インド太平洋の秩序維持に関連し、クワッド(アメリカ、インド、オーストラリア、日本の同盟?)が話題になり、提唱者は安倍晋三元総理だと言って、岸田文雄総理は、安倍元総理を偉大と評価しています。しかし、インドの動きは複雑です。国内は不自由不平等であり、不法不道徳が多く、貧困層が厚い暗い社会です。隣国中国やパキスタンとは国境問題をかかえ、時々衝突しています。外国に対し侵略的ではありませんが、自由平等平和民主主義があいまいな国です。
中国と並び、14億人規模の人口を擁し、軍事力強化に努めています。開発増産に積極的ではないが、核兵器をもっています。国内で地下核爆発実験を行ったことがあり、その悪影響に驚いてその後はやっていません。アメリカ・ヨーロッパから用心され、自由に武器を買えず、主にロシアから買ってきたそうで、今日も同じ状態が続いています。
クワッドは同盟と呼べるようなものではないと思います。
そこで岸田文雄内閣は、インドを味方にすべく、武器輸出対象国にする動きを示しています。インドとロシアの関係を浅くしたい、日本の武器産業を輸出で儲けることができるようにしたいとの二つの目的があると思います。
しかしこのような画策は、戦争放棄の日本のイメージを壊しています。同盟論は戦争論の序章です。民主主義圏と専制主義圏との対立絶縁が深まる恐れを強く感じますが、日本は民主主義圏の中にあって、戦争放棄は先端的な法と信じ、戦争放棄の信念を貫く真の平和主義国として外交をやってほしいものです。
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