しました。ここで日本は、アメリカを刺激しない生産を模索すればよかったが、高度経済成長で設けたおカネを使って金融大国になることを考え、実行しました。中国に技術を移転し、投資をし、中国に生産させ、金融利益を上げてきました。
日本は金融大国になったと威張り、先進的社会福祉国に学びながら社会福祉を改善してきましたが、意外なことに、政府は借金政治、人々は低賃金労働に苦しみ、貧困化、1人当たりGDPはどんどん下がり、先進国グループから脱落、現在も経済は後退中で、今や中位です。
人々の貧困化が止まっていないのに、大赤字の政府(政治家、国家公務員、世界企業の経営者など)が、国連安保理常任理事国になりたい、防衛力・アメリカとの同盟を強化したい、軍を強くしたい、憲法第9条を変えたい、金融立国を続けたいと叫んでいます。
戦後、しばらく、良い国を演じていたが、今は、馬鹿な国を演じていますね。まずは生活環境、生産環境を改善し、技術開発と生産を重んじる良い国を演じた方がいいと思います。わざわざ悪役を演じる必要性はまったくないと思います。
自民党・公明党は腐敗したと思いませんか。人々は保守になっていませんか。保守では元気が出ないでしょう。夢がないですね。改善・改革がないですね。狂争していますね。健全な競争になっていません。
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